デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

老境を迎えつつある吾輩

2019-05-16 16:07:41 | 吾輩も猫である
 吾輩のブログは実に166回に及ぶ。最新のブログ記は今年3月26日、佐藤愛子さんの怪作!「こんな風に死にたい」に触発されたものであった。まぁ人間で言えば既に古希を過ぎ老境に入りつつある吾輩、死生観を深める時期にある、と言うことである。

 死生観を深めつつも食欲を深めることを忘れてはならない。福岡伸一さんによれば()食べたものは分子レベルで刻々変化、半年もすれば概ね別人!になる由。たぶん猫はもっと早く別猫になる。その根源が食物とあればお上品ぶって食欲をバカにしてはならぬ。
    福岡伸一「最期の講義」 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce07e2376bf140f159d11a5b65294a21



 最近の吾輩の食指を誘うのはカーネーション。主人の息子(と言うよりお嫁さん)から細君に贈られたカーネーションに吾輩の身体がビンビン反応、むしゃぶりつくようにとびかかるや、細君、『シマ~! ダメ~! ヤメテ~!』と叫び吾輩を抱きかかえにきた。

 細君によれば「猫には毒」の花で、下痢・嘔吐を催し皮膚炎を起こす由。まあ程度としては軽症らしいが「毒は毒やからね、ダメよ」と。そう言われても吾輩の中枢神経が「止まらない」のを見た細君、遂にカーネーションをトイレにもって行ってしまった。

 はじめにカーネーションが置かれていたのは居間のキュリオケースの上。その残り香が漂うものだから、つい!吾輩はその場所に佇むことになる。せめてマタタビの粉末でもサービスしてほしいところだが、細君「今、ちょうどなくなったのよねぇ」。




 まあ仕様がないから 今を盛り!と咲き誇る庭の薔薇でも眺めるほか有馬温泉・・・なんて主人のギャグなどかますほかない。それにしても薔薇の勢いの凄いこと! つい先日「いっぺんに蕾が膨らんできたなぁ」と思っていたのに、我れ先に!と花開きはじめた。



 群れていても一つひとつそれとなく個性を感じる。群れる人間たちより品がある!所以であろう。勿論!群れず孤高を誇る・・・否! 華麗に咲き誇る一輪も素晴らしい。匂いがまたセクシュアルである。五月の風にのって網戸越しに舞い込む香に吾輩めろめろ也。



 薔薇の絵や写真はふんだんにあるのに、なぜか歌曲は少ない。「The Rose」という素晴らし歌はあるものの日本の歌で真っ先に浮かぶのが「バラが咲いた」では哀しい。「百万本のバラ」は名曲であるが、ラトビアの原曲によるもので薔薇とは無縁である。

 ならば! ジュリー・ロンドンで「酒とバラの日々」を。原題は スバリ「Days of Wine and Roses」。1962年に映画化され、その年のアカデミー歌曲賞に輝いた。ジャズとして歌い継がれ、主人は学生時代にヘレン・メリルの生!を聴いたと自慢している。





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過去ログ目次一覧
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
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かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
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ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

14 コメント

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カーネーション (リーのママ)
2019-05-16 20:58:04
猫にはカーネーションが猫じゃらしに見えるの?
匂いにひかれて食べると危険なんだね~
わが家は誰もカーネーションをくれなかったから大丈夫!その前に、猫はいないんだけどね。

ちょっとググってみると、猫が食べてはいけない植物や花、野菜はたくさんあるんだね。ビックリ。ネギがよくないとは聞いていたけど、人が食べているものを食べると危険なんだね~
これから紫陽花の季節になるけど、紫陽花も間違ってかじったりしないように、シマちゃん気をつけてね。
えっ! (pukariko)
2019-05-16 21:02:04
こんばんは。
猫ちゃんって花を食べるんですか!?
知らんかったわ~
Re : リーのママさん「カーネーション」 (デ某)
2019-05-16 21:31:01

