ブログ仙岩

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天蚕で養蚕の技と誇りを復活

2013-03-29 10:04:48 | 日記
私が小学2年生の時、山繭の話から先生が持ってこれる人?に潔く手を挙げた。しかし、過去に見つけたところで約束のヤママユは見つけられない苦い思い出がある。

このヤママユこと天蚕は福島霊山町掛田はかって輸出ブランド「掛田折り返し生糸」の産地として海外の地図にまでその名が刻まれた。また、この地一帯の梁川はあんぽ柿の生産でも有名である。が、そのあんぽ柿の生産は今のところ高濃度の線量で中止である。宮城の丸森も含めて養蚕地帯であり、その丸森には伊具農蚕学校(現伊具高校)があり、学校で養蚕活動していた。

荒廃した桑畑を見て、この遊休桑畑で天蚕を育てられないかと考え、りょうぜん天蚕の会が発足した。白いマユに変わって、アサギ色のヤママユから見事な織物が完成した。縦糸には、天蚕3、家蚕10の割合で、オリジナル糸で織りあげた。何度も失敗を繰り返したという。素晴らしい完成品である。