
黄昏の街。昨秋もそうでしたが、紅葉が綺麗ではありません。街路樹にも際立つ!色彩を感じませんし、感じないまま落葉が舗道に敷き詰められています。それでも銀杏は別で、彩やかな黄葉は昏れなずむ街をいくらか明るく照らしているように思います。
大相撲九州場所
現職中は大相撲をライブで視る機会が少ない所為か興味をひかれませんでした。ところがリタイアすると毎場所とても愉しみにしています。今場所は豪栄道の横綱獲りが注目されていますが、私の関心は主に十両以下で、とりわけ幕下の取組に惹かれています。
関取と幕下以下
幕下には東西60人、計120人の力士がいます。幕下以下は無給ですが、十両以上は「関取」と呼ばれる一人前、給料も付け人もつきます。ですから十両を目前にした幕下上位は、幕内上位の賜杯争奪戦以上!に必死かつ熾烈な闘いが繰り広げられます。

熾烈な肉弾戦
十両以上は一場所15番の取組がありますが、幕下以下は7番。一番の重みたるや大変なものです。そしてあの大きな身体が100m級ダッシュで頭からゴン!とぶつかりあう格闘技、怪我が絶えません。殆どの力士が包帯やサポーター、テーピングをしています。
今日の一番!
勝負の世界、相手の弱いところを衝くのは不道徳とは言えません。しかしそれでも相手力士への思い遣りが滲む相撲があります。今日の幕下9枚目 照強(てるつよし)と 14枚目 石橋の一番がそうでした。石橋は身長で19cm、体重で47kg 照強を上回ります。

あわや大怪我の土俵際・・・
両者3戦3勝、勝越しの懸る一番。幕下15枚目までは全7勝すれば無条件に十両昇進です。石橋が圧倒し正面(手前)土俵際まで照強を追い詰めます。勝負あった!ですが、照強は背を反らして粘ります。石橋が覆い被されば大怪我になりかねません。
勝てた勝負の結果は・・・
ところが石橋は、身体を預ければ(覆い被されば)完璧に勝つ一番で相手の身体を思い遣るように左足を出し衝撃を緩めようとしました(写真下)。石橋は、そうして相手を庇っても「勝てる(勝った)」と思ったのでしょう。が、結果は「勇み足」で敗けました。

もし石橋が左足を出さなければ・・・
下の写真からわかるように、左足をついて蹴った勢いで石橋の身体は照強の身体を越えて前に出ています。もし左足を出さず覆い被さっていれば、照強にぴったり重なり、照強の腰~背中は石橋の身体と土俵との間で大怪我を免れない衝撃を受けでしょう。
称えも謗りもせず
石橋は「自分が勝った」と思い勝ち名乗りを受けようとしました。が、軍配は照強に上がり、審判の物言いもありません。一瞬の判断、と言うより感性の問題でしょうか。私は、大怪我を畏れない照強を称えませんし、勝負を甘くみた石橋を謗りません。

大相撲が大好きです
関取を目指すサクセスストーリー、土俵の一瞬!一瞬!に展開される迫真のドラマ...大相撲が大好きです。やや敬遠される外国人力士...横綱 白鵬、ブルガリアの碧山、ジョージアの臥牙丸、ロシアの阿夢露、みんな大好きです。勿論!郷土から初入幕の石浦も。

結びの一番が終わると外は昏れなずむ街。一昨日から妻は函館に介護帰省中、淋しい...と記しておきます。妻はこのブログを読みませんが、何があるかわかりませんからね(笑) まあ冷蔵・冷凍されている妻手製の惣菜をありがたく頂戴することといたします。

