青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第四十二話③

2021-12-08 | 第四十話〜第四十二話

ミエが混線電話に混乱している頃、チョルはホンギュらと共に歩いていた。

「明日学校でサッカーすんだって?転校して初めてじゃね?」

チョルは、いつの間にかサッカーの話題を口に出していたらしい。

そして夜、自室でもチョルは、サッカーボールをドリブルしていた。

知らぬうちに鼻歌まで口ずさみながら・・。

 

 

<意外な>

 

翌日、三年生の間では放課後のサッカーの話題で持ちきりだった。

「大魔王練習試合出んだって!」「えっマジで?」

「大魔王?キム・チョルのこと?」
 

「あいつサッカー上手いの?」「あそこ12組出てんじゃん」

「へー突然どうしたんだろ」

とりわけ皆の関心は、”サッカーの試合に初参戦する大魔王”である。

そして、チョルが話題の中心になって面白くないのはこの男。

あるシナリオを練って、ハン・ソンイに声を掛けた。

「おいしかったよ、クッキー」

流すような視線を遣りながら、モ・ジンソプはハン・ソンイにそう声をかけた。

突然喋りかけられたソンイは、驚きのあまり目を丸くする。

「あ・・」「手作りなんだよね?売ってるのみたいだった」

「チョルが渡してくれたんだね」「なんでチョルに頼んだの?」
 

「前廊下で、モ・ジンソプ君行っちゃったから・・」

「廊下?いや、わかんなかったけど・・」
 

「今度は直接渡してよ」

「う、うん・・!」

シナリオ通り、とモ・ジンソプは思う。

そして友人に聞いた、ハン・ソンイとキム・チョルの関係について思い出す。

「去年のキム・チョルとハン・ソンイ?

ハン・ソンイが級長だったから、大魔王を気にかけてやってたな。
 
だからか知らんけど、大魔王はあの子にはちょっと気を許してる感じだな」

モ・ジンソプは、ソンイにこう話を続けた。

「サッカー見に行くの?」

「うん、うちのクラスとチョルのクラスが対戦するの」
 
「チョルのクラスじゃなくて自分のクラスを応援するの?」
 
「え?そうだけど・・」
 

 

そしてモ・ジンソプは、甘い声でこう囁いた。

「じゃあもし、キム・チョルのクラスとうちのクラスが対戦することになったら、どっちを応援するの?」

「え・・?」

ハン・ソンイは質問の意図がよく分からず、聞き返す。

「それは・・」

が、そこでモ・ジンソプのシナリオに待ったがかかった。

視線の先に、あのおかっぱ女子がいたからだ!

「あ!ちょっと友達いたから俺先行くね」「う、うん!」

「クッキーごちそうさま!」

そう言い残して去って行くモ・ジンソプ。

ハン・ソンイはその後ろ姿が見えなくなるまで、放心状態でその場に立ち尽くしていた。

「きゃー!わぁっ!ソンイ〜!」「なになに?!どうしよー!」

その幸運に、女子2名は大騒ぎだ。

モ・ジンソプはその歓声を背に、あのおかっぱ女子を追いかける——・・。

 


第四十二話③でした。

モジンソプ!!そこまでチョルにライバル心が・・

けどソンイちゃんの乙女心を弄ばないで欲しいですね・・

 

おかっぱ女子と学年一のイケメンのその後はいかに・・!

 

第四十二話④に続きます