リーのママさん
早速のコメントありがとうございました

> 猫にはカーネーションが猫じゃらしに見えるの?
> 匂いにひかれて食べると危険なんだね~

私も妻も知りませんでしたが、愚息のお嫁さんから
「シマが食べないよう気をつけてくださいね」とイエローカードが...。
早速とびつきレッドカード!でした

> わが家は誰もカーネーションをくれなかったから大丈夫!
「こころでいただくカーネーション」がたくさん!おありかと存じます
まあそのほうが無難!ではあります(笑)

> ググってみると、猫が食べてはいけない植物や花、野菜はたくさんあるんだね。
はい。私も改めてググってみてビビリました
外で飼われている猫さんたち、大丈夫なんでしょうかねぇ。
それとも免疫のようなものがつくのでしょうか

> これから紫陽花の季節... 間違ってかじったりしないように、シマちゃん気をつけてね。
シマにはとくと!言うてきかせますが、この手のものにからきし抑えがきかないシマです

まぁせいぜい上等の鰹節やらチュルチュルやらでご機嫌をとるといたしましょう。
ご心配くださりありがとうございました
Re : pukarikoさん「おっ!」 (デ某)
2019-05-16 21:35:39

pukarikoさん
コメントありがとうございました

> 猫ちゃんって花を食べるんですか!?
> 知らんかったわ~

よく齧ります。
そのたびに妻は怒り心頭!
でも 習性と言いますか 野性と言いますか...。
知らんかったら 大変!なんでございますよ
Unknown (mokanohirune)
2019-05-17 00:11:36
デ某さん、シマくん、こんばんは〜

心温まる母の日のプレゼントに、シマくんとの戦い!シマくん、そうだよね〜気になるし食べてみたいよね。
トイレに移動したカーネーションは、その後日の目を見たのでしょうか?

デ某さん家のお庭に咲く薔薇の花…ブログを読み進めていくに連れて、とってもセクシャルで色っぽく見えて良い香りが漂って来ました(*´∇`*)

そして、眠りに着く前に素敵な曲をありがとうございました(*^^*)おやすみなさ〜い
吾輩も猫なのだ (花木柳太)
2019-05-17 00:58:12
吾輩は広大な干潟に一人暮らす猫である。
朝は二組の夫婦とおばちゃん、昼前は老人ホームにいるらしいご老人。
昼過ぎは時々しか来ない親爺、夕方は親子で良い餌を持って来る。
基本的に餌は独り占めなので栄養状態は良い。
最近はカリカリはあまり食べない。竹輪と練り物、マグロの燻製などが好みである。
だが、右の目が白内障なので冬はつらい。
此れからはいい季節だ、野良ではあるが自由に走り回っている。
とても人懐こいと人は言う。
あんたはいいねえ、人生も猫生も色々だがあっしも飼い猫にうまれたかったねえ。
あんたの名前は「寅さん」て云うのかえ、そうけえ。干潟も良いが飼い猫はいいねえ。
(きりがないのでこの辺で・・)
Re : mokaさん (デ某)
2019-05-17 09:23:53

mokaさん
お早うございます コメントありがとうございました。
主人が朝寝していますので吾輩、否、私からお返事差し上げます。

> シマくん、そうだよね〜気になるし食べてみたいよね。
> トイレに移動したカーネーションは、その後日の目を見たのでしょうか?

カーネーションには もしかして麻薬の成分が?と思うほどハマリます。
まだトイレに隠匿!されたまま...
こういうのを「雪隠(せっちん)づめ」って言うんでしょうねぇ(笑)
もう少し齧ってみたい心境にござります

> デ某さん家のお庭に咲く薔薇の花...
> とってもセクシャルで色っぽく見えて良い香りが漂って来ました

主人に訊くと「一輪のバラ」は、mokaさんのイメージだそうであります。
と言うことは mokaさんて方は...

