goo blog サービス終了のお知らせ 

川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

コンプライアンスは禁止規範、インテグリティは命令規範

2025年05月31日 | 経営・インテグリティ
マニアックな話。

禁止規範と命令規範ってのがあります。刑法で勉強する。

■ 禁止規範:~するな
  例:人を殺すな(刑法199条)
   殺すという「作為」が犯罪になります。

■ 命令規範:~せよ
 例:死にそうな人がいたら助けよ(助けないと犯罪になる)
   助けないという「不作為」が犯罪になります。   
   保護責任者遺棄罪(刑法219条)など

____________

この禁止規範/命令規範って、コンプライアンス/インテグリティにそっくりあてはまる。

コンプライアンス:禁止規範 
         悪いことをするな

インテグリティ:命令規範
        良いことをしろ

このように、規範(~すべき)の方向性が、180度、違う。

この「180度、コンプライアンスとインテグリティで方向性が違う」のは、もう5年以上、伝えてきた。

でも、この違いを、禁止規範と命令規範というちがいでは、伝えてこなかった。

ま、この禁止/命令規範という言葉自体、マニアックですから、クライアント様にこの説明で伝えようとはあまり思いませんが、、、

コンプライアンスとインテグリティの違いを理解したい方のご参考まで!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正しさと美しさ、どちらが主観的? どちらが客観的?

2025年05月28日 | 経営・インテグリティ
正しさと美しさ、どちらが主観的? どちらが客観的?

って考えると、普通、

  • 正しさが客観的で、
  • 美しさが主観的

と思いがち。

でも、最近私が連日のように書いている

  • 正しさが、脆く、相対的で、歪み、暴走し、色褪せる。
  • 美しさは、ブレず、絶対的で、歪まず、暴走せず、色褪せない。

って視点からすると、むしろ、

  • 正しさが主観的で、
  • 美しさが客観的

とも言えますね、、、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消極的な風土が勇気を阻む

2025年05月28日 | 経営・インテグリティ
【冒頭画像の色合いを修正】

企業不祥事の原因は:

  1. 誤った正当化。歪んだ「正しさ」(動機・必要性)
  2. 消極的な風土(許容性)


上記の表をまとめると、以下になります。



これを、

  • ヨコ:世俗的・物質的な、売上への誘惑
  • タテ:精神的・道徳的な、売上への抵抗
もイメージしながら、以下のように、「理想」と「現実」に分けて、図示しました。

■ 理想

 「お天道様は見てござる」のような倫理・道徳観から、勇気を出して「悪いことはやめよう、その『正しさ』は歪んでいる!」と言わなければいけない。
 タテの倫理・道徳が、ヨコの売上への誘惑の、歯止めとして機能する。




■ 現実

 消極的な風土のため、勇気を出して「悪いことはやめよう、その『正しさ』は歪んでいる!」と言うことができない。お天道様の歯止め効果が機能しない。
 だから、ヨコ・売上の誘惑に負けて、不正が生じる。




____________

こう考えると、対処すべきは、消極的な風土をなくす。
具体的には、心理的安全性を向上させて、積極的なカルチャーにすること。

これに尽きます!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事に臨んで剛勇、人に接して礼譲

2025年05月28日 | 経営・インテグリティ
有事のインテグリティは勇気
平時のインテグリティは他者に対するリスペクト

って思ってました。

内村鑑三門下の双璧・藤井武も、

日本の華・武士道の精神として

事に臨んでは剛勇
人に接しては礼譲

って書いてます、、、

『藤井武全集』第2巻 497頁

インテグリティと武士道って同じなんですね。


 
以下の本で指摘されてました。
藤井武全集も原典で確認しました、買っておいてよかった!

