デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

六月...雨をふりそそぎ

2019-06-01 11:08:47 | 人生の棚卸し
   
                         6月のカレンダー Painted by QP.

 なんだか追われるように日々が過ぎ行きます。そんな日々になんとまあ酷い事件のつづくこと・・・。被害に遭った方々とそのご家族、そして加害者の家族もまた塗炭の苦しみにまみれるほかありますまい。悲しい心により添う六月の雨であれ 花であれ と願います。

 ここしばらくブログを更新できませんでした。間もなく8年を迎える腎がんの術後検診ブルーも然りながら・・・PCの不調で倍も三倍も手間がかかることも然りながら・・・仕事を巡りこころ幾許か乱れたことも然りながら・・・何もかも然りながらただなんとなく・・・

           
   
          美しくも その棘で何を護ろうとしているのか・・・和知(京都府)の野あざみ 

 そんなとき奨められるまま読んだ A.コリン「あなたの体は9割が細菌」は眼から鱗!でした。暫く前にこのブログでご紹介した『最後の講義・・・福岡伸一さん』の「動的平衡」に相通じるところにも興味をひかれましたし人体の秘密を垣間見るワクワク感も!    
     A.コリン「あなたの体の9割は細菌~微生物の生態系が崩れ始めた~」(河出書房新社)
    最後の講義・・・福岡伸一さん』⇒ https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce07e2376bf140f159d11a5b65294a21

   
       いつも行く自然食レストラン「菓歩菓歩」の裏庭に いつの間にかサクランボが・・・。

 「現代の健康・医療に寄与した四大イノベーション」として著者が掲げるのは ①予防接種の普及、②「病原菌の巣」と言われた医療現場の衛生観念の向上、③上下水道など公衆衛生の徹底、④抗生物質の開発・投与です。説明するまでもなく納得!できます。

 著者は、マレーシアの原生林でコウモリの研究をしていた学生時代、ダニによる熱帯病に罹りました。大量の抗生物質投与で一命をとりとめますが、以来、自らの身体の異変、体調不良に苛まれ、それをきっかけに自らの体内の微生物の研究を始めます。

 そこで気づいたのが四大イノベーション以前にはなかった病気・・・「21世紀病」と言われるものと四大イノベーションとの因果関係でした。例えば抗生物質を投与された者とそうではないものとは何がどう異なるのか、分子レベルから調査・研究を始めました。


   
              和知の山野草苑で見かけたこんな細工・・・思わず頬が緩みます。

 ちょうどその頃(2000年)、分子生物学の分野ではヒトの遺伝子を総て解明する「ヒトゲノム」計画が最終段階にあり、クリントン米大統領は『我々は病の診断・予防・治療に革命をもたらす知見を手に入れつつある』と世界に宣言、脚光を浴びました。

 解読前、この分野の世界のエキスパート百数十人がヒトの遺伝子の数を当てる予想ゲームをすると、最大15万個、平均5万5千個(ちなみに既に解読されたマウスの遺伝子は2万3千個)。2003年に解読が終了、ヒトの遺伝子は2万1千個余と判りました。

 マウスよりも、小麦や線虫よりも少なかったのです。そしてクリントンの期待に反しヒトゲノムが解読されただけでは殆ど何も変わりませんでした。そうした中で、まだ研究の緒についたばかりの著者コリンは「体内の微生物の数と種」に没頭していました。


   
                  わが猫の額の庭にも等しく初夏の光そそぐ一日・・・。

 ヒトには腸の中だけでも100兆個、4千種の微生物が棲み、それら微生物の遺伝子の総数は440万個に及ぶことが判ります。腸内の微生物はヒトが体内に摂取したものを分子レベルで吸収代謝し、命を終えた微生物が大腸を経て体外に排泄されていると・・・
        ※糞便の7~8割は食べた物の残りカスではなく細菌・微生物の残がいです。

 抗生物質は、病源となる細菌のほか腸内の微生物にも大きな打撃を与えます。ダニによる熱帯病で多量の抗生物質を投与された著者は、自身の腸内の微生物の棲息状況が抗生物質を投与されたことが殆どない人々の腸内と大きく異なることに衝撃を受けます。

 ヒトの身体は自らの遺伝子、臓器、血液などとともに、その9倍の微生物たちと様々に影響しあいながら日々を営んでいるのではないか・・・。そうした見地から著者は様々な調査、実験、分析を進め、「21世紀病」とされる様々な症状の解明に取り組みます。