【過去ログ目次一覧】
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
私も大好きです。土俵のあの面積に人生を掛けるそこが好きです。
千人余りいる相撲取りその中で幕内に上がり出世を極め年寄名跡を持てるのは一握りでしょう。
その道に入ればだれ一人出世を考えない人はいないでしょう。
でも怪我や不運で去る人もたくさんいることでしょう。
若い時はそんな人生と自分をよく比較していたものです。
紅葉
そちらもそうですか、我が地方も冬の到来が例年よりひと月ほども早く
青枯れした樹木が沢山あります。
比較的長持ちする銀杏も今年は完全に黄色まで行かないうす青枯れ状態で
雪に見舞われ落葉してしまいました。
温暖化とは言えこの天候をどう解釈するべきなのか戸惑いを覚えます。
天変地異は地球の常ですが異変のない地球を願うのみです。
季節の変わり目健康に留意の上ご活躍をを。
黄色く色づいたので写真を撮りに行ったら、一本は芯の方に緑色が残ったような黄色で、
隣の銀杏は鮮やかさのない黄色、イエローオーカーの様な色づきでガッカリでした。
昨日の雨で随分散っていました。
桜の葉も紅葉する前に落ちてしまったし、漆も真っ赤にならずに茶色くなっています。
本当なら暖房を入れるような季節に暖房が要らないのだから、木々も調子を崩しますよね。
綺麗な紅葉が見られないのはとっても残念で、トランプが温暖化対策を軽視して自国のことばかり考えるようになると思うと、フィジーの代表の切実な声がなぜ届かないのかと哀しくなります。
淋しい。。。でしょ?
たまーに見せるデ某さんの可愛さが、たまらん。
こんな深夜(早朝とも言いますが...)にお邪魔しております。
お相撲...最近は見なくなってしまったのですが
昔は国技館まで出かけるほど好きでした。
お相撲さんの近くにいくと、鬢付け油の甘い香りがしてちょっと素敵。
思いがけずツヤの良い肌にも圧倒されます。
あの一見ブヨブヨに見えるおなかも、実は立派な筋肉なのですよね。
石橋と照強の一番。
臨場感のあるお写真とともに、渾身の語り。
観ていなかった私にも、両者の気持ちが伝わってくるようでした。
思い出すのは、もう何十年前になるのか...
北の富士・貴ノ花戦の土俵際。
先代・貴ノ花関の粘り腰、勝負にかける力士の執念を感じて胸を熱くしたものです。
「かばい手」という決まり手があることも、あの時、初めて知りました。
今回の石橋には物言いもつかなかったということですから
明らかな「勇み足」だったのでしょうか...
しかし、たとえそうであったとしても
自分よりはるかに体の小さな相手への思い遣り滲む相撲内容を考えれば
せめて両者同体の取り直しを協議してもよかったのではないかと、観ていないくせに思いました。
「大怪我を畏れない照強を称えませんし、勝負を甘くみた石橋を謗りません」。
デ某さんの言葉が沁み入ります。
石橋は勝負の厳しさをあらためて知ったでしょうし
照強も勝っておごらず糧とするでしょう。
大相撲もいろんな意見や報道のされ方があり
協会は少なくない問題も抱えていると思います。
けれど、いつの日か綱締めることを夢みて
耳が潰れるまで稽古に励む若者たちの
こんなにも熱い勝負がある土俵の魅力が幕下の取組にもあることを
もっともっと多くの人に知ってほしいですね。
葉の中でもイチョウは特別だと、感じられたのですね...
石橋や照強が、きれいな大銀杏を結えるようになる日を
私も楽しみにしています。
昏れなずむ街を眺めるデ某さん...
とても淋しそうに思えた、と書いておきましょう。
いつかなにかの間違い(!?)で、奥様がブログをご覧になるときのためにネ!
普段神頼みはしませんから、印象に残っています。一種のアイドルに近いものがないありました。
家を出てからは、すっかりお相撲から遠ざかっていましたが、両親と同居することになり、否応なく相撲が話題に上るようになりました。
横綱や大関の名前は覚えましたが、幕下の力士まではまだまだ勉強不足です。
でも、私の市にも相撲部屋があるらしく、時折電車で若いお相撲さんを見かけます。甘い鬢付け油の匂いも良いです。
若いお相撲さんは応援したくなります。
相撲部屋はちょっと遠いので行ったことはないのですけど、一度行ってみようかな?
コメントありがとうございます
> 相撲...土俵のあの面積に人生を掛けるそこが好きです。
> その道に入ればだれ一人出世を考えない人はいないでしょう。
「出世」には どこかぎらぎらした野心が思われ敬遠されます
そんな中で 相撲界は「出世」こそ目標であり美徳である数少ない世界ですね。
> 怪我や不運で去る人もたくさんいることでしょう。
「八百長」に蝕まれたのも 「大怪我を避けたい」が一因と言われます
それほど ガチ!ではきつい世界なのでしょう。
伝統・格式は大切と思いつつ、土俵際は何とかならないかとも...。
> 我が地方も...青枯れした樹木が沢山
> 銀杏も完全に黄色まで行かないうちに...雪に見舞われ落葉してしまいました
温暖化・異常気象は、天変地異というより天による人間文明への仕返し
国際的な取決めに未だ加わらない大国がある現状を 心底!憂います。
> 季節の変り目健康に留意の上ご活躍を
ありがとうございます
北海道は既に雪の中、北親爺さんのご健勝を心よりお祈りします
いつもコメントありがとうございます
> 広場にある大きな銀杏の木...一本は芯の方に緑色が残ったような黄色
> 隣の銀杏は鮮やかさのない...イエローオーカーの様な色づきでガッカリでした
