神様は返事を書かない God does not answer letters

最後の４割打者は？

テッド・ウィリアムズ。

「打撃の神様」とも崇められたテッド・ウィリアムズ＠ボストン・レッドソックスは、１９６０年、現役最後の試合、ホームのフェンウェイ・パークで、ホームランをかっ飛ばした。

観客や、審判からも、何かファンサービスというか、ファンに礼を言ったりするのかな、言ってくれるなら、スタンディングオベーションで迎えようかなと思いきや、何もしなかった。

何にも。

そっけない。

冷たい。

ファンサービスの欠片もない。

それを、アメリカのピュリッツアー賞作家・アップダイク（1932年〜2009年）が　

　God does not answer letters.

と評した。こちら

　こちらはウィキ

歴史に残る一節。

歴史に残る、味わい深い、５語。

Bartlettって人の言葉から来ているらしい。詮索したいが、おって。

　こちら（詳しい記事）

キリスト教的な素養がないと、受け取りにくいかも。

遠藤周作『沈黙』とかに通底するテーマ。

沈黙 - サイレンス - （字幕版） アンドリュー・ガーフィールド

 

なお、手元の『神様は返事を書かない』阿部珠樹では、

　Gods do not write letters 

となっている。だいぶ違う。

神様は返事を書かない　スポーツノンフィクション傑作選 (文春e-book) 阿部 珠樹 文藝春秋

 

神様は返事を書かない。

神様からの返事を期待してはいけない。

なにかの見返りを求めてはいけない。

人事を尽くして天命を待つ。

いや。

人事を尽くす。それだけ。

天命は待たない。天命に期待しない。

　泣かぬなら勝手にいたせホトトギス

　　　松永耳庵安左ヱ門

神の沈黙を責めない。

天を怨みず、人を尤めず。

神の見返りを求めてはいけない。

少なくとも性急に求めてはいけない。