中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

栗コーダーカルテットライブ@吉祥寺MANDA-LA2

2005年09月21日 | 音楽

このアルバムですっかり気に入った栗コーダーカルテット。WEBで適当に検索すると吉祥寺でライブがあること、本番の3日前に知ることになった。中央線沿線の地の利を生かさない手はない。昼の電話で当日券有無も確認できたので、いざ吉祥寺へ。

ライブの正式タイトルは「栗コーダーカルテットDVD&CD同時発売記念ツアー2005 秋編 追加公演」。吉祥寺のライブハウスMANDA-LA2にて。

会場へ着くとすでに列ができていたがこれは前売り購入者用とのこと。で、前売りを持たない自分は一人、未購入者用の場所で待機する。すると列の先頭近くにいる人がチケット1枚あまっているのですが、と声をかけてくる。さらに別のもう一人、同様にチケットあまってしまったのですが、と。連れと二人で見る予定であったので、どちらのご好意もありがたく受け取る。前売料金で入れることさることながら、チケットに振られた番号順(=購入順)の入場となる為、3番目!に入場、舞台最前列、正面の席を取る事ができた。今日はなかなかに運の良い日のようだ。

客層は女性比率が多く、前売りの列をみた限り、自分のような俄か興味組よりはしっかりとした固定ファンが中心の様子。そう大きくもない会場ということもあったけれど、立ち見も出る盛況。観客数70人くらいだろうか。

音楽をテキストで表現するのは難しいけれど、このバンドを表現する時に必ず使われる「脱力」という単語はやはり適切かもしれない。リコーダーという楽器、音程が微妙に不安定ではあるけれど、それがむしろ心地よさを生み出す要因になっているみたいだ。所々のメンバーによるMC自体も「脱力」しまくっていて、この辺もなんだか好感もてる。

基本的な構成はリコーダーアンサンブルなのだけれど、各メンバーが実に多くの楽器をこなす。最初の3曲位はリコーダーのみの編成だが、以降は曲によりギター、バンジョー、ウクレレ等の弦楽器からチューバ、ホルン、サックス等管楽器。メインのリコーダーもピッコロからグレートバスまで実にバリエーション豊か。曲もさることながらいろいろな「響き」が楽しめるので、全然飽きがこない。

「やる気のないダースベーダーのマーチ」も演奏してくれたけれど、この曲のリードを取っていたのはリコーダーではなく、ピアニカのような鍵盤楽器だった。少々意外。見た目は全くピアニカで音だけ全く異なるあれはなんと言う楽器なのだろう…
ちなみにこの曲、当初サンバ風を予定していたらしいのだけれど、別のアルバムでそれを採用してしまったので、今回のアレンジにしたとのこと。

2時間半のステージが短く感じる楽しい一晩であった。同時に好きなバンドが一つ増えた夜でもあった。年末にまた吉祥寺でライブをやるようなので、可能であれば是非また聴きに行きたい。もちろん今度は前売券を買って!

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