> 眠りに着く前に素敵な曲をありがとうございました
主人は未だ寝ておりますがmokaさんは爽やかにお目覚めのことと存じます。
きょうも良い一日でありますようお祈り申し上げます
Re : 吾輩も猫なのだ!さん@花木柳太さん (シマジロウ@デ某)
2019-05-17 09:58:38

花木さんつながりの 吾輩も猫なのだ!さん
お早うござります
猫さんには猫として 吾輩シマジロウからお返事申し上げまする。

> 吾輩は広大な干潟に一人暮らす猫である。
むっ む む む む... 吾輩なる第一人称を名乗られる御仁はお初!なり!

> 朝は二組の夫婦とおばちゃん、昼前は老人ホームにいるらしいご老人。
> 昼過ぎは時々しか来ない親爺、夕方は親子で良い餌を持って来る。

貴殿、なかなかの人気者とお見受けいたし申した。
きっと!人徳、否、猫徳がおありでござりましょう。

> 栄養状態は良い。カリカリはあまり食べない。
> 竹輪と練り物、マグロの燻製などが好みである。
吾輩よりリッチではござりませぬか!
吾輩の場合は、殆どカリカリ、少し鰹節、たまにチュルチュル... にござります

> 右の目が白内障なので冬はつらい。
と言うことはそれなりのおトシでいらっしゃる?
お大事になさってくだされ。

> 野良ではあるが自由に走り回っている。
> とても人懐こいと人は言う。

でありましょう。如何にも自由猫、余裕派とお見受けいたし申した。
それも仙人然とするのではなく人懐こいと... 完璧でござりますなぁ。

> あんたはいいねえ、人生も猫生も色々だが あっしも飼い猫にうまれたかったねえ。
> あんたの名前は「寅さん」て云うのかえ、そうけえ。干潟も良いが飼い猫はいいねえ。

貴殿こそ「干潟の寅さん」でござりましょう。
吾輩は飼い猫シマジロウ...
ちゃらちゃら流れる御茶ノ水! 結構!毛だらけ猫灰だらけ... の日々にござります。
同じ猫仲間 今後も宜しくお付き合いの程、お願い申し上げまする
母の日ですね (ムベ)
2019-05-17 14:48:29
カーネーションや薔薇の香りが好きなしまじろうさん、
素敵な紳士のように、しまじろうさんも綺麗です。
う~んと薔薇の香りの日々を楽しんでください。

カーネーションが毒だとは知りませんでした。
まあ、しまじろうさん以外はあまり食べませんけれど・・ふふふ

食べた物が体を造っていることを意識して、メニューを決めることに
慣れるとよいのですが・・。

体は絶えず入れ替わっていても、記憶は残り続ける仕組みは驚きです。
その上、本当に辛い記憶は部分的に消去されていたりします。
正常を保って生きるための優しい仕組みです。神わざです。

「酒とバラの日々」ありがとうございます。懐かしいです。
眼からうろこ (北の羊)
2019-05-17 15:30:17
『動的平衡の視点から生命をとらえる』・・・
福岡伸一教授のことはお名前だけはなんとなく知っている程度で、お勉強嫌いの私には難しそうなテーマで、その言葉を聞いただけでパスだったはずなのですが・・・違いました。
2018年10月15日UPされた内容は、絶好のタイミングで眼から鱗の衝撃「これだ!」と思ったものです
ちょうどシマちゃんが赤いカーネーションにむしゃぶりつくように飛びかかる心境といえばわかってもらえるかなぁ?
シマちゃん、私のたわいない身体の話聞いてくれますか?ご主人のお膝でいねむりしながらでいいから

健康優良人間と自負してきた私ですが、昨年の春から、右腹部みぞおちあたりの違和感が気にかかって総合病院消化器内科を受診、検査入院しました。
血液検査、胃カメラ、エコー、CTとドックなみの精査。検査漬けになるのいやだなあと思いつつ、この際、自分の身体内の状態を知っておくのもおもしろいかとなかば好奇心もあって受けました。
胃・膵・肝・腎異常なし。LDLコレステロールの値が気になる程度でほっとしていたところ、
消化器内科医「違和感を自覚するほどではありません(本人が違和感ありと言っているにもかかわらず)が、これはたいてい人間ドックとかで偶然に発見されるものですが、副腎に腫瘍があります。泌尿器科で再度精査をおすすめします」と。
総合病院なのですぐ泌尿器科に回され、血液検査の結果「原発性アルドステロン症の疑いあり」と。
そして今度は腎臓内科に回され。(副腎は内分泌内科が専門であるとは知らず、その病院にはなかったので言われるがままに)←今は判断ミスかと?