   
        枯れたかと思うとまた・・・。明るい陽射しの中、夜景バージョンで撮りました。

 花粉症などアレルギーに象徴される免疫不全にも微生物の関与が窺われ、「心を操る微生物」により腸と脳が繋がっていることにも研究が広がります。やや小難しい話の中、興味深かったのは、盲腸は「退化した役立たずの器官」ではない!ということでした。
 
 抗生物質の攻撃にさらされた微生物は盲腸に避難します。盲腸は、言わば微生物たちの隠れ家なのです。攻撃が治まると盲腸から出た微生物は、失われた領域をとり戻すべく自らを原本に大量のコピーを行います。あだや盲腸を粗末にしてはなりまセーヌ河。

 抗生物質は、病の治療だけではなく家畜の成長促進にも投与されています。抗生物質の蔓延⇒耐性菌の蔓延⇒一層強力な抗生物質の登場・・・微生物たち(すなわち「人間の体の9割」にとって)ますます棲みにくい環境、棲みにくい地球になりつつあります。


   
             群れる!のは好きではありませんが 花が群れるのはまた別・・・。

 先日、友人から「日本の世界ワースト1」をききました。ビックリしたのは「農薬使用量」、中国でも米国でもなく日本が世界一だそうです。「食品添加物」も同様で、日本は1500種以上、米国130や英国20余と較べるとその凄さ!がわかります。

 「残飯廃棄(年2千万トン・・・輸入食糧の3分の1)」も「遺伝子組換食品」もワースト1 ついでに言えば「家事をしない夫」もワースト1だそうですが、トルコを旅して見た!ことから、それはちょっとちがうんでないかい?(なんで北海道弁?)と思いました。


      本田路津子さん・・・ご存知ないかな? 60~70年代に活躍したフォーク歌手の「雨をふりそそぎ」



過去ログ目次一覧
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c



14 コメント

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花粉症 (リーのママ)
2019-06-01 13:12:56
梅雨がもうすぐやってきそうな九州です。
「今日は晴れ?雨?天気予報と違う!
予定の日は雨かと思ったら晴れそう!」
と、気象予報士泣かせの気まぐれなお天気が続きますが、雨のありがたさはぐんぐん伸びる向日葵や、毎日摘んでも摘み切れない青じその恵みにも感じることができます。

わが家の長男は、一人だけ杉花粉のアレルギーがあります。どうして一人だけ?と常々思っていましたが、彼は幼稚園の頃虫垂炎になり、盲腸の手術をしました。それが原因かも!とブログを読んで思いました。

本田瑠津子さんは、我が家からもそう遠くない宗像市にお住まいだそうです。父に聞いてみると歌を何度か聴いたことがあるそうです。透き通った歌声は変わらず素敵ですね。
様々な悩みも、美しい歌声にしばし忘れることができそうです。

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デ某さまへ (くりまんじゅう)
2019-06-01 15:26:27
えっ 日本は農薬使用量が世界一なんですか!
もちろん人体に影響のないものでしょうが それでも害虫を殺す
あるいは寄せ付けぬ薬ですから そうそう人体にいいわけがないですね。
香港や上海に住む富裕層は少々高くとも 日本から来た野菜を買う
卵も日本産のものを買う 安心できるからと 昨年上海を旅した時
現地のガイドに聞きましたが そうですか怖いですね。

食品添加物も 他の国に比べたら桁違いの多さ!
スーパーでお豆腐を買う時も 遺伝子組み換えをしてないです
と書かれたものを買っています。それとなんの根拠も
ないでしょうが夫が言うに 100円以下の豆腐は買わんようにしなさい
遺伝子組み換えをしているから だそうで100円の境界線が
どこから来たものか説明ができませんので きっと
本人の勝手な思い込みでしょうが 一応守っています。

残飯廃棄については毎年 Xmasケーキや恵方巻が大量に
捨てられる画像には腹が立ちます。廃棄を承知で最初から
作っていると聞くと 増々腹が立ちます。

本田路津子さんは同世代ですので 若い頃から知っています。
澄んだ声で当時 森山良子さん・本田路津子さんのファンが
こちら田舎でもそれぞれいました。私は路津子さん側でした。
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Unknown (mikihana)
2019-06-01 17:14:23
思わず盲腸が残っているかどうか
過去を振り返ってしまいました。
確かちらしただけだったような。

