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5/1大久保製壜支部24時間ストライキ。会社は、検査課への12時間シフト導入をやめろ!

2015年05月02日 01時00分08秒 | 労働組合


動画・5/1大久保製壜支部24時間ストライキ。職場への12時間シフト導入をやめろ!

 

5/1大久保製壜支部24時間ストライキに立ち上がる。

大久保製壜所は、検査課への12時間シフト導入をやめて

8時間労働制を守れ!


 

 5月1日メーデー、東部労組大久保製壜支部は、18年ぶりのストライキに立ち上がりました。ご存じの通り、21年9ヵ月間の大久保製壜闘争のきっかけの一つに、多くの障害者を差別虐待し、12時間、13時間の長時間などの過酷労働による酷使がありました。闘いの中で4直3交替などの労働条件の改善も実現し、会社もようやく反省して全面和解協定が結ばれましたが、ここにきて、検査課職場に請負会社を通して12時間シフト制の2組交替制を導入してきたのです。大久保製壜支部は、この一年間、職場の非正規の仲間たちと団結しながら、東部労組本部菅野委員長も参加した団体交渉や労使協議会の場で「8時間労働制を守れ」「12時間シフト制導入反対」「21年9ヵ月の大争議を再開するつもりか」と必死に訴えてきましたが、会社は居直るばかりで支部の声には一向に耳を傾けません。ついに東部労組大久保製壜支部と東部労組本部は、昨日5月1日、18年ぶりのストライキを決行しました。日比谷メーデーに続き、13時頃から大久保製壜所前には東部労組各支部をはじめ多くの仲間たちがぞくぞくと集まり、大久保製壜支部のストライキを全力で応援し、「8時間労働制を守れ」「非正規労働者への12時間シフト制反対」と力強くシュプレヒコールを繰り返しました。

その様子の動画です。ぜひご覧ください。

下の文書は会社への申し入れ書です。
 

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2015年5月1日


株式会社大久保製壜所
代表取締役社長 大久保 保殿


全国一般東京東部労働組合
執行委員長 菅野 存
同大久保製壜支部
委員長 金沢 新悦


検査課職場への12時間シフト導入に関する抗議並びに申し入れ


21年9ヵ月間の大久保製壜闘争の争議のきっかけの一つに、多くの障害者への差別虐待、12時間、13時間の長時間などの過酷労働による酷使があった。闘いを通じて4直3交替などの労働条件の改善もされ、全面和解協定が結ばれた。しかし、会社は、昨年6月から検査課業務の請負会社への外注化を強行し、その請負会社を通じて検査課職場に12時間シフト制の2組交替制を大々的に導入してきた。しかも、検査課で長年派遣社員として働き、ようやく大久保製壜所の直接社員となれた仲間たちをその請負会社へ移籍させたのだ。

しかも、大久保製壜所が転籍に伴い発行した当時の書類には、「所定労働時間10時間30分」「早番(8:00~20:00)または遅番(20:00~翌8:00)の何れかを選択」「一日2.5時間の固定残業」「シフト制(5勤2休)」「時給1100円」等と記載されていた。

職場の労働者からの訴えを受け驚いた大久保製壜支部は、「一日2時間30分の固定残業」「所定労働時間10時間30分」そのものが重大な違法行為であり、そもそも長年の労働争議のすえ、向島労基署からの数々の是正勧告の中で実現した4直3交替勤務を否定する12時間シフトを検査課に導入する行為は絶対に許されることではない。しかも、下請け・非正規の仲間たちを使っての検査課職場への12時間拘束シフトの導入は卑劣なやり方以外何物でもないと強く抗議した。しかし、会社はなんと「10時間30分の所定労働時間、固定残業は無くします。これからは『全て自由残業です』。残業には残業代を払います。36協定も結んでいます。」と言い換えてきた。しかし、シフトは今まで通りの12時間拘束の早番・遅番制だ。実態は何一つ変わらない。

検査課職場は、夏は40度以上の過酷な労働条件下である。4直3交替勤務ですら辛いのに、毎日12時間拘束の上、昨年の8月には14日間連続勤務を強いたり、機械に指を挟み骨折した労働者を一日も休ませず働かせたり、「自由残業」とは名ばかりの毎日2時間30分の残業。これではかつての労働者虐待・酷使職場の復元そのものではないか。つい数日前にも、以前骨折事故を起こした同じ機械に労働者が指を挟まれ怪我を負う労働災害が再び発生した。労働安全衛生管理の観点から見ても大久保製壜所にも重大な責任があることは明らかである。

大久保製壜支部は、この一年間、職場の非正規の仲間たちと団結しながら、東部労組本部菅野委員長も参加した団体交渉や労使協議会の場で「8時間労働制を守れ」「検査課職場への12時間シフト制導入反対」「21年9ヵ月の大争議を再開するつもりか」と必死に訴えてきたが、会社は居直るばかりで支部の声には一向に耳を傾けてこない。

東部労組大久保製壜支部は、本日2015年5月1日朝7時より、会社への抗議の24時間ストライキを決行している。

今年は、1975年大久保製壜闘争開始・キリスト教会籠城闘争から40周年である。会社は、21年9ヵ月の歴史を無駄にしてはならない。闘いの中で実現した8時間労働制、4直3交替を守るべきである。

8時間労働制の歴史も同様である。
8時間の労働、8時間の睡眠、8時間の生活時間。これが世界中の決まり事とされている「8時間労働制」である。世界では1886年8時間労働制を要求したアメリカシカゴの35万人労働者のストライキに、悪虐非道な資本家と政府は、労働組合リーダーの死刑などの大弾圧で応えてきた。しかし、世界の労働者は決してこの弾圧に負けなかった。8時間労働制を要求する世界一斉メーデーで決起した。これが1890年の第一回メーデーである。戦前の日本政府も、団結禁止法の治安警察法や治安維持法で数十万人を逮捕し、プロレタリア作家の小林多喜二を拷問で殺すなど、あくまで8時間労働制に反対してきた。しかし、日本でも戦前多くの先輩労働者が8時間労働制を求めてストライキに立ち上がり、数限りない大争議を闘い抜いた。だからこそ1945年の労組法と1947年の8時間労働制の労基法と憲法、1997年の週40時間制は日本や世界の先輩労働者の血と汗の結晶なのだ。

会社は、大久保製壜闘争21年9ヵ月の歴史とこの8時間労働制の世界と日本の歴史を決して無視してはならない。労働者を馬鹿にし、労働者を甘く見て、労働者を怒らせてはならない。

検査課職場への12時間シフト導入をただちにやめ、8時間労働制を守るべきである。
以上

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