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日々勉強&成長

テニス・エトセトラ・エトセトラにての成長記録

「ビート」

2010-09-29 22:09:09 | BOOK
ビート=音楽でアクセントをつけた拍子。またリズム感。

今野敏の作品には警察物が多いので読み終えた後はすっきりします。
一日家にいる時はこういう本が一番です。



警視庁の警部補を父に持つ二人の息子。
一人は父の自慢の息子(長男)で、もう一人は父から嫌われている不良(次男)。
長男と父が脅されて警視庁の情報を漏らしてしまう。
次男は脅した相手に会いに行き父と長男を救おうとするが、脅した相手が殺された。
情報を漏らしたことは闇に葬れたが次男に殺人犯の疑惑が....。

親子・家族・縦社会など盛り沢山の内容がアップビートな展開で繰り広げられる。


感想:最初から最後まで一気に読みたくなる本でした。
   予測のつかない展開だから面白いし、会話の大切さを再確認する本です。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

2010-09-26 09:55:13 | BOOK
夏休み中の隙間本に読んだ海堂尊の「ジェネラル・ルージュの伝説」。
中途半端な「・・・・伝説」の中でこの「・・・・凱旋」を読まねば...と思ったのです。
将軍(ジェネラル)と呼ばれる速水医師をもっと知りたかったのです。



一通の告白文書には「救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着して賄賂を取っている」と書かれていた。
それを調査する事に成った田口医師。
救命救急センターを病院の厄介部署だと言う倫理問題審査委員会などがからみ速水医師以外
は喧々囂々。
倫理問題審査委員会にやり込められる田口医師を助けるのが厚生労働省の白鳥圭輔。
倫理問題審査委員会を潰そうとする速水医師。
告白文書にはいろんな含みが隠されていました。


感想:速水医師・田口医師・白鳥官僚の三者三様の魅力を感じました。
   それぞれ自分に自信持って行動しているし、人の役に立とうとしています。
   <かっこいい>ってこう言う人達の事なんだろうなぁ~。

「ジェネラル・ルージュの伝説」

2010-08-30 23:22:40 | BOOK
今日は朝から留守中の雑用を片付けて午後からzzzz。
夜中からUSオープンが始まるので生活時間を調整中。
山の家の記事は明日からと言う事で今日は別記事で勘弁です。

海堂尊の医療小説って結構好きなんです。
久しぶりに読みたくて「ジェネラル・ルージュの伝説」をちゃんと本屋さんで買いました。
本の帯には<天才救命医・速水晃一 隠された物語>とあったので読むのを楽しみにしていました。



「ジェネラル・ルージュの伝説」
速水晃一がまだ研修医の頃の伝説が書かれています。
天才と言われるようになった訳が読んでいて分かる気がしました。
伝説は3部作でした。

本のページ数は347ページ、3部作終了が182ページ。
残りの165ページは
   海堂尊の幼少期から始まって今に至る自身の歴史。
   デビュー以降の発表作31の完成するまでの裏話。
   桜宮市の年表、31作品の登場人物リスト、作中の用語辞典
以上に使われていました。
えぇ~これはないでしょう!


感想:正規の値段を出してわざわざ買ったにの肩透かし。
   二度と正規価格では買わな~い。

「レディ・ジョーカー」

2010-08-26 12:03:38 | BOOK
夏休み中の移動本に選んだのが高村薫の「レディ・ジョーカー」。
高村薫の本を読むのは「リビィエラを撃て」に続いて2冊目。
それも遠~い過去のことなので作風も忘れています。



「レディ・ジョーカー」
大手ビール会社の社長が誘拐される。
身代金は社長にではなくビールに対して20億円を要求され、社長は解放される。
一方総会屋に脅され40億円で土地購入を迫られるビール会社。
意図的に株で儲けようとするグループ。
社長、刑事、犯人、新聞記者などの行動がリアルタイムで書かれています。


感想:読みごたえのある本でした。
   沢山の事が盛り込まれていて頭の中の整理が大変。
   大手企業の大変さ分かったような分からないような....。
      

「悪人」

2010-08-01 17:24:19 | BOOK
吉田修一の「悪人」を読みました。
映画化が決まり秋には全国公開が決定しています。
それなら面白いのだろうと思って読みました。



一人の若者が携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。
幼くして母親に捨てられて祖父母に引き取られたのだが、いつも一人ぼっち。
ただ純粋に誰かと一緒にいたいだけだった若者。

一方殺害された女性は親元を離れて嘘で固めた一面と自由気ままな一面とを使い分けた生活をしていた。
会社の同僚には嘘の部分しか見せていなかったので捜査は難航する。

自首することもできず、ビクビクしながら過ごす彼の元に以前に携帯サイトで知り合った女性から突然連絡がくる。
何度か会ううちに、初めて一人でいることに耐えられなくなった若者。
誰かを愛する力が自分にもあったと気づく彼女。
もう少し早く出会っていれば殺人などしなくてすんだのに.....。


感想:いろんな視点から進む物語で面白かった。
   映画では妻夫木聡と深津絵里が出演するそうですが、どういう感じになるのか楽しみです。
   

追伸:今夜から四国オープン参加の為に香川の実家へ向います。
   三度目の正直でやっと叶った四国オープン出場です。
   帰ってくるのは5日か6日。
   試合は水曜日ですが1000円の恩恵にあやかる為に車で今夜出発。
   行ってきま~す。
   

