木村隆二の岸田首相襲撃を契機に、テロに正当性を与えた(テロリストのナラティブに乗っかかった)メディアの姿勢が強く批判され始めました。
中でも、本日付けの、窪田順生さんの論文 がとても良かったです。
この窪田論文で出てきた、米国のNo Notoriety(悪名を広めるな)という団体のウェブサイトは、 こちら
そのサイトの枢要部分を、以下に抄訳しました。
なぜNo Notoriety(悪名を広めるな)なのか?
No Notorietyの目的は、過去15年間に深刻にエスカレートしている暴力的大量殺人を減らすことです。
悪名それ自体が、とても凶悪な大量殺人を犯す動機になるという事実を、研究やデータで裏付けています。
1人の殺人者に刺激され、別の殺人者が生まれます。私たちは、大量殺人を犯す個人をメディアが大々的に報道することにより、将来の残虐行為が生じないようにできる限りのことをしなければなりません。
No Notorietyは、メディアから殺人計画者への唯一のメッセージは、"あなたはもうこのようにして名声を得ることはできない "ということであるべきだと考えています。
メディアによる悪名の拡散は、社会に悪影響を与えずに取り除くことができます。メディアが「公共の安全」を優先させるだけでよいのです。
No Notorietyは、メディアに対し、大量殺人者の名前や肖像の使用を禁じ、犠牲者・生存者等に焦点を移すよう求めています。
悪名は、殺人犯への報酬となるだけでなく、同じように有名になろうとする他の人々への「行動への呼びかけ」となり、模倣犯を生み出し、実行する動機となってしまいます。
このNo Notoriety(悪名を広めるな)の考えはとてもいい。私がこのブログで書いた通り、アメリカでは、「テロリストに名前すら与えてはいけない」のです。匿名報道したりするんでしょうね。
この、テロ防止のためのNo Notoriety 運動については、国際法的な視点から分析中です。
またいい情報があればご提供差し上げます。