腫瘍と聞けばまずガン?と一瞬ひゃ~っとするものがありましたが、
腎臓内科医は「ガンかどうかは副腎を摘出してみなくてはわかりません。アルドステロンと活性レニン?の数値がよくないので、検査入院していただいて幾つかの負荷試験をして、原発性アルドステロン症かどうか調べます。負荷試験で確定すれば、カテーテルをいれて両副腎と腫瘍の状態を調べ摘出手術も視野に」・・・ということになったわけです

シマちゃん、前置きが長くてごめんなさい(もう疲れたニャ~)本題はここからなのですが、はしょって進めます。

腎臓内科医のマニュアル(?)によると、原発性アルドステロン症⇒高血圧⇒動脈硬化⇒脳梗塞・心筋梗塞等々なのだそうです。
負荷試験で全て陽性だった私も、当然そのルートをたどると医師は判断されたのでしょう。

ところがです。私はもともと低血圧気味だったせいか、血圧数値にはアルドステロンが悪さをしている様子はありません。動脈硬化もいまのところ大丈夫。
むしろ、5種類の負荷試験のひとつである、「フロセミド立位負荷試験」とやらでは、検査中に意識を失い倒れて試験中止という、あとから考えればぞっとする事態に直面したのです。
この試験は利尿剤を注入して血圧を下げる試験で、もともと低血圧気味の私が倒れるのは不思議なことではなく(低血圧気味のことは伝えてあったにもかかわらず)、医師がそこまで判断して下さら
なかったことに愕然としました。

医師は首をかしげ「負荷試験で全て陽性なのに高血圧症でないのはナゾです」と。
そして「副腎ガンかどうかは腫瘍の大きさの経過をみて摘出手術も考えましょう」と。

即手術とはならなかったことにほっとしながらも、「ナゾ」と言われてモヤっとした気分で逃げるように退院したのが、2018年10月13日(ブログの2日前)だったわけです。

『機械論』としてでなく『動的平衡』の視点から生命を問い直す福岡伸一教授の研究『GP2の遺伝子をもたないマウス』に妙に共感し、その後、『動的平衡』に関する文献を読みあさり、とったメモは大学ノート3冊にもなりました

人の身体は、心臓・血管・肺・筋肉・皮膚・関節等全ての器官が単にプラモデルのようにパーツとして働いているのではなく、たえずつながり相補性をもちながらバランスを維持し、日々変化しているという認識を新たにして、『標準医療による平均的、一般的医療ではなく、患者ひとりひとりの個別性』をみて医療計画をたててもらいたいものだと切に願った自らの体験でした。

「副腎は左右二つあるから、ひとつを摘出してもホルモンバランスには影響しない」と担当医もおっしゃったし、ネット検索してもそう書いてあります。
でも、私の副腎は二つちゃんとあってバランスを保っているのだとしたら、一つとったらどういうことになるのだろう? 経過観察と言われてもねえ

自分の体は自分で守るしかないのかなぁ?
とりあえずそう決めて、毎日の朝食には、「キャベツとブロッコリーをメインとしたサラダと、ゆで卵、トマトジュース、手造りの麹甘酒(豆乳入り)、これも手造りのヨーグルト(はちみつ・きなこ・ごま・シナモン入り)」は欠かさずメニューに加えています。
そして運動も少しづつ続けています
「健康オタク」と人は言います。シマちゃんならわかってくれるかニャ~

“酒とバラの日々”なんとなくけだるく響く今日の私でした♪ 

(わたくしごとで長々と紙面をとってしまいお詫びいたします)

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