私の街の街路樹は、紅葉に較べれば銀杏ははるかに彩やかなんです
オーカーの中でもかなり鮮やか目のイエローをイメージしてください(笑)
> 暖房を入れるような季節に暖房が要らないのだから、木々も調子を崩します
シューベルツ「風」など聴きながら街を歩くのが楽しみな季節なのにね
> トランプが温暖化対策を軽視し 自国のことばかり考えるようになると...
エネルギー大国の横暴度がますますヒートUPしそうなトランプ治世かなぁ
> 父が好きで、相撲中継は子供の頃からよく見ていました。
私も 小学生の頃 祖父といっしょによく視ていました
「栃若」から「柏鵬」時代へと変わる頃で、TV桟敷も大賑わいでした。
> 先代の貴乃花が好きで、輪島との大相撲は、ちょうど大学受験の頃、
> 貴乃花が勝ったら私も大学に受かるかも❗なんて、思ったりしました。
「貴輪」時代ですね...トシがわかっちゃいますね、お互いに!
大学受験ではた~くさん!神頼みしましたけど、相撲の一番には...
> 両親と同居することになり、否応なく相撲が話題に上るようになりました。
愚妻も相撲が好きで なぜか相撲を見ているとリビングが一つになります
> 若いお相撲さんは応援したくなります。
> 相撲部屋...一度行ってみようかな?
幕下以下だけを贔屓にする若いタニマチが結構いらっしゃる由。
出費が少なく(笑) お相撲さんから大事にされ 将来の出世を楽しむ! 由。
ママさんも 相撲部屋に行かれ 物色(笑)なさってみては如何ですか?
コメントありがとうございました
> 淋しい。。。でしょ?
ここは ご期待にこたえて ... 「はい。さみしいです」と言わなくちゃねぇ
> たまーに見せるデ某さんの可愛さが、たまらん。
た たまらん て...
でも sachiさんがそんな軽口を仰るほど経過が良いと思うと 嬉しくなります
お身体も ご家族も ひきつづきたいせつにおすごしくださいね
コメントありがとうございました
久しぶりに桃さんのコメントに触れ 懐かしく!
> デ某さんの素晴らしい解説に思わずコメントしたくなり...
桃さんにコメントいただけただけでも値打ちある「大相撲」記になりました
> 昔は国技館まで出かけるほど好きでした
国技館には別の催しで行ったことはありますが、本場所は一度もありません
巡業場所は何度か見たのですが...。
> 鬢付け油の甘い香りがしてちょっと素敵
> ツヤの良い肌にも圧倒されます
> 一見ブヨブヨに見えるおなかも、実は立派な筋肉なのですよね。
これって ...「通」の言葉ですねぇ
お相撲さんの肌はTVより遥かに実物が綺麗ですから みんな触りたくなる(笑)
ブヨブヨのお腹も 触ったり押してみれば 硬い!のにビックリしますしね。
> 石橋と照強の一番。
> 臨場感のあるお写真とともに、渾身の語り。
ありがとうございます
いつも録画しながら生!でみています。
ここぞ!の場面は即!なんども繰返し視る という コリようです(笑)
> 思い出すのは...北の富士・貴ノ花戦の土俵際。
> 先代・貴ノ花関の粘り腰、勝負にかける...執念を感じて胸を熱くしたものです
先代!貴乃花の名勝負、たくさんありますね。
北の富士さん...相撲の技についてぜんぜん解説しない解説者ですけど(笑)
なかなか味のある方で あの方の解説も相撲の楽しみの一つです。
> 「かばい手」という決まり手...
> 物言いもつかなかった...明らかな「勇み足」だったのでしょうか
> 小さな相手への思い遣り滲む相撲内容を考えれば 取り直しを協議してもよかった
録画検証するようになったのは(誤審を防ぐ点で)進歩ですが、
「かばい手」のほか「体(たい)がない」「死に体」などもめっきり減りました。
相撲独特のアナログ世界にもデジタルが入ってきた、ということでしょうね。
>> 「大怪我を畏れない照強を称えませんし、勝負を甘くみた石橋を謗りません」
> デ某さんの言葉が沁み入ります。
微妙なところ?をわかってくださり 嬉しいです。
難しいところだからこそ ひと括り、一概に言えません。
> いつの日か綱締めることを夢みて耳が潰れるまで稽古に励む若者たち...
> こんなにも熱い勝負がある土俵の魅力...もっと多くの人に知ってほしいですね。
巡業稽古で、耳がつぶれ血と泥まみれの「申し合い」を見たことがあります。
そんな稽古は 見ている人たちも泣きながら見ていました。
そのエッセンスが横綱から序の口まで同じ土俵に展開される本場所の一番、
幕下も(幕下こそ)ほんとうに面白いです。
> 葉の中でもイチョウは特別だと、感じられたのですね...
> 石橋や照強が、きれいな大銀杏を結えるようになる日を私も楽しみにしています
街路樹の銀杏と大相撲の大銀杏...素晴らしい比喩ですねぇ
> 昏れなずむ街を眺めるデ某さん...
> とても淋しそうに思えた、と書いておきましょう。
お心遣いありがとうございます
「読んだ」内容を妻に伝える方もおられ 油断も隙も...ござりませんゆえ
その事がよくよく分かるのは一緒に
見る相手がいなくなった時ですね。
一人でお過ごしですから ふと寂しいと
思う時間と 気ままで良いから助かるなーと
思う時と有るはず。
どちらも大切な時間です。
桃。さんのコメントと デ某さんの実況で 見ていないけれど見た感じになりました。 まさにお二人は文章表現の達人です。
六花は幕の内からしか見ていません。
今回の更新を読ませて頂いて
何だか損したような気持ちになりました。がしかし・・見る?いや見ない。
だって長いんだもん。 したっけね~