デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

仲間たちへのレクィエム(吾輩も猫である161)

2018-10-05 21:37:04 | 吾輩も猫である
 吾輩は猫である。否! 吾輩も猫である。今回のブログは 吾輩シマジロウが猫であることの原点に立って書くこととした。とは言っても犬さんたちをはじめ この世に生を受けた動物各位を代表するものではなく、その気持ちの一端!を記すものとご承知願いたい。

    

 戦争でたくさんの人々の命が奪われた。戦闘によるものはごく一部に過ぎない。軍人ではないたくさんの人々が爆撃によって殺された。

 ナチスドイツは「ユダヤ人」というだけで無辜の人々をガス室に送った。が、ユダヤ人だけではない。障碍者もまたガス室に送られた。

 戦争では、人間よりもっとたくさんの犬や猫たちが爆弾で焼かれ行き場をなくして命を絶たれた。そして動物園の動物たちも殺された。

 戦争だけではない。阪神・東北・熊本でおきた大震災では人間よりもはるかに多くの犬や猫たち、時に牛や馬や豚たちも命をなくした。

 戦争でも大震災でもない穏やかな日本にあっても、犬や猫たちの命が奪われている。毎年!5万余の捨犬、捨猫がガス室に送られている。

 ガス室に送られる犬や猫たちが「安楽死」であるなら、アウシュビッツでガス室に送られたユダヤ人も安楽死!と言わなければならない。


    

 殺処分寸前で救われた雑種の小型犬チロリ。虐待から耳は垂れ脚も不自由だったが、セラピードックとして育ててみると、恩返しをするかのように多くの人の心を励ます大活躍を始めた。「捨てられ虐待された犬は心の痛みを知っている。そんな犬たちの見返りを求めない無償の愛情が、辛い境遇にある人々の心にとどく」と・・・

 セラピードッグ協会の大木さん(上)は260余の犬たちを殺処分から救出、その中から100近い犬たちをセラピードッグに育てた。心から敬意を表したい。「小さな命を救えない国は、人を救うことなどできません。命を不条理に奪う傲慢さを子どもたちに・・・どう説明できるでしょう(大木さん)」。【朝日新聞9/8「be」より】


    
                          Painted by QP

 「また会おうね」と綴られた或るブログ・・・。ダムの工事現場で拾われ、人間不信の塊だった子犬は20年余にわたり家族の一員として愛され・・・何度も何度も死の床から甦り・・・そして9月25日 14:25:03『天国へ召されました』と。心よりご冥福をお祈りする。

      知る人ぞ知る(知らない人は知らない)原作者不詳のアニメーション。
         小田和正「言葉にできない」とともに・・・。旅立つ愛犬、愛猫たちに祈りを捧げる




お知らせ
  拙ブログで「うつくしむ」(2018.8.13)と題してご紹介した「春子の人形」。
  早坂暁(シナリオライター)が「幾つものドラマを書いたが書き残した話がある」と語った作品です。
  BSで放送、再放送されましたが、明6日(土)NHK総合で午後4時から放送されます。



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過去ログ目次一覧
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
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10 コメント

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Unknown (まゆ)
2018-10-06 09:01:12
こんにちは
動物に優しくない国は人にも優しくない
最近16歳のメルモを亡くし未だに悲しみから
抜けれません

人間の勝手で繁殖されたり捨てたり虐待
された犬の目は悲しみそのものです
そんな犬だからセラピー犬として痛みを
察してくれるのかもしれませんね

人間に捨てられたのに人間を癒す
理不尽です
その子達が幸せに生きられますように
返信する
Re : まゆさん (デ某)
2018-10-06 14:25:27

まゆさん
コメントありがとうございました
シマジロウからリコメすべきところですが、
お昼寝のまっただ中、やむなく私からお返事させていただきます(笑)