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんなものにも理由がある

2025年05月28日 | 経営・インテグリティ
私が正とか美の字源を辿るのも、後藤徹さんに敗訴した鈴木エイト容疑者がなぜ下品に「ざまあ」という言葉を使ってしまうのかを探るのも、

どんなものにも理由がある

という信念から。

なぜ目が二個あるのか、なぜ目の下に鼻があるのか、地球はなぜ丸いのか、なぜ日本は右側通行なのか、なぜこんな法律があるのか、、、

これらの「なぜ」を放置しないのが、あるべき知的態度。

どんなものにもある「理由」を考えようとしないのは、知的怠惰。

そう思っている。

この

 どんなものにも理由がある

は、司法試験受けたりして、また弁護士として、「法律には制度趣旨がある」ことなどを考えながら生きてきて、培った考え。

____________

世の中のルールや仕組みに盲従するのではなく自分で考えるクセを付けているのも、この私の根本的な態度から。

こういう「自分で考える」姿勢が、私が広めようと思っているインテグリティでもあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アタマの「正しさ」とココロの「美しさ」

2025年05月28日 | 経営・インテグリティ
アタマで考える「正しさ」よりも、ココロで感じる「美しさ」を。

こういうなら自分も美しくならないとな、フランクルの言う良い「態度価値」を示さないとなと思い、(心無いTweetに感情的に反論しないなど)どの瞬間を切り取っても「美しい」振る舞いをしようと心がけています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正しいだけでは心が貧しい

2025年05月27日 | 経営・インテグリティ
正しいだけでは心が貧しいのだ、と気づくまで、人と人や国と国の衝突は際限なく続く

一ノ瀬和郎

無名な人の気軽なKIndle書(おそらく編集者の手を経ていない)ですが、いい言葉があった。

宮沢賢治の言った「デクノボー」って何なのか。

それを考えることが、現代社会へのアンチテーゼになります。

ヨコ(世俗・物質)に流される弱い自分を、タテ(精神)に引き直すきっかけになります。



もっと具体的には、コンプライアンスだけでは心が貧しいのだ、インテグリティがないとダメよ、って私は思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不祥事の原因は、消極的な風土

2025年05月26日 | 経営・インテグリティ
日本の最近の不祥事の原因は、消極的な風土です。

調査報告書を分析すると、どの不祥事でも、消極的で自己中心的な風土が批判されています。

代表的な言葉を上記に掲げました。

積極的な、勇気あるカルチャーを創りましょう!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不祥事の「屈服」→「克服」→「活用」

2025年05月26日 | 経営・インテグリティ
不祥事の三段活用。

不祥事に「屈服」するのではなく。

不祥事から「克服」するだけではなく。

不祥事を「活用」して、さらに強い組織にする。

____________

こうだから、こうなった。

ではなく。

こうだけど、こうなった。

でもなく。

さらに、

こうだからこそ、こうなった。

そう言えるように。

これがレジリエンス(強靭さ)ということです。

____________

不祥事のみならず、身の回りのすべての失敗を、

こうだからこそ、こうなった

と言えるように、「活用」しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福田恆存も「道徳とは美感」と考えていた

2025年05月26日 | 経営・インテグリティ
西洋のみならず、東洋の福田恆存も、「道徳とは美感」と考えていました。


~~~以下引用(多少、現代かな等に修正)~~~
不潔を悪であるとする考へ、といふよりは不潔にしか悪を意識しない心理、これはかならずしも神道的観念に養はれた古代日本人の場合にのみいひうることではありません。

現代の日本人についても、そのうちでも最も西洋的教養を身につけているひとたちについても、そのままあてはまるのです。

日本人の道徳感の根抵は美感であります。

そして、その美感の最低限を示す原理が 「汚れていない」といふことであり、それがまた同時に最高原理にもなりうるのです。

つまり、「汚れていない」といふ「醜悪の欠如状態」が積極的な最高の美にもなりうるのです。
~~~引用終わり~~~

