ブログ仙岩

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霧島昇「誰か故郷を思わざる」

2013-03-02 13:02:18 | 日記
昭和15年(1940)発表された「誰か故郷を思わざる」は西条八十作詞、古賀雅男作曲の名曲である。

歌手の霧島昇は大正3年(1914)福島県双葉郡大久村に坂本家の3男として栄吾が生まれた。上京して現東京音楽学校でクラシック発声法でテノールのこぶしのきかない純な歌手であった。震災前私は入間沢鉱泉へ行く途中実家の前を通るとあのソフトな声のメガネの顔を思い出していた。

この歌詞が「故郷」と同様「花摘む野辺に日は落ちて みんなで肩をくみながら 唄をうたった帰り道 幼ななじみのあの山この川あー誰か故郷を思わざる・・・」幼な日々を過ごしたふるさとを懐かしむ全ての人の心の琴線に触れる昇の絶唱である。
原発事故で神奈川に避難している永山さんは幼い友と自然の恵みを採りに出かけた木戸村(楢葉町)を懐かしみ、寂しいがいつか戻れる日が必ず来ると信じており、故郷を追われた望郷の歌「誰か故郷を思わざる」が蘇えるという。