千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

ベルギー王立美術館展

2006-11-22 | 美術館
11月の美術館めぐりで、上野にある国立西洋美術館へ行ってきました。
今は、「ベルギー王立美術館展」が開催されていて、4月からの美術館めぐりのうちでも一番楽しみにしていたものです。この日は(11月14日)は素晴らしいお天気で、富士川サービスエリアからは裾を引いた富士山が全景を見せていて、バスを降りると歓声をあげて、みんなで走り出していました。



              



東名高速道路を順調に飛ばし、渋滞気味の首都高速に入ると、ガイドさんが東京タワーが見えます・新宿で~す・あれは六本木ヒルズ・・渋谷を通過~~まるでおのぼりさんが、はとバスに乗っているような感じ・・ワクワクしてきます。

いつ来ても、上野公園は人がいっぱいです。
国立西洋美術館前には、ロダンの「考える人」・「カレーの市民」・「地獄門」などの彫刻がありました。



油彩画はベルギーが発祥の地とか・・16世紀頃の古典的ベルギー絵画をたっぷり鑑賞しました。この頃の絵画は写実的なのでわかりやすく、画面のすみずみまで楽しめます。とても人間が豊かに描かれていて、特に布(ビロード・レース・薄物)の表現には吸い込まれそう・・・
常設展に行くと、ルノワール・セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホ・モネの「睡蓮」などや、20世紀絵画などもあり、今回は見るものがいっぱいで、とうとう、いつものお楽しみ、ティーコーナーでの「お茶」も断念しました。

日本初公開でこの展覧会注目のピーテル・ブリューゲルの「イカロスの墜落」
                                      (絵ハガキよりスキャン)

          

イカロスとはギリシャ神話に登場する人物だそうです。
絵を見ながら、どこにイカロスがいるんだろうと思って、よ~く見たら
画面の右下の海にばたついている足が見えました。これが墜落したイカロスでした。

ネットを見ていましたら、イカロスについて、こういう歌があることがわかりました。
ちょっとお借りして載せてみます。
小学校で歌った歌だそうです。
         「勇気一つを友にして」
                作詞:片岡 輝  作曲:越部信義
         1.昔ギリシアの イカロスは
           ろうで固めた 鳥の羽根
           両手に持って 飛び立った
           雲より高く まだ遠く
           勇気一つを友にして
         2.丘はぐんぐん 遠ざかり
           下に広がる 青い海
           両手の羽根を はばたかせ
           太陽めざし 飛んでいく
           勇気一つを友にして
         3.赤く燃えたつ 太陽に
           ろうで固めた 鳥の羽根
           みるみるとけて 舞い散った
           つばさうばわれ イカロスは
           落ちて命を 失った
         4.だけどぼくらは イカロスの
           鉄の勇気を 受けついで
           明日へ向かい 飛び立った
           ぼくらは強く 生きていく
           勇気一つを友にして

この歌はイカロスの勇気をたたえていますが、
ギリシャ神話では無謀な男として書かれているそうです。
この絵に描かれている農民達は、イカロスの墜落に気づかないかのように黙々と
仕事をしています。
なにかとても不思議な絵でした。

5時間かかって美術館へ行き、3時間絵画を鑑賞して4時間かかって帰宅。。。
う~ン・・・疲れる・・でも3時間が充実していたので、気分は大満足でしたが。。。