娘は盲腸炎で取ってしまいましたが
それゆえアレルギー性鼻炎や喘息がひどく
なってしまったのかもしれません。

農薬使用量も食品添加物も多いのですね。
最近はスーパーでも
安全なものが手軽に手に入るようになりましたが
少々お高いです。(^^ゞ
返信する
Re : リーのママさん「花粉症」 (デ某)
2019-06-01 21:15:31
リーのママさん
早速のコメントありがとうございました

> 梅雨がもうすぐやってきそうな九州です。

6月第一週は 「水道週間」、雨にも水にも縁ある季節ながら
日本各地とりわけ水害の多い九州・・・大雨だけはご免こうむりたいですね。

> 晴れ? 雨? 天気予報と違う!
> 気象予報士泣かせの気まぐれなお天気が続きます

最近の天気予報は 気象衛星とコンピュータ解析のお蔭か
かつての「当ればマグレ! 当たらねばあきらめる」予報と異なり
細かく 地域単位、時間単位でかなり正確に当たり!ます。
それでもこの季節だけは気象予報士泣かせなんですねぇ。

> 雨のありがたさは ぐんぐん伸びる向日葵や、
> 毎日摘んでも摘み切れない青じその恵みにも感じることができます。

春から夏の陽ざしに変わると 自然界がにわかに一変!
旬の野菜、果物の成長もみるみる加速します。
「太陽・水・土の三要素」と言いますけど、太陽の恵みはとりわけ!のようです。

> わが家の長男は、一人だけ杉花粉のアレルギーがあります。
> どうして一人だけ?と思っていましたが、幼稚園の頃・・・盲腸の手術をしました。

私が勤め始めた頃の上司が戦争で南方に送られ九死に一生を得た方で
『戦闘ではなく栄養失調か病気でみんなバタバタ死んだが、
 盲腸がない者は弱い!と言われ、実際、盲腸のない者から倒れた』と。
すべて!ではないとしても 一つの要素ではあるかもしれません。

> 本田路津子さんは、我が家からもそう遠くない宗像市にお住まいだそうです。
> 父に聞いてみると歌を何度か聴いたことがあるそうです。

私、ファンでしたから・・・羨ましいです。
お父さまの教会の行事などにもいらっしゃるのでしょうか。

> 透き通った歌声は変わらず素敵ですね。
> 様々な悩みも、美しい歌声にしばし忘れることができそうです。

美しい人には癒されますけど(笑)
美しい声にはもっと!癒されます(爆)

トワエモア「空よ」
https://www.youtube.com/watch?v=s03cg8JLIKA
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Re : くりまんじゅうさん (デ某)
2019-06-01 21:23:44
くりまんじゅうさん
いつも早々のコメントありがとうございます

> えっ 日本は農薬使用量が世界一なんですか!
驚きますよね、その意外性に
西欧でも オランダなど農薬の使用量が多い国は「土」の厳しさの関係でしょうか。

> 人体に影響のないものでしょうが それでも害虫を殺す、寄せ付けぬ薬・・・
> そうそう人体にいいわけがないですね。
害虫は死んでも人が死なないのは殆ど体(容積)の差でありましょう
農薬などない時代の農産物のほうが間違いなく美味で身体に良いと存じます。

> 香港や上海に住む富裕層は少々高くとも 日本から来た野菜を買う
> 卵も日本産のものを買う 安心できるからと・・・

粉ミルクなどの衛星状態については言えるかもしれませんが、
日本の農薬・食品添加物の基準値は国際水準よりかなり甘いですから
「日本製信仰」が果たしていつまでつづくか・・・疑問です。

> スーパーでお豆腐を買う時も 遺伝子組み換えをしてない と書かれたものを買っています。
> 夫が言うに 100円以下の豆腐は買わんようにしなさい・・・

夫さん、正解!だと思います。わかりやすい規準です(笑)
納豆、豆腐で「国産」「遺伝子組換えでない」はほんと!少ないですね。

> 残飯廃棄については・・・廃棄を承知で最初から作っていると。
一部は見直されつつありますが、これもまさに「悪魔の飽食」かと・・・
一方には飼育する鶏や豚などを薬漬けで生育を加速させている現実。
このチグハグと ええ加減さ・・・どこからきているのでしょうね。

