中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

楽器をはじめよう!

2005年07月04日 | 音楽
先日ネットラジオでバロック音楽を漠然と聴いていたら、衝動的にリコーダーが吹きたくなった。

便利な社会というのもある意味考えもの。思いつきと消費行動が実に簡単に結びついてしまう。スピーカーから流れるリコーダー音楽が耳に届いた30分後には、どの製品を選べばよいか、それを最安値で提供するところはどこか。これらの情報が整理され、クレジットカードを手に、注文ボタンをクリックしていた自分。

義務教育を日本で受けていれば、多くの方は小学生の頃「リコーダー」を吹いた経験があると思う。ネットで調べてわかったのは、学校で「買わされる」ソプラノリコーダーより、中学生あたりに少しだけ使用する「アルトリコーダー」の方が、音楽的にはより幅広く楽しめてよい、ということ。日本メーカーの樹脂製のものなら2~3千円程度でも結構良い音が出る、とのことなのでまずはYAMAHAのアルトリコーダーを購入した。

趣味ではあるが、中学時代より20年以上トロンボーンを吹いている。息を出せばすぐ音のなるリコーダーを正直なめていたが、いざ手にとると思いのほか、難しい。ただメロディを奏でるのならよいのだが、音程、音の形。そういったものをCDで聴くように仕上げようとすると全然うまくいかない。実に奥が深い。

楽器をやるには教則本、ということで、同じくネットでこれも取り寄せ、毎日ピーピー背中を丸めながら仕事の合間に楽しんでいる。まずはロングトーンと音階。管楽器の基本はこれなのだ。

数千円の投資で手軽な趣味がひとつ増えた。ネットラジオには感謝しなければいけない。何か楽器を、と考える方にはコスト、練習場所等を考慮するとかなりお勧めの楽器だ、アルトリコーダー。

実はトロンボーンを含めた金管楽器というのは、歯が衰えてくると吹けなくなる可能性もあり、以前よりこれ以外で楽しめる楽器があればと考えていた。また、金管楽器というのは自ずと演奏する場所を限定してしまう。その意味で、今回のアルトリコーダーはまさにここ何年も探していた新しい楽器だ。気軽にどこでも吹けるし、買った当初からとりあえず音は出る。それでいて奥深さもある。いうことなし。

人によりいろいろな嗜好、考えあるとは思うが、個人的には人生においてなにかしらひとつ、楽器ができれば、人生とても豊かになると思っている。音楽が嫌い、と言う人にまで押し付ける意見ではないが…

楽器を演奏するという行為自体、少し格好つけた言い方をすれば、自分自身を映し出す、行為でもある。サボっていればいつまででもそのままだし、努力や、きまぐれなその時の「調子」いろいろな要素によって、都度違う結果が生まれる。それでもあきらめず継続的に続ければ、確実に何かしらの結果も生まれてくる。

仕事という、結果最優先の場において、かならずしも上記のような、気の長い自分との対峙を望むことは難しい。その意味においても、楽器を奏でる行為、これは趣味と同時に自己成長をわかり易い形で楽しむことができるもの。もしもなにか「老後の趣味でも」と考えている方がいたならば、アルトリコーダーを試してみること、お勧めしたい。

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2 コメント

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TRありがとうございました。 (みいりん)
2005-07-10 23:08:28
わたしも・・・ほんの2か月前にアルトリコーダーを買いました。

ヤマハのスケルトンタイプのものです。

息子のソプラノリコーダーとアンサンブルが出来たら楽しそうだなあ、と思い曲集も買ったのですが・・・忙しさにかまけてなかなか実現しません。

普段は趣味でエレクトーンを弾いています。これも楽しいですよ!
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Unknown (1967er)
2005-07-11 19:59:16
はじめまして。



気軽にアンサンブルができる点については最強の楽器ではないですよね。



エレクトーン、昔友達の家にあって、よくいじらせてもらいました。そういえばエレクトーン占い、なんて人もいましたね(W
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