羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

表参道高校合唱部!

2015-08-15 22:45:12 | 日記
クライマックスの合唱をどう繋げるのかと思ったら、会場前でいきなりゲリラ合唱だったぜ。普通の学園ドラマなら、その前に合唱を聴かす件があってオーディションで嘘のプロフィールを話すのを止めて会場を飛び出すとかなんだろうけど、そういう細かい段取りすっ飛ばして解決してゆく豪腕スタイルだ。優里亞を一緒に歌わしたかったのと路上ライブ成功の修行を纏めて回収させたかったんだろな。優里亞の場合、仲間にするのに一回謝らせないといけないし、謝ったまま終わると気まずいからジャンプさせたいし、ジャンプと合唱を纏めるのはやり過ぎだから分けたいとなってああいう構成になったんだろう。桜庭の野球回も夜の球場での父とのシーンがあってそこで歌わせると詰め過ぎだから、その前の試合中の凄い所で歌わされてたもんな。危ねっ! そこ、打球で危ねっ!! て、なってたけど。巻き展開と処理する筋を盛り盛りなのが、特徴的だ。
喧嘩シーンでは出番の少ない男子達もクローズアップ。関係性も整理されてた。目を見開いて威嚇する里奈も面白い。前に出ても引き続き謎なピアノ娘も、見えているのは私達だけか? 感が出ていた。次回は眼鏡の変身回、口調は変わらないんだろうな。恋が発生するとしたら誰だ? 宮崎か? 部長はスルーされてるよな。男子というより『部長』という生き物としてしか認識されてないよな。部長だしな。
えみりも愉快なことになっていたが、真琴の父も愛の歌もいいけどそろそろ働かせてやってほしいね。もう少しフラフラする気配ではあるが。今回メインの優里亞は、事務所の身辺調査でパパの所に来た時、真琴がいてももう何ともしなかったのはもはや「ああ、やっぱりコイツいたか。いや、現れないとむしろ不自然」くらいの認識だったんだろう。
それにしてもファブリーズのCMどんだけ連打やねん! お部屋を綺麗にし過ぎ!!

うしおととら 1

2015-08-15 22:45:04 | 日記
「おい、親父ぃッ! どうなってんだ? 教えろぉーッ!!」海から芙玄院に戻ってきた潮は、居間で茶を飲む紫暮の所に駆け込んだ。「居たな、親父! 俺は母ちゃんは死んだって聞かされて育ってきたよ! それが生きてるっていうじゃねぇかッ! しかも、妖怪の憎しみを買いながらよッ! オイ! 説明しろ!!」紫暮の胸元を掴んでカクカクさせるがひょいっと外される潮。「あー、うるせ。父親にわかりやすい日本語で話せ」『宇宙』と書かれた湯飲みを卓に置く紫暮。「人違いではないのか? それより見ろ、コスモスが咲いた」話を逸らす紫暮の頭を槍で小突く潮。「その槍は、だいぶ使ったのか?」「石喰い、鬼、生首、海蛇、使う度に力が強くなってるみたいだ。信じられねーだろ?」「とんでもねぇ! お前もようやく妖怪の存在を信じる気になったかぁ!!」おどけて潮の肩をバシバシ叩く紫暮。即、ぶっ飛ばす潮!「そんなことより母ちゃんのことだよ! 生きてんのかよ?! どこに居んだ?!」「それはな」「それは?」ここで家の電話が鳴り、話を止め、スッと電話に出にゆく紫暮。
潮がガックリしていると、「そんなに海座頭が言ったことが気になるのか?」とらが出てきた。「人間は親のことが気になんだよ」とらと話す内に思い至る潮!「しまった! 逃げんのかよ!」慌てて追い掛けると紫暮は裏口から家を出てゆく所だった。「急用なのだ、許せ!」「ダメだ! 教えろ!」「ヌシの母は死んだのだ!」「嘘こきやがれぇ!」ジタバタ争っていると、槍の石突きがとらの額に命中した!「ギャーッ!」「何やってんだとら!」「うるせぇ、痛ぇじゃねーか!」「もしかして槍に刺されておった妖怪か? 間抜けそうな顔だ」カチンときたとらだが、「留守は頼んだぞ!」紫暮は物凄い勢いで家を飛び出して行った!「待ておやじ!」「このォッ!」潮ととらは後を追おうとしたが、
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うしおととら 2

