やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

雨漏り

2004-10-02 16:03:36 | 建築裏話
「建築フォーラム」というサイトがある。
こんな内容の投稿があった。

引用開始***
先日の台風21号のおかげで雨漏りが発生いたしました。現場は、直上階がバルコニーの1階和室です、バルコニーは現在ピッチ防水ですがシートがポコポコ浮いていて、多分バルコニーからの雨漏れで間違いないと思います。防水をやり変えようと思うのですがどの様な防水方法がお勧めでしょうか?お施主様はあまり予算をかけたくないとおっしゃっています。ちなみに木造住宅築推定30年くらいです。
宜しくお願いいたします。
***引用終了

よく読むと、とても危険だと思った。
1:外部からしか判断していないのに、バルコニー防水をしようとしている
2:施主はこれからどのくらいこの家に住むのか、建替えを考えている若い家族なのか
 思い出のある家で、死ぬまで暮らしたいと願う老夫婦なのか。で、判断は違う

雨漏りの原因を探るのは、容易ではない。
相手は水物(使い方が違う?)
少しでも低いほうに流れる。
まったく違うところから雨漏りしていることだって考えられるのだ。
それを、外部からの「たぶん」がついている判断で、防水工事をしようとしている人に
腹が立った。

予算をかけたくない。のはなぜなのか?
雨漏りによる被害は目にみえないところまで及んでいることもある。
本当にバルコニー防水を直しただけで良いのか?

安易な考えで工事を行うことで起きてしまう「欠陥工事」もある
「欠陥工事」は「悪意」で起きるものばかりではない。
この場合、あれこれ調査して、他に悪いところもあるが
予算と相談して、施主に納得してもらって防水工事のみを行うのと
安易な判断で防水工事を行うのと、どのように違うのか
投稿をした人には考えてもらいたい。

私は、「感謝されてお金をいただく。」ことを常に頭にいれているのだが。