『 福田恆存評論集』 第3巻 「日本及び日本人」

日本人って、道徳を「正しさ」と考えて、あまり「美しさ」とは考えない。

でも、西洋でも、福田恆存も、道徳とは「美感」であると考えている。

「正しさ」とは何か?のご参考に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本でも道徳とは美であった

2025年05月26日 | 経営・インテグリティ
以下の私の執筆原稿のとおり、道徳と美を結びつけるのは、西洋的かなと思ってました。

~~~以下引用~~~
西洋では道徳は伝統的に「美」と結びつけられてきました。

プラトンが美を善の入口と考え、アリストテレスが徳の中に美を見つけ、トマス・アクィナスが美と徳の完全性(integritas、インテグリティ)を論じ、カントは「美は道徳の象徴」と言いました。

西洋哲学では、美と道徳を同一視しているのです。 

人類は、有史以来、真・善・美を求めて文化文明を発展させてきました。「美しさ」「崇高さ」を求める過程に倫理や道徳があります。

日本では道徳は「正しさ」に近いニュアンスですが、西洋では「美しさ」に近いニュアンスで捉えられています。
~~~引用終わり~~~

このように、 道徳=美が西洋的だと思ってましたが、、福田恆存も「道徳とは美である」的なことを言っているのを発見しました(『日本及び日本人』)。

日本で、道徳と美を結びつけたのは、福田恆存以外に誰かいますか、ってChatGPTに訊いたら、以下を教わりました。

取り急ぎ備忘のため:

1️⃣️ 岡倉天心
  • 『茶の本』で「茶の湯の精神」を「美の宗教」と称し、礼法や所作における「美」の実践を「道徳」に昇華。
  • 美的感性(たとえば花の一輪に宇宙を感じる心)が、人間性の洗練や道徳性に通じるとした。
  • 天心は西洋美学の影響を受けつつ、日本独自の「美と徳の合一」を強調。
2️⃣  鈴木大拙
  • 禅思想における「無心の美」を説き、「美は倫理を超えるものではなく、むしろ倫理の極致である」と暗に示唆。
  • 「行為の美」がそのまま「道徳的善」であるという、行為美学的な考え方を展開。
3️⃣  高村光太郎
  • 「義にして美ならざるはなし」という言葉を遺し、道徳的な「義」と美を不可分なものと捉えた。
  • 「美のための犠牲は尊い」という考えを持ち、個人の倫理的生き方を美学的に評価。
4️⃣  西田幾多郎
  • 『善の研究』で「善即美」を語り、倫理と美の統一を強調。
  • 美は単なる感性的な快楽ではなく、「全体的統一性」の表れであり、それがそのまま「善」であるとした。
5️⃣  三木清
  • 『人生論ノート』で、「美しい行為は善い行為である」とし、道徳的行為の中に美を見出した。
  • 「行為の美学」を重視し、道徳が外面的な規範ではなく、内面の自由と創造性の発露としての「美」と結びつくと主張。
____________

た、たくさんいるな、、、

ウラ取るの時間かかるけど、半分くらいの情報はあたっていそう。

福田恆存の「日本及び日本人」は以下に所収。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愚行をしましょう

2025年05月25日 | 経営・インテグリティ
宮沢賢治は、一度だけ、「宇宙意志」という言葉を使った。

知人の高瀬露宛ての手紙の下書きで。ほぼ100年前。

「無名の知人あての手紙の下書きに書いた4文字」が、100年経って、一冊、いや二冊の本になるくらい、研究されている。


 
 
偉大なり、宮沢賢治。

以下は長沼さんの本から急ぎメモ:

