ネット叩いても誰も指摘していないが、エマソンと中江藤樹は似ている。
19世紀初頭に、超絶主義(Transcendentalism)を初めて、キリスト教を「心の中」に持ってきたエマソン。主著『自己信頼』の題名がエマソンの考えを端的に表している。
客観的なイエスとか教会とかの権威ではなく、主観的な自分の内心こそが全て。
Nothing is at last sacret but the integrity of your own mind
(自分の心のインテグリティだけが神聖だ)
ってエマソンの言葉に、エマソンの思考が詰まっている。
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そのエマソンより200年も前ですが、日本の陽明学の祖・中江藤樹も、朱子学ではない、権威よりも自分の内心だ、的な位置づけ。
佐藤一斎も、西郷隆盛も、吉田松陰も、坂本龍馬も、高杉晋作も、みんな陽明学。その祖が中江藤樹。
その藤樹とパラレルに位置するエマソン。
藤樹を研究する人はエマソンを知らず、エマソンを知る人は藤樹を知らないのか、両者を結びつける人はいない。
ただ、日米両国の思想史において、とっても似たような位置づけにあると思います!