チョルの参加するサッカーの試合が始まった頃、ファン・ミエはというと・・。
「違うんですって〜〜!!」
「カツアゲしてたんじゃなくて!!貸してたものを返してもらおうとして!!
先ほどの状況
「お前500ウォン返せよ!俺のピアスも!」「へ?!嫌だし!何言ってんの?!」
「けどカツアゲではないんです!私のお金でもないけどこの人のお金でもなくて・・」
すると、そこに学年主任の教師が入ってきた。
学年主任は、「おっ、」とあるものに目を留める。
モ・ジンソプの頭髪である。
「おお〜?うちの学校にアイドルがいるなぁ〜?ヨンタンだったっけか?
「こっちに来なさい。完全にアウトだ」
「バリカンどこですかね?」
ウイイン・・と、世にも恐ろしい音が聞こえる。
「やめっ・・・」
ウイーーーーン
「うわああああああーーーっ!!!」
ミエが悲惨な状況を目の当たりにしている頃、校庭では・・・。
「ゴール!」
「3−0!試合終了!」
「うわぁ〜〜!あっという間に終わった〜!」
12組がソッコーで3ゴールを決め、2組を敗ったのだった。
こんなあっけなく・・?
キム・チョルはその簡単さに拍子抜けしていたが、クラスメート達は大喜びだ。
「勝った勝った!キム・チョルが2ゴールも入れたなー!」
そこでチョルは、観覧している生徒達が座っている階段のあたりを見た。
ファン・ミエがいない。
・・と思ったら今来た。
「遅いよ!」とユンヒに怒られている。
う・・うわ〜い!
ようやく堂々と応援出来たミエだったが、試合を見ていなかったことにチョルは気がついていた。
「キム・チョルも嬉しそうだ」
チョルの後ろ姿を見てそう言った男子もいたが、
チョルの表情を見て「いやちょっと怖いけどな・・」と言った男子もいた。
そして完全勝利をおさめた12組の仲間に混じって、
微妙な表情のキム・チョルとファン・ミエは家路に着いたのだった・・。
第四十二話⑤でした。
ひぃーーっ!バリカンーっ!
今じゃ人権侵害問題に発展しそうな仕置き・・
あと職員室でこう手をあげて座ってるのは日本では見ませんね
バリカンもスクワットも(一学期初日にキムチョルがやらされてましたね)、
韓国のお仕置きはなかなか激しくてビビってます・・
第四十三話①に続きます