NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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預金は借入金、銀行は借入れ利息を払え!

2005年11月25日 | Weblog
 本25日のマスコミ朝刊各紙は、大手銀行・金融6グループの中間連結決算が出揃い、6グループ合計の税引き後利益が1兆7293億円に達したことを報道しています。これは前年同期の約22倍で、バブル期を上回って過去最高とのことです。
 銀行は経済の要、しっかりと利益を上げ、公的資金をはやく返済して欲しい、と思います。その意味で今期の好決算は歓迎すべきであり、拍手です。しかし、その一方でほぼ0%の預金金利に泣いている国民がいることを、国民が長期に亘り犠牲を強いられていることを、忘れては欲しくないものです。
 そもそも銀行預金とは、預ける立場からは単なる預金(預けた金)ではなく、銀行への貸付金であり、銀行からすれば借入金です。一般市民は、銀行から担保もとらず、銀行に貸付をしているのです。その貸付金利がほぼ0%と言うのは、本当に許せないという気持ちで、「銀行は借入れ利息を払え!」と言いたくなります。
 また銀行は低金利、ゼロ金利の恩恵を受けながら、一方で経営多角化と称してサラ金各社への出資・業務提携をすすめ、国民・市民を苦しめ?ています。本当に銀行は身勝手、と言いたくなります。
 もちろんバブル経済崩壊後、銀行がリストラ、経営合理化、営業努力を重ねてきたことは否定しません。しかし、今回の劇的な業績回復の背景には、ゼロ金利と公的資金導入の後押しがあったことを肝に銘じて欲しいものです。日本の銀行員も、こんな理由での業績回復では、恥ずかしくて世界の同業者へ顔を向けることもできないでしょう。
 さて結語。日本の歴史、いや世界の歴史から見ても異常なゼロ金利は、一日も早く解除して欲しいものです。借入金に利息を払うのは、世界の常識ですから。しかし、膨大な国債を抱える日本政府が、早期のゼロ金利解除を容認するかどうか、疑問です。
                                  以上