順天堂大、このブログをアップしている段階で、往路優勝が確定しておりました。
箱根の急坂を見事に走り抜いた今井の健闘を讃えたいと思います。
以下、やや長いですが、今日の新聞の切抜きです↓
順大の今井が驚異的な走りで、2年続けて、天下の険を制した。昨年も同じ山登りの5区で、区間記録を2分17秒塗り替えての11人抜き。それを再現するような走りで、今度は首位との2分26秒差をひっくり返し、6位から逆転。チームを17年ぶりの往路優勝に導いた。
精密な振り子のような腕ふりのリズム。山の斜度に応じて感覚的に調整する前傾フォーム。ライバルに息をつかせず抜き去る技術。今井の山登りはまさに「職人芸」だ。ブレーキを最小限にとどめた「下り」もうまい。
今回から区間距離が2.5キロ延び「本格的な上りに入るまでがきつく感じた」という。だが、大平台の急カーブを越えた10キロ過ぎ、駒大の村上をとらえてからは「腰がスッと軽くなった」。
冷たい雨の中、12.7キロで東海大、東洋大をかわし、15キロ過ぎに中大も抜く。17.8キロ、2分16秒先に中継点を出た山梨学院大の森本をとらえた。「白バイが見えて初めて(首位と)気づいた。1秒でも復路のために稼ごうと、それだけでした」
9月に右すねを疲労骨折。秋の出雲、全日本の両駅伝に出場できず、チームも10位、14位と惨敗した。ライバル校が優勝候補とささやかれるのを尻目に、11月末から練習を再開した。
2年前の大会で2区を走った今井を見て「キックと腕の振りがいい」と5区の適性を見いだした仲村監督は、奇(く)しくも17年前の往路で5区のゴールテープを切り、総合優勝につなげた。その監督は「復路にも箱根経験者が4人いる」。5年ぶりの総合優勝に気持ちを切り替えた。