五話、その１２の回。正気の状態でも停止時間に一応は介入できた御厨。取り敢えず止めは刺されたが・・・？
忍び寄る、親子丼の影っ！！ ななの危ういターン続行中。引きに親子丼を持ってくるってどうかと思うワケではあるが・・・龍一のななとの間合いの取り方はまだ判然としない。というか龍一、体が弱い風の描写がこれまでチラっとあったが今回結構な距離をプールで泳いでみたりと、お前どっちやねんっ、と。何か月島流の奥義を知ってたり、どうも幼い頃に才気バリバリの神童だったももに会った事があるようなことを言ってみたりと、どうにも設定が定まらないヤツだ。最初は月島流と全然関係無い野心男風だったはずだが、何か話が変わってきた。さらに母親違いでななとも間接的に血縁があるような？？？ ももの方も運転手が実父っぽいし、もう相関図イジり過ぎ。ななの母親も龍一にハマり出した上に家元からあの仕打ち。画策や浮気を含めてこの女は家元の支配下でジタバタしているだけだな。哀れだが最終処理がやはり面倒臭そう。親子丼の危機以外にもなながダメージを受ける材料だらけだ。うーむ。ななと言えば今回キッチンでももに突っ掛かる件は事前に家元に煽られていたことを画で見せていた方がよかった気もしたかな？ 本線の直人ももルートは、直人の操作系天才カウンセラーキャラがだいぶ後退し、代わりに非モテ純朴キャラを前面に出してきた。これまでの流れ的に正体バレ自体はありゃ～っ、くらいのもんでむしろそこからももとの『合体』は速攻。早っ！ 成り行き要素とももの基本豪傑な性格に加え、直人の信頼度が決め手となっていたが、まだ華道パートとの比重は釣り合わない。より早く、元カレはももの世界の裏面で回転し出しているが、あくまでオアシスポジな直人は表面にもまだ入ってないもんね。一方、自転車中坊は直人のリモート操作の代わりに直接関わる人物が登場？ 別次元進行だな。諸々混沌としているが、どう着地するやら。
この枠は前番組からの流れで底上げが強い。他局はマツコの番組をどうにかしないとこの二時間のラインは崩せないだろうな。仰天ニュースとは住み分けできちゃってるし。すぐに勝てなくてもグルメ企画で削ってゆけば視聴習慣を削げる気はするかなぁ。それはそれとして、今回は良一役の芝居がレストランからの流れから最後までほぼノーミスで良かった。こういう役の経験値の高い亜希子役の芝居が手堅いというのもあるし、１話とか序盤の脚本は題材に不慣れな感じがかなり出ていたのが、ここにきてハマってきたというのもある。レストランの件自体も、嘘エピ作りの相談が本当のことに殆ど刷り代わり、意味合いや気持ち（亜希子と良一では好意の質は少し違う）が変わってゆく様子が素敵なものだった。それらを踏まえて、良一役の芝居がとにかく良い。亜希子回りのエピや亜希子のキャラは漫画の中でもかなり漫画的な部類だが、それを全部受けて即座に漫画的ではない芝居に変換して返す工程を間断無く行いつつその役の、良一が悟っているはずの最後の時間のやり取りや行動をバシっとやってる。最後の自転車まで思わず描かずにいられなかった。ただ上手いんじゃなくて経験値からくるものがあった。下手じゃないけど演技派なイメージはなかった貴重な中年イケメンの竹野内豊でこんな良いと思ったのは初めてだな。次回辺りでそろそろ謎のフリーターにバトンタッチすることになりそうだが、今回はほんと良かった。素晴らしスィ～。