> 最近16歳のメルモを亡くし未だに悲しみから
抜けれません

わが家に「コロ」がきたのは 愚息が小学校に入る前年の秋でした。
14歳で生涯を終えたコロを、
それから二十数年たって今なお深く思い出します。

シマは、捨て猫を貰ってきた愚息が可愛がっていた猫で、
結婚とお嫁さんの出産を機にわが家に養子にきたのが10年前、
シマが来て 妻はその頃ようやく
コロをなくした哀しみが薄らいでまいりました。
それだけに まゆさんとメルモちゃんの16年にわたる日々・・・
さぞ深い思いがおありのことと拝察します。

> 動物に優しくない国は人にも優しくない
> 人間の勝手で繁殖されたり捨てたり虐待された犬の目は 悲しみそのものです

コロと過ごした14年間に最も感じたことは
「どんなことがあっても人を恨まない」ことでした。
見知らぬ人を警戒し吼えることは たまにありましたが、
根底において人を愛し信頼していました。
それだけに 年間5万もの犬や猫たちがガス室に・・・との実情、
心がちぎれました。

> そんな犬だからセラピー犬として痛みを察してくれるのかもしれませんね
セラピー犬、盲導犬・・・猫にはちょっと無理ですけど
犬さんたちの賢さ、優しさに心をうたれますね。

> 人間に捨てられたのに人間を癒す  理不尽です
> その子達が幸せに生きられますように

様々な考え方があることとは存じます。
しかし まずは 知る! ことかと思っています。
理不尽な あるいは余りに可哀想な現状・・・
知ったことをそれぞれに伝えることも大切なことかと存じます。

台風25号が過ぎた関西に 少し蒸し暑い夏が戻りました。
それでも「明日から本格的な秋の訪れ、朝晩は少し冷込む」との予報。
まゆさん お風邪など召されず健やかにお過ごしくださいね
返信する
うつくしむ・・ (ふじのりんご)
2018-10-06 21:01:37
デ某さん、こんばんは(^^)/
紹介して頂いた「春子の人形」、午後からの用事を早く済ませて帰宅
しっかり、観ました~ 有難うございます。

早坂 暁さんの体験をもとにしたお話なんですね!
戦争が家族の絆を切り離す! とても悔しく残念です!
平和である事の大切さ、しみじみと感じ入りました
弱者に優しい社会であって欲しいです。

・うつくしむ・素敵な言葉ですね
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Re : ふじのりんごさん「うつくしむ・・・」 (デ某)
2018-10-06 22:00:46

ふじのりんごさん
コメントありがとうございました

> 「春子の人形」、午後からの用事を早く済ませて帰宅 しっかり、観ました~
それはそれは・・・ご紹介させていただいた甲斐がありました
こちこそ嬉しく お礼申し上げます。ありがとうございました

> 早坂 暁さんの体験をもとにしたお話なんですね!
早坂さんは「遅筆」で有名な脚本家で、俳優泣かせと言われた由
それだけ作品への思い入れがおありだったのでしょう。
「春子の人形」のために・・・最後まで創作意欲を蓄え情熱を矯められたような気がします。

> 戦争が家族の絆を切り離す! とても悔しく残念です!
> 平和である事の大切さ、しみじみと感じ入りました。

亡くなられた方はもう二度とこの世には還らない、その重み、命の重み・・・。
それでもなお早坂暁は 春子を この世にもう一度 甦らせたかったのでしょうね。

> 弱者に優しい社会であって欲しいです。
本多勝一さんに「殺される側の論理」という著書があります
強者、勝者の論理・・・それは「殺す!側の論理」にニアイコールだと思いました。

> うつくしむ・素敵な言葉ですね
まるで神さまがつくられた言葉に思えてまいります
「かなしい」という言葉には「愛おしい」の意がある由、
うつくしむ・・・かなしいまでに美しいことばです。
返信する
デ某さまへ (くりまんじゅう)
2018-10-07 15:17:09
シマジロウ様が何十年か前に家に迷い込んできて
そのまま居つき 以来出産も何度かして12-3年後に
天に昇ったキジトラの トロ子にそっくりです。