◆ 宇宙意志は、古代インドのバラモン教聖典ウパニシャッドの「梵我一如」の影響

◆ この梵我一如も、「宇宙を一元的に捉える」帰一思想から

◆ 帰一思想は、渋沢栄一と成瀬仁蔵(日本女子大学創始者)が始めた

◆ 宮沢賢治は妹トシ(日本女子大学)を通じて、帰一思想から影響を受けた

◆ 梵我一如は、当時、ノーベル賞のタゴールが日本に広めていた

◆ トルストイ「イワンの馬鹿」も、賢治の「デクノボー思想」に近い 

◆ デクノボー思想とは、愚直であることの美しさを尊重。
 世俗のヨコ的物質的価値観ではない、精神のタテ的精神的価値観。

◆ 学習院大学の院長をした磯辺忠正『「無常」の構造』
 …よさげ、入手中、Amazonにない

◆ シュバイツァーの「生への畏敬の倫理」も、愚直であることを要求する。

 「生への畏敬の倫理」は最高法廷である。(中略)
 それが愚行に見え、あるいは無益に見えるときでも、その意義を持っている。
 我々がお互いに求め合っているものは、実に、我々が高次な責任を心中に働かせることから生まれる愚行である。」

 『シュバイツァー著作集』第7巻「文化と倫理」

 …神学者としても、オルガン奏者としても、成功を収め、何一つ不満のないような恵まれた境遇にあったシュバイツァーが、30歳のときに、一切の地位と名誉を捨てて、アフリカの貧民を救いに、文明社会を飛び出した。

 そういう「愚行」をしたシュバイツァーならでは。
 彼が言うから説得力がある。

____________

日本で吉田松陰が未だに人気なのも、彼が黒船に乗ろうとする「愚行」を行ったから。

田中正造が未だに語られるのも、天皇に直訴するという「愚行」を行ったからです。

ガンディがマハトマ(聖者)と尊敬されるのも、塩の行進という「愚行」を行ったからです。

ソクラテスが世界四大聖人に数えられるのも、悪法と知りつつ毒杯を仰ぐという「愚行」を行ったからです。

アッシジのフランチェスコが聖者として崇められるのも、一切の富貴を捨てて「裸のイエスに裸で従う」という「愚行」をしたからです。

長岡藩家老・河井継之助のかっこよさが語られるのも、公論を百年の後に待って北越戦争で玉砕する「愚行」をしたからです。

真田幸村や土方歳三の滅びの美学が愛されるのも、敗けると分かってそれでも戦う「愚行」をしたからです。

____________

愚行をするから人を感動させる。
愚行をするから歴史に残る。

成敗から超然として(@渋沢栄一『論語と算盤』)、成功失敗を度外視して、愚行をする。

結果の正しさよりも、行為の美しさを愛して、愚行をする。

進んで愚行をしましょう。

 ※ 愚行ってのは、私が「誇り高き自己抑制」と定義するやせ我慢に近いですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インテグリティが求められる医薬品業界

2025年05月24日 | 経営・インテグリティ
インテグリティがしっかりしている6業界:

  1.  原発 
  2.  航空 
  3.  インフラ 
  4.  医療 
  5.  医薬品
  6.  スポーツ

いずれも、ミスが人命に関わるから。スポーツは勝敗が生命を決する。

 こちら(過去記事)

製薬業界には、医療業界・医師と同様、「人の生命を救うために天地神明に誓う」プロフェッション的な神聖さがある。

 参考 プロフェッションの意味 

たとえば。

ツムラは「順天」(天に順(したが)う)

参天製薬の社名の由来は『中庸』の「天機に参与する。
自然の神秘を解明し人々の健康増進に貢献することが理念。

資生堂も、社名を『易経』の「至哉坤元 万物資生」から採り、西洋の科学と東洋の叡智の融合を目指す姿勢を示している。感心を通り越してさすが感があります。

ボラギノールの天藤製薬は「天津屋藤助」由来で「天Heaven」とは関係なさそうです。
____________

ちなみに清水建設は論語と算盤が社是です。

ツムラ(順天)や参天製薬や順天堂が「天」を理念や名称に掲げる。

人間と天(神)との関係を考えさせられます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「正しさ」は歪み、暴走し、色焦る。