> 本田路津子さんは同世代ですので 若い頃から知っています。

いいですよねぇ、本田路津子さん。
白鳥英美子さんもそうですけど、ピュアーなうたごえには心が澄みきります。

白鳥英美子「The Water Is Wide」
https://www.youtube.com/watch?v=T284y-BZF7U
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Re : mikihanaさん (デ某)
2019-06-01 21:30:56

mikihanaさん
コメントありがとうございました

> 思わず盲腸が残っているかどうか 過去を振り返ってしまいました。

抗生物質などがなかった時代、盲腸は
「役に立っていないのに稀に炎症を起こす厄介な臓器」でした。
他の手術の際、「ついでに」切除される例も少なくなかったようです。
人間の身体で役に立たないものなど一つもないということかと。
「さすが神様がお造りになった」 と思ってしまいます。

> 娘は盲腸炎で取ってしまいましたが
> それゆえアレルギー性鼻炎や喘息がひどくなってしまったのかもしれません。

勿論! 一つの仮説ですから絶対!ではありません。
人間の修復(補整)機能というのは殆ど神ワザ!ですから、
盲腸がなければないで 体の何かが懸命にフォローしているかもしれません。

> 農薬使用量も食品添加物も多いのですね。
> スーパーでも安全なものが手軽に手に入るようになりましたが 少々お高いです。

年金生活者としては 今更!の思い なきにしも非ず!ですが、
子や孫には たとえ高くても! とつい応援?してしまいます(笑)
若い人ほど 影響が長く大きいのに 意外に頓着しないのが残念ですが・・・。

お孫ちゃんにはメロメロのmikihanaさん
きっと 同感です!と仰っていただけるような気がいたします。

↑ くりまんじゅうさんにおくった 「The Water Is Wide」 を Shayee のうたごえで!
https://www.youtube.com/watch?v=hYulOcQYv64
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Unknown (torerico)
2019-06-01 23:19:18
noriko

デ某さん、こんばんは(^ ^)

もう6月になってしまいました。あと半年で今年も終わりです。笑

今月デ某さん、腎がん8年目の定期検診なのですね。
私も今月、約2年9ヶ月の定期検診です。
デ某さん、同じ月ですね。嬉しいといったら変でしょうか?(^_^;) 心強いです。

検査が近づいて、何かしら変な症状でたくると気持ちが落ち着かずです。
私も左手首がまだ痛みがあるので不安なのですが。。。整形行こうか迷ってます。

デ某さん、今回も大丈夫と強く思って、お互いクリアー目指しましょうね(^。^)
返信する
Re : toreriko=norikoさん (デ某)
2019-06-02 01:31:48

toreriko=norikoさん
コメントありがとうございます

> もう6月になってしまいました。あと半年で今年も終わりです。笑
あと半年で!ときましたか
先は長いってことでしょうか?(笑)
ゆっくりお気楽に!ってことですね貴重な視点!を教えていただきありがとうございます。

> 今月、腎がん8年目の定期検診なのですね。私も今月、約2年9ヶ月の定期検診です。
> 同じ月ですね。嬉しいといったら変でしょうか? 心強いです。
総天然色?のnorikoさんとごいっしょできるなら大船に乗った気持ちです
ともにクリアー航路を巡航いたしましょう。

それにしても結構!アッという間の8年。
おそるおそるsoraさんブログの門を叩いた日が昨日のように思われます。

> 検査が近づいて、何かしら変な症状でてくると気持ちが落ち着かずです。
> 私も左手首がまだ痛みがあるので不安なのですが。。。整形行こうか迷ってます。

まぁ 検診ブルーは仕様が有馬温泉かなっ。
手首は転移ということではきっと大丈夫、心配ないです。
ただ、手首の不具合、痛みは「骨折よりひつこくて長い」ですからね。
気長に手を安静にすることとし、家事を堂々とスポイルされるのもいいかも・・・(笑)

> デ某さん、今回も大丈夫と強く思って、お互いクリアー目指しましょうね(^。^)
勿論! いいとも! です

SING,SING,SINGでノリノリにまいりましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=79vtRZSLvfw 


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目からうろこパートⅡ (北の羊)
2019-06-02 21:38:12
福岡伸一教授の「動的平衡」に続き、「あなたの体は9割が細菌/アランナ・コリン」は「目からうろこパートⅡ」のようですね。
なんだか手ごわそうで、私の読解力では読み切れるのか?と、思いつつ、田舎の図書館でお取り寄せの予約をしてまいりました。

