学問というのは、面倒くささから逃げないことが大事。
娘10歳の勉強を指導していて思う。
算数の問題を解くとかも、「まあこんな感じかな」「細かいところはちょっと引っかかりを感じるけど、これでいいだろう」という
甘え
があると、成績は伸びない。点数も上がらない。
心の中の
引っかかり
をスルーすると、間違える。
そんなことを娘に軽く指摘したら、えらく刺さったようで、べそをかいていた。
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娘の勉強という単なるN=1ですが、学問一般に言えるような気がする。
大事なのは、面倒くささから逃げないこと。心の中の引っかかりを感じたらそれをスルーしないこと。甘えないこと。
こう考えると、学問も、自分の弱さとの闘い。
心の弱さと戦って、逃げないクセをつけると、心も強くなる。
逃げない心の強さを持つと、人に誠実であることができる。不誠実なふるまいのほとんどは「逃げ」だから。
こう論理を展開すると、学問を頑張って面倒くささ・心の弱さと向き合ってきた人のほうが、誠実になれる、ってことになる。
勉強できる人で不誠実な人もいるから、一般的に「勉強できる人は誠実だ」とは到底言えない。
でも、「勉強できる人で不誠実な人は、心の弱さから不誠実になっているのではなくて、むしろ悪意から意図的に不誠実になっている」とは言えそう。
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ここまで書いて
Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.愚かさで説明できることを悪意のせいにするな
という「ハンロンの剃刀」を思い出した。
悪意のほとんどは愚かさから来ている。
不誠実と思われる振る舞いのほとんどは心の弱さから来ている。
心の弱さではない、面倒くささからの逃げではない、ほんとうの不誠実・悪意ってのは、世の不誠実・悪意の2割くらいのような気がする。
残りの8割の不誠実や悪意は、人の心の弱さ・至らなさ・愚かさに起因する。
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ザクッとまとめますと、
世の中の不誠実な振る舞いの8割は、逃げ。弱さ。悪意に基づく不誠実ってのは、2割にすぎない。
こう言えるような気がする。
この「悪意が2割」ってのは、サイエントロジーの分析と同じ。
サイエントロジーさんでは、「世の中の2割は、どうしょうもない、根っからのワルみたいな人」って考えている。
この「世の中の2割の、どうしょうもない、根っからのワルみたいな人」をサイエントロジー用語で
Suppresive Person (抑圧的人間)
といいます。SPと略されます。
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娘の勉強から、サイエントロジーのSPに話題が飛びましたが、「心を強くすること、逃げないこと、弱さを自覚すること、面倒くさがらないこと」によって、世の中の不誠実の8割は解決できそうってことがわかりました。
強くなりましょう。