2025年05月24日 | 経営・インテグリティ
「正しさ」は歪み、暴走し、色焦る。

これが私の周りで最近だいぶ刺さっている。何人もから「それ、どういうことですか、説明してください」って言われる。

「正しさ」が歪み、暴走し、色褪せる例を、4つ挙げます。

1 ロボトミー手術

ロボトミー手術は、1949年にノーベル生理学・医学賞を取って(ポルトガルの神経科医アントニオ・エガス・モニス)、5万人が手術した。

でも今は非人道的で誰もやらない。

このロボトミー手術を哀しく描いた名作『カッコーの巣の上で』は是非ご覧になってください。

 
ジャック・ニコルソンの名演!怪演! 絶対に、人生にインパクトを遺す映画です。一生忘れない映画になることを保証します。

2 森友哉/杉原千畝の人命救助

森友哉(大阪桐蔭→西武→オリックス)が、高校生時代、線路に落ちた人を助けて警察に表彰された。こちら 

杉原千畝も、リトアニアの日本領事館で、日本の命令に背いてユダヤ人に独断でビザを発給し、後世にその偉業を遺した。

かように、人命救助のためならルール違反が許されることがある。

「正しさ」は高次の真善美を導く手段にすぎない。正しさは美しさに奉仕する。

3 原爆投下

日本で原爆投下を「正しい」と考える人は1人もいない。

でもアメリカ人の半数以上は、おそらく今でも「正しい、あれで戦争が早く終わって、米兵が死なずにすんだ」と思っている。

4 バンクシー

落書きアーティスト。落書きは建造物損壊・器物損壊。落書きが数億円でオークションにかけられる。それは落書きという犯罪を助長する行為だけど、、、

落書きされたものを盗む事件も多発(こちら)。盗む際に壁を剥がしたりして、さらに建造物が損壊される、、、

____________

以上4例が、正しさの相対性、正しさの脆さを表すエピソード。

正しさは、歪み、暴走し、色褪せる。

正しさは美しさに奉仕するしもべにすぎない。

正しさは真善美という高次の目標を達成する手段にすぎない。

正しいのみでは足りない。美しくあれ。
Being right is not enough. Be righteous. 

 ※ 「正しさが相対的で、脆く、歪み、暴走し、色褪せる」例を募集しています。いい例あったら教えて下さい!

 後記:アメリカの禁酒法、戦後ヒロポンが流行って昭和26年まで覚せい剤取締法はなかった、売春防止法も昭和31年から、、 などの法律の変遷を辿るだけでも、「正しさ」の相対性・脆さは感じ取れますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二項対立ではなく楕円形・揺らぎ・せめぎ合い

2025年05月23日 | 経営・インテグリティ
「二項対立」は、分かりやすいけど、人気ない。

対立を煽るみたいに受け取られるし、<世の中そんな簡単じゃないワイ!>って反対意見も多い。

そこで、二項対立という言葉ではなく、同じ概念を、「楕円形」(揺らぎ、せめぎ合い、バランス、葛藤)などと表現することを考えています。儒教で言う中庸です。

「対立」って言葉を出すよりも、楕円とかバランスとか揺らぎとかの、柔らかい、調和をイメージするようなのがいいかなと、、

企業の「二項対立/楕円形」
  1. 利益と社会貢献(理念)
  2. 革新と安定
  3. 競争と強調
  4. 成長と持続可能性
  5. 効率と創造
  6. スピードと慎重さ
  7. 中央集権と現場自律
  8. 短期的利益と長期的成長
  9. 成果と倫理
  10. 合理性と人間性
  11. トップダウンとボトムアップ
  12. 求心力と遠心力
  13. リスクテイクとリスク回避
  14. 標準化と個性化
  15. 見える有形資産と見えない無形資産

これらをアウフヘーベン(止揚・揚棄)するのが経営ってことなんだと思います。

この辺のアウフヘーベン(弁証法的スパイラルアップ)を見事に書いているのが、私がいつもいろんな人にお勧めして、とても評判のいい以下の本です。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする