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総選挙の意味

石原慎太郎の死 バリケイト伊東

2022-02-02 12:57:04 | 政治

 石原慎太郎が昨日、89歳で亡くなった。惜しい方が亡くなった。右よりの代表格、安部は大嫌いだが、石原には敬意を持つ。印象としては言いたい放題、やりたい放題の感じがする。深く考えないでポンポンと発言する。失言も多かった。死因は膵臓癌だ。日本人なら全員知ってる人だ。小説家であり政治家だ。どちらでも一流だ。学生時代に書いた小説で芥川賞を頂いた。世に出した小説はどれも良く売れた。政治家としても都知事、衆議院で長く務めた。総理にもなれそうな時もあった。自民党総裁選に出馬したが、大差で海部俊樹に敗れた。敗因は同僚議員の嫉妬ではないか。石原の華麗なる経歴に嫉妬した。若くして小説可家として大成功し、逗子に豪邸を立て、弟は昭和のスター、石原裕次郎だ。書く小説で10億は稼いだと言ってる。自民党議員には、何回も落選して、ようやく議員になれたような政治家にすると、容姿もいい、金もあり、国民的人気もある石原を心よく思わないのはわかる。男の嫉妬は、女以上にいやらしい。石原のポジションは右だ。自民党内に晴嵐会を立ち上げた。石原の共産主義嫌いには定評がある。中国をシナと呼び、中国を嫌った。一方、台湾には、何度も訪問し、台湾の政治家と親交があった。中国人をヘイトスピーチしたわけではなさそうだ。石原が目指していたのは、天皇を政治の中心に置く体制作りなのか。西洋にばかり夢中になって、日本の伝統、文化を大切にしない風潮に警告を鳴らしたのか。私には、石原の政治理念は良くわからない。石原は、都知事になってから力を発揮した。週に2,3日しか出勤しない割には、多くの仕事をこなした。東日本大地震の対応であり、ジーゼル車の排気ガスの規制であり、オリンピック誘致であり、東京マラソンであり、中小企業支援の銀行の創設であり、尖閣諸島の国有化であり精力的に仕事をこなした。まさにやりたい放題だ。気にいらない職員は飛ばされたのであろう。独裁政治をつらぬいた。私は、石原に総理大臣をやらせたら、日本はかなり変わっていたのではないかと思ってる。石原なら尖閣に日の丸を掲げ、自衛隊を常駐させたのではないか。そんな事したら中国と戦争になっていたかもしれない。徴兵制も導入されたかもしれない。忖度流行りの政界で、己の信念を貫いた。石原を惜しむ声は多い。今、石原が60歳で総理大臣なら。コロナ禍だってうまく克服できたのではないか。ご冥福を祈ります。天国でゆっくりお休みください。