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川塵録

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正木ひろし『近きより』は孟子から

2025年08月16日 | 古典・漢籍
ネット記事で、正木ひろしの『近きより』という題名がカーライルから取られたとあるんですが、この記事、間違ってます。

孟子から取られました。

『近きより1』 正木ひろし から:

~~~以下引用~~~

 カーライルの言葉に「汝に最も近い義務を果たせ、汝が義務と思う所を果たせ、しかる時は次に汝の一層重大なる義務が明瞭になるであろう」というのがある。余り遠大な仕事のみを考えていると、考えているうちに年をとってしまう。

 「道は近きにあり」とも言う。私はあらゆる意味に於て「近きより」始めようと思う。

~~~引用終わり~~~

カーライルは「道は近きより」って言っていないし、あの時代の人(特に正木レベルの知識人)は孟子が「道は近きより」って言っていたのを知っていた。

だから正木ひろしの『近きより』は孟子から取られました。

私も孟子が好きだし、尊敬する弁護士も孟子由来のタイトルを個人誌につけていたのかと思うと、嬉しい。

道は遠くにありません。
近くにあります。

我々の心中に、いつも、あります。
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