2015-08-15 22:44:56 | 日記
槍が出入り口につかえた上に二人とも槍の柄に顔面をぶつけてしまった!「あれが中年の動きかよ」痛がっている内に紫暮は走り去って行った。
その日の夕方、潮は寺の墓所の蒼月家の墓の前に来ていた。「石の上に乗んじゃねー、俺の頭に乗っていいからよっ」「ほぉう」蒼月家の墓の上に乗っていたとらはフワリ、と浮かんだ。「人間は相変わらず、死んだ奴に気を使ってんだなぁ」潮の頭に乗るとら。「それが礼儀なんだよ」(母ちゃんはここにいるって言ったよな? 親父)潮は蒼月家の墓を見詰めていた。
夜、僧衣に着替えた紫暮は篝火を焚き、怯える幼い子と老婆を背に「拐っていった娘を返せば封じることはせぬ」数体の細長い妖怪と対峙していた。妖怪は鬼火を従えている。「どうだ? 塚は作る、大人しく眠ってはくれぬだろうか?」「ウガァアアーッ!!」細長い妖怪達は問答無用で襲い掛かってきた! 千宝輪を投げ付ける紫暮!「浅ましや、化生ッ!」妖怪達は引き裂かれ、積み上げた石の小山に封じられた! 小山の塚に数珠と経典を置く紫暮。「これでよし。歳を経るとこんな物も妖怪になる」紫暮は後ろで怯えていた子供と老婆に数本の裁縫針を差し出した。「これでもう、お嬢ちゃんは狙われることは無い」紫暮は微笑み掛けた。務めを終え、「ああ、終わった、ヘリの用意を頼む」紫暮は人気の無い駅前からどこかへ連絡を入れた。
ヘリでとある山の大きな寺院に向かった紫暮は奥の間で平伏した。襖が開いた。「何事じゃ? 御勤めの最中の我々を呼ぶとは?」上僧四人と、中心には黙する老婆もいた。「獣の槍が引き抜かれました」「まさか?!」「その時がきたと?」「この前地下への扉はピクリともせなんだのに?」「誰が引き抜いたのだ?!」「刺さっておった妖怪は?!」騒ぐ上僧達。「抜いたのは私の息子、潮。妖怪はとらと潮に名付けられ、
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うしおととら 3

2015-08-15 22:44:46 | 日記
彼に取り憑いております」「馬鹿な、あの槍は精神力も体力もずば抜けた選ばれた者のみが扱えるのだ!」「妖怪も、なぜすぐにお前の息子を喰らってしまわぬのだ?!」茶の入った湯飲みを紫暮の方に投げ付ける上僧の一人、「お前、何か企んでおるのではないか?!」「口が過ぎますよ上僧」中心の小柄な老婆が嗜めた。「申し訳ございません」「紫暮、知っていますね? 獣の槍に関する伝承を。その槍を抜いたからには主の息子も、もはや普通の人の道は歩めまい」「はっ」元々下げた頭をさらに下げる紫暮。上僧達はとらを討ち、潮を見極め、「我らが見付け育てた、獣の槍の伝承候補者に早く槍を渡すべきでは?」とまで言い出した。「見極めの役目、私に頂きたい。息子は頭こそよくありませんが、決して無能ではありません。かの妖怪も必ずしも討つ必要は無いような気がします。しかし息子が無能にして妖怪が邪悪なら、その始末は私が着けましょう」「わかりました。その方に任せます。紫暮、槍は抜かれました。これこそ白面の者復活の兆しやもしれません。間違いは許されないのですよ」「心得ております」老婆は認めたが、上僧達は不満な様子だった。
一方、芙玄院では「親父のヤツ、困ったもんだ」潮がカップ麺に湯を注ぎ、片方を布団に乗せてバランスを取った獣の槍を蓋の重しにし、魚肉ソーセージを槍の刃でサクッとカットして、包装を剥いていた。一口食べたところで腕ごととらにかじられる潮! ソーセージは全部持ってゆかれた!「なかなかイケる」とらを殴る潮! 殴り返すとら!「テメェはなぁ!」「腕は喰わなかったからいいだろ!!」騒いでる内にカップ麺を溢して槍と畳を汚す潮。「ああ?!」慌てて片付け、槍も拭く潮。「やったぁ! 捨てろ! 捨てちまえそんな槍!!」「やかましい!」(この槍も随分俺のことを助けてくれたんだなぁ。これがなかったら、
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うしおととら 4

2015-08-15 22:44:36 | 日記
とらのヤツに喰われてたもんなぁ。だから、不気味な槍なのに怖いなんて気がしないのかなぁ)と思ってると紫暮に蹴り飛ばされた!「この馬鹿もんがぁッ!! この槍はなぁ、ありがたい槍なのだぁッ!!! それをお前はカップ麺の重しにするわソーセージ切るわ」といいつつ、槍を踏んでしまい慌てて槍に平謝りして一人で大騒ぎする紫暮。「親父、今日こそ母ちゃんのこと話して貰うぞ」「わかった、夕飯の後でな」紫暮は槍を潮に返し、そう答えた。
夕飯はいつも通り、しっかり二人で食べて済んだ。縁側で降り出した雨を見ている紫暮。「なぁ、潮。母さんのことなんて聞いて、どうする? 死んだということじゃダメなのか?」「俺は母ちゃんのことなんて知らないし、どうでもいいって思ってた。でも、違うんだよ。例え俺がガキでも、本当のことはちゃんと受け止めなきゃなんないんだよ! 本当のことを教えてくれ親父!!」紫暮は札束の入った封筒を投げ置いた。「何だよ?」「120万ある、取っとけ」「何の冗談だよ?」紫暮は立ち上がった。「いくらテメーの都合があるからって、金やって黙らすってのは酷過ぎんじゃねぇのか?! 俺はマジなんだぞぉッ!!」激昂して紫暮を殴る潮! 紫暮は笑った。「おっちょこちょいめ。勘違いするな、そら旅費よ」「旅費?」「母さんのことが知りたくば、お前は旅をしなければならない。母さんがどういう人か、どうしているかは、お前が自分の目と耳で確かめてこい」まず北海道の伯父を訪ねろと紫暮は言った。「母ちゃんは、そんなややこしいことになっているのか?」「ああ、考えられん程にな。おそらく辛いぞ」「俺、しばらくの間に、随分強くなったんだぜ?」潮は言って見せた。
それから紫暮は白装束に着替えた。「お前も結構、強い打ちを打てるようになったなぁ、気が付かなかったな」潮は戸惑った。「愚僧は諸国を周り、
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