今日の「NHK人体シリーズ第Ⅱ弾:遺伝子」の再放送は、プロ野球の延長でづれこみ、第1回だけしか見ることが出来ませんでしたが、「私たちの命を支える精密な人体のミクロの世界は、ここ10年位の間に驚くほどの研究、解析がなされ、新しい医療へのアプローチも急速に進んでいる」と、山中伸弥教授が語っておられましたが、私たちが実際に医療機関にお世話になる上でも参考になる、とても興味深いお話ですね。
(第2回は6月9日(日)0:35~の予定です)。

令和という時代の幕開けからまだひと月過ぎたばかりだというのに、信じられないような驚愕の事件や事故が次から次と続きます。なんともやり場のない焦燥感に心ふさがりますね。
異常気象もしかり。地震もしかり。かつて経験したことがないような何が起こるか分からないような不安にかられます。

むかし、本田路津子さんのカセットテープ(CDではありません笑)、擦りきれるほどよく聴きました。
山田太一脚本の連続テレビ小説「藍より青く」の主題歌「耳をすましてごらん」はいまでも耳の奥に焼きついています。
「雨をふりそそぎ」美しく澄んだ歌声とすてきな動画、とても癒されました。

悲しい心によりそう六月の雨のうた。心洗われるもう一曲を!
岩手大学合唱団の演奏で。
https://youtu.be/KWX4QyO887g

混声合唱組曲《水のいのち》より〈雨〉
  高野喜久雄詞・高田三郎曲

♪降りしきれ 雨よ 降りしきれ
すべて 立ちすくむものの上に
また 横たわるものの上に

降りしきれ 雨よ 降りしきれ
すべて 許し合うものの上に
また 許し合えぬものの上に

降りしきれ 雨よ 分けへだてなく
涸れた井戸 踏まれた芝生
こときれた梢 なお 踏み耐える根に

降りしきる雨よ そして立ち返らせよ
井戸を井戸に 庭を庭に
木立を木立に 土を土に

おお すべてを そのものに
そのものの手に そのものの手に♫
返信する
Re : 北の羊さん「目から・・・」 (デ某)
2019-06-03 01:35:14
北の羊さん
コメントいつもありがとうございます
早速に予約までされるとは・・・責任を感じます(笑)

> 今日の「NHK人体シリーズ第Ⅱ弾:遺伝子」の再放送はプロ野球の延長でづれこみ、
> 第1回だけしか見ることが出来ませんでした。第2回は6月9日(日)0:35~

私は実は既に録画したものがあることに気づき、第2回も早速!
次回放送日は存じませんでしたので、本文に追記いたします。ありがとうございました。

> 「命を支える精密な人体のミクロの世界・・・新しい医療へのアプローチも急速に進んでいる」
> 私たちが実際に医療機関にお世話になる上で参考になる、とても興味深いお話です。

第1回は トレジャー(お宝)遺伝子がテーマ、遺伝子への期待を高まらせずにおかないですね。
私の友人がパーキンソン病と診断されたのですが、今日の関西のニュースで
「大阪大学でこの病気の原因物質と相関性が高い物質を発見、治療への大きな一歩」と。
医療・研究の現場の方々に心から敬意を表したいと存じます。

> 信じられないような驚愕の事件や事故が次から次と続きます。
> なんともやり場のない焦燥感に心ふさがりますね。

その件では 被害者の方々も然りながら加害者の周りの方々の暗闇にも思いが至ります。
実は今回その件について記そうと思っていましたが、次の機会に改めて記します。

> 本田路津子さんのカセットテープ、擦りきれるほどよく聴きました。
> 連続テレビ小説「藍より青く」の主題歌「耳をすましてごらん」いまでも耳の奥に…。

「耳をすましてごらん」・・・耳にとどきました。
時がタイムスリップしました。ありがとうございました。
青春!とともに甦りますね、旧い時代のときめき、昂ぶり、そして哀しみも。

> 悲しい心によりそう六月の雨のうた。心洗われる一曲を!

この曲、存じていました。岩手大の演奏、素晴らしくて心にしみました。

涸れた井戸 踏まれた芝生 こときれた梢 なお踏み耐える根に・・・
井戸を井戸に 庭を庭に 木立を木立に 土を土に

この雄々しい気概が 国の隅々まで甦ることを祈りながら なんどもなんども 聴きました。
京都エコーによる 「水のいのち」より 1.雨 もお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=eRPmNWMK5ME

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