相続権もないのに姑の介護をするのは嫌ですよ

2014年12月20日 | 日記

相続はしたいけど、介護はしたくない

身勝手な言いぐさに聞こえるが、かつてはこれが当たり前だったのだろう。

認知症の姑と同居する長男の嫁からの相談で

「姑の介護はもっぱら自分の役割。義理の妹は介護する気がまったくないのに、財産だけは分けてもらうつもり。嫁が義父母を介護するのは当たり前なのですか。ストレスもたまり、施設に入ってもらいたい」というのが新聞に載っていました。

高齢社会をよくする女性の会・理事長の樋口恵子さんが相談に答えていますが、言いにくいことをはっきり言ってます。

介護保険の創設が議論された20年前は、在宅介護の担い手として最も多かったのは、同居する息子の嫁だったそうです。今は、実の娘が一番多いみたいです。5年ほど前、介護福祉士の国家試験を受けたとき、主たる介護者が誰かという問題があり、私は当然嫁を選びました。もちろん間違いでした。すでに嫁はトップの座ではなかったのです。

少子化で2人きょうだいが増え(一人っ子も)嫁も実の親の主たる介護者であるケースが増え、嫁より娘として介護する事例が増えたということだ。納得。

夫の親の介護は夫の身内で、妻の親の介護は妻の身内で、といった傾向が強くなっているとのことです。

嫁に相続権がないことも変化の要因と思えます…

って、納得!

これが一番の理由かもしれませんね。(決めつけ)

税理士や会計士が(弁護士じゃないとこがミソです)相続についてのわかりやすい本を書いてくれていることもあり、相続は決して富裕層だけの話じゃないことが徐々に知られてきています。

相続権がないから介護しないなんて、嫁の風上にもおけん!とかいうおじさん・おじいちゃんは、嫁以前に、相続権があるのに放棄してでも逃げていくかもしれない奥さんのことを心配したほうがいいです。

自分は全然介護に協力しないくせに、施設に入れるとかいうと、お父さん(あるいはお母さん)がかわいそうと反対し、亡くなっていざ相続となると、法定分はきっちりいただきます、とか言って、現在人が住んでる家まで売却して、なにがしかの金銭をせしめようとする…これでは、自分自身に相続権がないのに、だんなと家を追い出される嫁はたまりません。介護した分自分のだんなが多く相続して、いずれ離婚で分捕る計画が台無しになるじゃないか!!

ここまで思わないか。

でも気持ちがおさまらない、その気持ちわかります。

けど実の娘にしたら、介護を放棄した嫁が、長男の嫁ってことで実質財産を手に入れるのはかなり悔しいかもしれません。

なんか男は脇役みたいですが、現在は介護者の3割を男性が占めています。

配偶者や息子という続柄がもちろん多いのですが、この人たちはよく悲惨な事件を起こしますので、わりと知られた存在です。

女はぐっと我慢することが多く、犯罪に手を染める人は稀です。

女は我慢すれば、いずれ遺族年金がもらえる。男が我慢できないのは、女が死んでも手に入るものがないから…と言ったのは誰だったでしょうか。

悔しく悲しいことですが、否定はできません。

男なんかにむざむざと殺されてたまるか。

話がこんなところにきてしまいましたが、樋口さんは

同居の場合は嫁にかかるある程度の負担はやむを得ない。夫には介護に関わる実態をはなし、理解してもらってください。介護施設の利用は、その時がきたら対応すればよいと思います、と良識的な回答をされていました。

施設ったって、今その施設が足りてないからね…

でも個室は意外と順番早いですよ。高いので順番が回ってきても辞退する人が多いから。経済的な事情は様々です。多床室以外は入りたくても無理な人もいれば、出費を抑えたい人もいます。

ショートステイは空きが少なく、いざというとき困るという話はよく聞きますが、全室個室・ユニット型特養のショート稼働率はそれほど高くないです。

お困りの方、あきらめずにトライです。

 

 

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