実家は山の中にあり車でやって来ては犬やネコを捨てて
走り去るヤカラがいました。トロ子も捨てられた一人で
訴える様な目についつい餌をやり そのまま家族になりました。

農家はどの家も犬とネコを飼っており それが当たり前の
風景で私は育ちました。結婚してから夫の犬好きに付き合い
秋田犬(ロシアに嫁いだマサルにそっくり)を2代に渡り
延べ30年間飼いました。今飼っているのは13歳の
老ネコだけです。本当はまた秋田を飼いたいですが
引く力が強いため朝晩の散歩に もう対応できない体に
飼い主がなったためです。今から子犬で飼い始めると
20年後の自分の気力体力とも相談せねばならず
一旦飼い始めると天国に彼らを見送るまで先に死ねませんから。
今飼っている老ネコを見送ったら次はもう飼いません。

早坂暁さんの春子の人形は 初回放送の前に桃井かおりさんが
10近く前に主演した 花へんろをロケした愛媛県を
訪ね早坂暁さんを捜すドキュメンタリー番組から観ました。
春子の人形は美しく悲しく 加賀美幸子さんの語りで
ますます格調高いものになっていました。
返信する
Re : くりまんじゅうさん (デ某)
2018-10-07 21:02:37

くりまんじゅうさん
コメントありがとうございました

> シマジロウ様が・・・
> 何十年か前に家に迷い込んできてそのまま居つき12-3年・・・キジトラのトロ子にそっくりです。
雌雄のちがいはあっても 境遇は似ていますね
はい、捨てられ(拾われ)猫つながり、キジトラつながり。

> 実家は山の中にあり 車でやって来ては犬やネコを捨てて走り去るヤカラがいました。
野良猫の寿命はせいぜい2~3年の由
過酷な夏や冬を越えねばならず、そして食べ物にありつけない日々、傷つき膿み息絶える・・・。
困り果てた挙句とはいえ、捨てられた猫たちの悲惨な日々に想像が及ばないのでしょうね。

> トロ子も捨てられた一人で 訴える様な目についつい餌をやり そのまま家族になりました。
捨てられた数匹の猫の中から愚息の肩に飛び乗ってきたのがシマジロウだったそうです
「運命の糸」で繋がっていたのでしょうね。
愚息はシマと数年暮らし、結婚・出産を機にわが家の養子にきました。
ですから今でも愚息が来ると 寄って行きすりすりしては甘えます。

> 農家はどの家も犬とネコを飼っており それが当たり前の風景で私は育ちました。
私も山陰の田舎育ち・・・同じ風景でしたよ
タマという肝っ玉かあさん猫がいて、仕切っていました(笑)
幼かった私などタマに遊ばれていたようなものです(笑)

> 結婚してから夫の犬好きに付き合い・・・朝晩の散歩にもう対応できない体に・・・。
> 今から子犬で飼い始めると・・・見送るまで先に死ねません。
> 今飼っている老ネコを見送ったら・・・もう飼いません。
♯Me too
新たにくる子より長生きする自信はありませんものね。

> 春子の人形は美しく悲しく 加賀美幸子さんの語りでますます格調高いものに・・・。
高知ではなくても四国の方にはひと際!思い入れ深い「花へんろ」であったことでしょう
加賀美幸子さん、お声を聴いているだけで心が穏やかになりますね。

いつも丁寧なコメントおそれいります。ありがとうございました。

返信する
Unknown (mikihana)
2018-10-08 19:58:06
ジャズシンガーでもある大木さんですね。
ブロ友さんを通して知っていたのですが
チロリちゃんを亡くされていましたか。
お寂しくされていることでしょう。

