雑談コーナー:「運命を拓きゆく者へ」新渡戸稲造
同じ人間が、ある時はひたすら謙遜し、「自分は罪びとだ、虫にも劣る」と身を小さくして嘆くかと思えば、
得意の時は、まるで自分が天使か神で有るかのような事を言ったりする。
成功と失敗は紙一重。成功とは俗にいえば当たったということであり、上手く時勢に乗れたという事。
同じ力量、知識、見識を持ち、同じ方法を使っていながら、一方は成功し他方が失敗する例が世の中には
数えきれないほどあります。
成功したせいで傲慢になり、得意になってそれ以上の努力を怠る人間がごまんといる一方で、事業に失敗したり
出世しそこなったがゆえに、考えが深まり、精神的に向上し、人を恨んだり世を拗ねたりせず、自己の善性を
発揮した例もたくさんあります。
自己の成長と、世間でいう成功とは、稀には合致することが有りますが、多くの場合は相いれません。
何故なら、立身出世の標準は外部に求められるのに対し、自己の成長は各自の内部の経験に基づくからなのです。
昔、将棋の升田幸三名人が面白いことを言っていたという。
それは「よく若くして亡くなった人は善い人が多いと世間で言いますね。
私は、それは早く亡くなって可哀そうだから、そう言って慰めていると思ったのですが、こうして名人に成り、
大きな会社の社長さんや会長さんに将棋の指南に行って分かったこと、それは長く生きている人の手筋や人と
なりを眺めていると、どうも悪そうな人が多い。
「長生きをしたいのなら善人はやめた方が良いですよ」と。
処でよく“男の顔は履歴書”と言われますが、手相占でも先ず観るのは人相で、次が骨相、そして最後に手相と
いう順番だそうで、やはり日頃の心掛けが人相に出てしまうようです。
小生も若かれし頃、銀座で手相を観て貰ったことが有るのです。
その易者が言うには「貴方の先祖に女性を騙した人が居る。その人の怨念で、ある程度までは上手く行けても
最終目的は達成できない」と。
確かに当時はスランプでしたのでその一言がズシンと胸に。酔っていた事も有り、なんとウン万円の除霊代を
払ってしまったのです。
やはりスランプの時は動かないのが一番。
おもしろ川柳: 「オリンパス 社長はいやだ オレはパス」
・・・以上は 勉強家で博識な旧友MEさんからの投稿を転載させてもらいました・・・・