古典から学ぶ経営、みたいな本を書いている。
古典を学ぶことの価値を端的に言おうとしている。
真善美が学べる、特に美しさが、とか書こうとしている。
その中でひらめいたのが、無窮の叡智へのリスペクト。
無窮の宇宙の、悠々たる天壌の、偉大な精神へのリスペクト。
そこで思い出したフレーズが藤村操の「悠々たる哉天壌、遼々たる哉古今」。巌頭之感の冒頭。
悠々たる天壌と遼々たる古今に思いを致し、己の卑小さを知り、謙虚になる。
無窮の知の広がりを知り、さらに知的好奇心と向上心をたくましくする。
その「彼我の圧倒的な違い」、つまり過去の叡智と現在の自分との桁違いの違いを感じることに、古典の価値がある。