陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

☆映画のなかのプロフェッショナルたち その4☆

2011-11-23 | 映画──社会派・青春・恋愛
今年も勤労感謝の日記念特集をいたします。
昨年の特集からこの一年のあいだに紹介した中から、いろんな仕事人を描いた映画を集めてみました。それを仕事にして報酬を得ている人、だけではなくて、その道に長けた人、といった意味でのプロフェッショナルをも含んでいます。

なお第一回めは映画のなかのプロフェッショナルたち、第二回めは映画のなかのプロフェッショナルたち その2、第三回めが映画のなかのプロフェッショナルたち その3です。


「最高の人生の見つけ方」
孤独な大富豪と、夢を諦めていた修理工。人生の終わりを最高にするために旅に出た二人の友情。ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの二大競演。

「赤毛のアン アンの青春 完全版」
モンゴメリの名作『赤毛のアン』の映画版。アンの成功、失敗、恋愛、教師としての仕事ぶりをさわやかに描く。 .

「いまを生きる」
ロビン・ウィリアムズ主演。破天荒な教師が、伝統を重んじる全寮制エリート校に新風を送り込む学園ドラマ。しかし、どこかドラマ業界人の理屈で仕切られた紋切り型の教育観もにじんでいるような…。

「蝶の舌」
老教師は少年に自然の美しさを教え、愛と自由の尊さを説いた、しかし…。スペイン内戦に翻弄される一家と教師の絆。

「リプレイスメント」
キアヌ・リーブス主演のスポーツドラマ。学生時代に夢破れたフットボール選手、ふたたび勝利のフィールドに立つ。人生のセカンドチャンスに賭ける男たちの闘志。

「庭から昇ったロケット雲」
農場から自家製ロケットで宇宙へ飛び立つ。もと宇宙飛行士が挑んだ途方もない夢と、それを支えた家族の愛情。ブルース・ウィルスが意外な役どころで友情出演しているので、そこもお見逃しなく。

「イエスマン ”YES”は人生のパスワード」
まずは人生に降りかかるあれこれを肯定することからはじめよう。冴えない銀行マンが開運のために大奮闘。ジム・キャリー主演の荒唐無稽だけれど感動できるコメディ。

「ジョー・ブラックをよろしく」
アンソニー・ホプキンス&ブラッド・ピット二大競演。死神と死期の迫った大富豪の男がつむぐ、愛と友情のヒューマンドラマ。

「日の名残り」
アンソニー・ホプキンス主演。英国の名門貴族に仕える堅気の執事と、女中頭との淡いロマンス。原作はカズオ・イシグロの同名小説。

「252 生存者あり」
異常気象で地下鉄駅構内に閉じ込められた人びとと、救助に向かう隊員たち。邦画にしては、やや本格的な災害パニックムービー。

「アルマゲドン」
ブルース・ウィルス主演。地球に小惑星衝突の危機、人類を救うべく宇宙に飛んだ男たちの奮戦を描く、SFアドベンチャー。

「沈まぬ太陽」
ある者は信念を貫き、ある者は野心に身を費やす。航空会社につとめるふたりの男を描く。山崎豊子原作の経済小説を実写化。

「ナイロビの蜂」
妻の死に絡む陰謀を暴く外交官。ケニアを舞台にした愛と裏切りの白熱サスペンス。パートカラーが利いています。

「博士の異常な愛情」
鬼才スタンリー・キューブリックが贈る、核戦争の恐怖に迫ったブラックコメディ。科学者や技術者が危機管理意識がないのは、虚構の世界だけではないことが証明されてしまった2011年でしたけどね…。

「ザ・シューター 極大射程」
合衆国大統領暗殺の陰謀に巻き込まれた名スナイパー、国家の大物を相手取って闘いをいどむ。個人の制裁で終わってしまうところに現実感を感じてみたり。

「トランスポーター2」「トランスポーター3 アンリミテッド」
お届け率百パーセントの天才運び屋シリーズ。家庭の危機を救ったり、美女と離れられない危険な罠にはまったり…。

「容疑者Xの献身」
天才物理学者が連続殺人の謎を解くガリレオシリーズ、東野圭吾のベストセラー小説を映画化。主演・福山雅治をも食う怪演をみせる堤真一に注目。

「アマルフィ 女神の報酬 」
織田裕二&天海祐希の共演。アウトローな外交官が、日本人少女誘拐事件に巻き込まれていく。イタリアを舞台にした壮大なサスペンス。

「パッチ・アダムス」
ロビン・ウィリアムズ主演。医術はユーモア、医者をめざす男は病棟に明るい笑いをもたらす。ロビン・ウィリアムズ主演の医者といえば「レナードの朝」のほうが好きですね。

「心の旅」
ハリソン・フォード主演。記憶をなくした敏腕弁護士が家族愛にめざめるまで。名作「心の旅路」と設定が似ていますが、展開が全く異なります。

「赤ちゃん教育」
小心者の動物学者とお騒がせ娘、ふたりが育てる「赤ちゃん」はちょっぴり獰猛です。

「アイアンマン」
正義感にめざめた天才科学者が、パワードスーツで大変身。人気アメリカンコミックの映像化。

「早春」(1956)
倦怠期をむかえた夫婦が犯したあやまちと、サラリーマン生活のやるせなさを淡々としたタッチで描きだす。小津安二郎の異色作。

「自転車泥棒」
生活の足を奪われた貧しい父子に漂う哀愁の小話。イタリア映画の名作古典。 労働者の悲哀は今にはじまったことではないという…。

「波止場」
不正を摘発するために立ちあがった青年。虐げられた港湾労働者たちの実像に迫る、エリア・カザンの社会派ドラマ。

「ホテル・ルワンダ」
アフリカ版シンドラーのリスト。1994年ルワンダ大量虐殺のさなか、避難民1200人余りを救ったホテル支配人の実話を元にした社会派ドラマ。当事者の悲劇を伝えるだけでなく、ジャーナリストや傍観者の責任をも問いかける。

芸術家などに関するものは芸術文化と映画 その3(2011年11月2日)で、スポーツに関するものは、特選スポーツ&アクション映画 その2(2011年10月10日)で直近に掲載したばかりなので、そちらを参照してみてください。


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