ブログ仙岩

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蓮の花の深読み

2017-07-29 08:04:04 | エッセイ
今朝の福島民報「あぶくま抄」に、今から約950年前、中国宋時代の儒学者周敦頤はハスがお気に入りだった。「愛蓮説」とう文章で晋のころの詩人陶淵明はキク、唐時代の人々はボタンを好んだと振って、「私は蓮を愛する」と記している。写真はいわき市小川今年7/21撮影。

ハスは泥から出てくるのに泥に染まらないし、きれいなさざ波に洗われてもなまめかしくないなど理由を挙げている。三つの花を三種類の人間に例え、当時の世の中の風潮を暗に批判しているなどの解説も面白い。・・・

しかし、キクやボタンについて触れていない。

キクは奈良時代に中国から日本に渡来、江戸時代に改良が進み、梅・竹・蘭と共に四君子の一つである。江戸・嵯峨・伊勢菊と系統も広く菊花展が各地で繰り広げられ、二本松の菊人形も有名であり、文様に使われている。

また、中国原産のボタンは中国では花王と称する。観賞用・薬用に栽培、寒牡丹から猪の隠語に、牡丹雪や牡丹桜など言葉が大変豊富にある。