従業員を雇用の調整弁としかみない社長をどう諫めますか?

2020年07月03日 | 社労士
介護事業所は常に人手不足です。
しかし、コロナ感染による緊急事態宣言が明け、生活が一変した今、入所施設には、職を失った人たちが殺到しています。
介護の仕事は各家庭に訪問して介護を行う訪問ヘルパー以外は無資格でできます。
通所介護事業所などにいた人の他、飲食店にいた人などもすぐに雇用してもらえる事業所として、とりあえず介護を選んでいます。
リーマンショックの時もそうですが、不景気になると介護の仕事に人気が出ます。
介護事業経営者にとってはちょっとした人材バブルです。
多めに新人を入れて、気に入らない従業員をやめさせようともくろみます。
しかし、介護の仕事は実際やってみると案外難しいものです。
誰でもできると言われながら、逃げ出す人が多数出てくるのが介護の仕事です。
経営者としては、うまいことやりたいと考えます。
うまいことできると本気で思っています。
他の従業員から苦情の来ていた職員をやめさせるチャンスですが、新人がすぐにやめてしまえば、また人手不足に。そうなると、不満はあっても、とりあえずの仕事をこなしている従業員がいないと困ります。
そこで。主任を呼びつけて言います。
例の○○、夜勤から外せ。日本語の読み書きもできてない。記録ダメ、家族対応ダメ、雑用しかしない遅番勤務に変えろ。
主任は戸惑います。
本人にはどう説明を?夜勤手当は貴重な収入源。それに、雑用しかしなければ、介護技術も日本語能力も向上しない。本人が納得しないはず…
でも経営者は、新人が続けば○○をやめさせ、新人がすぐにやめれば○○をそのまま使い続ける魂胆。
主任にはそれがわかっているが、経営者は「俺から話す」と言いながら、曖昧な口当たりのいいことしか言わず、○○も他の従業員も主任が勝手に勤務を変えていると思っている。
こんな状態の職場。
あなたが顧問社労士ならどうしますか?
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