わが家もサクは保護施設の預かりさんの所からやってきました。
今年になってから頻繁にお漏らしをするようになり
頭を痛めています。
わが家で6年一緒に暮らしています。
病院でいろいろ検査をしましたが異常はありませんでした。
サクはかけがえのない存在ですが、
私たちがうかがい知れない
保護されたワンコの深い心の底を見たように思います。
(ハナ父は「どこも悪いところがなかったんだから
いいじゃない!」と言ってくれているので
私の気持ち的には助かっています。)
返信する
Re : mikihanaさん (デ某)
2018-10-08 21:15:38

mikihanaさん
コメント ありがとうございました。
静かな驚き!をもって読ませていただきました。

> ジャズシンガーでもある大木さんですね。

大木さんがブルースを歌われる一流のアーティストであることも、
またセラピードッグ協会の代表でいらっしゃることも
朝日新聞(土曜版)で初めて知りました。

> ブロ友さんを通して知っていたのですが
> チロリちゃんを亡くされていましたか。お寂しくされていることでしょう。

ブログを通して様々なご縁、意外な繋がりに驚きます。
朝日から転載した写真の大木さん、
抱き寄せているのは福島で出会った盲目の被災犬「光希」くんです。
この写真に心をうたれ しばし瞑目しました。

> わが家もサクは保護施設の預かりさんの所からやってきました。
> 今年になってから頻繁にお漏らし・・・検査をしましたが異常はありませんでした。
> 私たちがうかがい知れない保護されたワンコの深い心の底を見たように思います。

そうでしたか・・・。
なんだか胸がいっぱいになりサクちゃんを抱きしめたくなりました。
大木さんの表情とmikihanaさんが、そして光希くんとサクちゃんが重なります。

> ハナ父は「どこも悪いところがなかったんだからいいじゃない!」と言ってくれているので・・・
ハナ父さんの仰るとおり それはそれで良かったですね
Little by little ... 何年もかけてサクちゃんもみなさんも心が深く溶けあうことと思います。
心深いおはなし、ありがとうございました
返信する
いのち (peteru)
2018-10-13 22:16:17
これほどペットショップが横行している国は日本ぐらいだと聞いたことがあります。生後、半年、1年が経過した動物たちの行く末は。゚(゚´ω`゚)゚。血統書のない動物につけられた金額は。゚(゚´ω`゚)゚。人間に置き換えたらあり得ない話です。血筋が不明な、血統書のない自分は、100円でも誰にも買ってもらえなかったでしょう。
返信する
Re : peteruさん「いのち」 (デ某)
2018-10-13 23:18:12

Oh! Carol 否! Oh! peteruさん
コメントありがとうございました

> これほどペットショップが横行している国・・・
> 生後、半年、1年が経過した動物たちの行く末は・・・

犬、猫 に限らず メダカから猛獣までたくさん!
私は大きなスーパーにあるペットコーナーはできるだけ避けてとおります。
売れ残った少し大きくなった犬や猫を見るのがしのびなく・・・。
でも砂やキャットフードなどを買うときはスルーしきれません

> 血統書のない動物につけられた金額は・・・
> 人間に置き換えたらあり得ない話です。
人間にも 家柄・学歴などで有形無形に「値札」が付けられているに等しいことも・・・
「人事」を担当すると、目に見えない血統書のような価値づけに知らぬ間に毒されます。

> 血筋が不明な、血統書のない自分は、100円でも誰にも買ってもらえなかったでしょう。
ホモサピエンスへと遡れば み~んな一つみたいなものでしょうけどね
「系図」というものがありますが、殆どはその昔に「系図屋」がこしらえたもので、
みんなナンヤラ源氏、ホンヤラ平氏に・・・
peteruさん! 素敵なおつれあいに発掘されていらっしゃるので、文句言うたらあきません

それにしても犬さん猫さんには日本がアウシュビツツ!だとは・・・
今夜はシマといっしょに寝ま~す

※冒頭の「Oh! Carol」は'60年代のニール・セダカのヒット曲で、「Carol.King」に捧げた歌です。
Carol.Kingさん、現代の歌姫たちにもリスペクトされる大御所です。
Neil Sedaka「Oh Carol」
https://www.youtube.com/watch?v=e72tG80LmsU
Carol.King「Locomotion」
https://www.youtube.com/watch?v=7nGRVh7TCzY

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