「朱夏」

2010-07-11 07:49:59 | BOOK
久しぶりに今野敏作の刑事物語を読みました。
「青春、朱夏、白秋、玄冬」と人生を表す4つの言葉の中の朱夏。
朱色の夏で、燃えるような夏の時代を朱夏と言います。
夫婦の朱夏を題名にした「朱夏」。



何の手がかりも残さずに刑事の妻が突然消えた。
夫は警視庁強行犯係の優秀な刑事。
突然の失踪に夫は戸惑い、実家に帰ったのか? 浮気か? 誘拐か? と心を悩ます。
警察に届けるかどうか?と迷ったあげく、友人に頼んで二人で捜査を始める。

夫を信じて助けを待つ妻。
誘拐なら自分の助けを待っているだろうと時間を惜しんで必死で捜査する夫。

捜査の流れや捜査中の気持ちなど、読んでいて飽きませんでした。


感想:警察の捜査って知らないだけに感心します。
   小説なので本当はどうなのか分かりませんが、きっと本以上に大変なのでは?
   

「東京下町殺人暮色」

2010-07-02 09:47:25 | BOOK
石垣島からの帰りに空港で買った本の一つ。
外れのない宮部みゆき作です。



隅田川と荒川に挟まれた東京の下町。
そこに住む刑事の父と13歳の息子が事件を解決していくのです。

彼らの住む町内で「殺人が行われている家がある」と噂が流れる。
その噂の真相を確かめようと息子は噂される家に乗り込む。

その一方で荒川にバラバラ死体の一部が流され発見される。
バラバラ死体と噂は関係あるのだろうか?


感想:読んでいくうちに犯人では?と思える人物が出てきます。
   読むに連れて犯人だと確信が持てる、隙間本にはもってこいの本です。
   裏切られないか~るい本でした。

「告白」

2010-06-26 10:00:44 | BOOK
石垣島旅行中のすきま本は6月5日に映画公開される湊かなえの「告白」。
旅行中に読み終える約束で友達に借りました。



学年終了の終業式後のホームルーム。
中学校のクラス担任の女性教師の告白が始まります。
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
教師は二人の犯人が誰であるか名前こそ言わないが全員が分かるように話します。
そして犯人達への復讐の行動を終えたことを告白します。

告白は級友・犯人の家族・二人の犯人と続き、全体像が見えてきます。

母親からの愛、母親への愛。
どこかで履き違えてしまったしまった愛情表現など盛りだくさんの内容でした。


感想:最初は読みづらい文章だと思ったのですが、告白が進むに連れて慣れていきました。
   そして引き込まれます。
   いろんな愛情を考えさせられる本でした。

「使命と魂のリミット」

2010-04-25 10:46:28 | BOOK
東野圭吾の小説を久しぶりに読みました。
医者の使命を取り上げた小説です。



「使命と魂のリミット」
父親が難しい手術(真性弓部大動脈癌)で死亡したのをきっかけに医者を目指す娘。
父親の手術失敗は故意によるものではないか?と疑う。
その疑いが消えず父親の担当医であった医師の下で研修をしながら担当医の本音を探ろうとする。
そんな時に入院患者の一人に恨みを持つ若者が復習の為に病院を脅かす。
研修医の娘&復讐心に燃える若者....両方から物語は進んでいく。

この本のなかで父親の好きな言葉が何度か出てきます。
「人間は生まれながらにして使命を与えられている」
そういえばpapaが亡くなった時に義母とこんな会話をしたことがあります。
  義母 「どうして私が息子より後に残されないといけないの?」
   私 「お義母様にはきっとまだしなければいけないことが残されているのよ。
      私がちゃんとやっていけるか見守る役目かもよ」


感想:私にも使命があるのだと思います。
   どういう使命かは分かりませんがいつか必ず思い当たる日がくると思うんです。
   この世に生まれていらない人間なんていないと思うから....。
   (子供を虐待する親に言いたいわぁ~)

「孤宿の人」

2010-03-26 00:50:28 | BOOK
宮部みゆきの本では珍しい時代小説の「孤宿(こしゅく)の人」。
金比羅山、瀬戸内海、讃岐..など懐かしい名前が出てくるので親近感を持って読み始めました。
瀬戸内海に面し、金比羅参拝の道中にある丸海藩はすぐに丸亀藩の事だと分かりました。
知った地名が出てくるので頭の中の映像はすぐに出来上がります。



江戸から金比羅参拝に連れて来られて置き去りにされた<ほう>という女の子。
<ほう>という名前は「阿呆のほう」だと教えられて生きてきた女の子。
そんな<ほう>が流罪となって丸海藩に送られてきた幕府要人の加賀殿のお世話役になる。
ひょんなことから加賀殿と接点を持ち、鬼だと恐れられている加賀殿から手習いを教わり<保(ほう)>の名前が<方角の方(ほう)>に変わり最後は<宝(ほう)>に変わる。
ほうや宇佐(娘)や加賀殿など登場人物の生活、考え方、生き方などを書いた小説でした。

とても面白い本で連続ドラマにしてもヒットすると思いました。
映画ではなく、連続1時間ドラマね。


感想:久しぶりのヒット本。
   時代小説はあまり読みませんが、時代背景を考えた良く出来た小説だと思います。
   隙間本のつもりが途中から一気読みしてしまいました。