陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

☆芸術文化と映画 その3☆

2011-11-02 | 映画──社会派・青春・恋愛
今年も残すところ二箇月もないわけですか、早いものですね。
スーツの上着着ても日中まだ暑い日が続いているし、田舎のせいか家には蚊もいますけど、やっぱり秋なんですよね。
ここ数年、めぼしい展覧会に行けないのが悲しいところ。市民ギャラリークラスの書道展とか絵画展などには行きましたけれど。なんていうんでしょうね、誰がつくったのか気にしないで、ふらりと出会った作品が強烈な印象を放っていると嬉しくなるけれど、いざ有名作だからと構えてみるともの足りない時に気まずくなってしまうという、あのもどかしさ。

さてさて、今年も文化の日の記念として、文化全般に関わる映画をピックアップします。


「天使と悪魔」
トム・ハンクス主演の知能派ミステリー「ダ・ヴィンチ・コード」の続編。宗教象徴学者がヴァチカンを舞台にした連続殺人事件に巻き込まれて…。

「キリマンジャロの雪」
アーネスト・ヘミングウェイ原作。三人の女性と出逢い、愛別離苦を重ねながら創作活動に懊悩する作家の半生。

「ガープの世界」
ロビン・ウィリアムズ主演。風変わりな人びとに囲まれて、数奇な運命を辿る小説家の生涯。 .

「ドクトル・ジバゴ」
ロシア革命に翻弄された、医師にして詩人の数奇な運命。ロシア版「風と共に去りぬ」というべき大作ロマンス。

「苺とチョコレート」
失恋した共産主義かぶれの青年と、前衛芸術家の出会いと別れ。セクシャリティーと政治諷刺の映画。

「太陽と月に背いて」
レオナルド・ディカプリオ主演。ランボーとヴェルレーヌ、フランス象徴派詩人ふたりの禁断の愛とその破綻。

「ウォルター少年と、夏の休日」
こころ優しい少年が預けられたのは、人間嫌いの不良おじさん二人。信じることの大切さを説く感動作。 イラストレイターの主人公が過去をふりかえる。

「ビハインド・ザ・レッド・ドア」
キーファー・サザーランド主演。気難し屋で華やかなアートディレクターと、無愛想で売れない女性写真家。十数年ぶりに再会した兄と妹の絆を穏やかに描く。

「ゴースト ニューヨークの幻」
デミ・ムーア主演。最愛の恋人を魔の手から救うため、死してなお奮闘する男性のけなげな純愛を描いたラブ・ファンタジー。女性陶芸家デミ・ムーアの陶芸シーンに注目。

「めぐり逢えたら」
トム・ハンクス&メグ・ライアン共演のラブコメ。最愛の妻に先立たれた子持ち男性が、ふたたび運命の女性に巡り会う。ハンクス演じる男が建築家。ラストのタワーでの出逢いがいいですよね。

「真夜中のピアニスト」
ブラック企業に勤める若者が、ピアニストになる夢を目指して…というただの努力芸術映画ではない。 .

「コレリ大尉のマンドリン」
戦火の時代、ギリシアの孤島で生まれた愛と友情と、その別れと再会。 マンドリン弾きの軍人をニコラス・ケイジ主演で。

「嵐を呼ぶ男」
石原裕次郎主演。ドラムに、恋に、血道をあげる男の狂熱ラプソディ。

「屋根の上のバイオリン弾き」
伝統と革新に揺れて、離ればなれになってしまうユダヤ人一家を描くミュージカル映画。フィギュアスケートGPシリーズ中国杯2010の銀メダリスト、鈴木明子選手のフリー課題曲。

「天井桟敷の人々」
貧者も集う舞台劇でめばえる愛。華やかな社交界に演じられる恋。マルセル・カルネの人間喜劇。

「オペラ座の怪人」(2004)
2010年12月17日放映金曜ロードーショー特別吹き替え版の「オペラ座の怪人」は、劇団四季のミュージカルに負けないぐらい凄いらしい。…というか、凄かったです。

「オペラ座の怪人」(1925)
十九世紀、華やかな舞台の影で生きる仮面の男、美貌の歌手に恋をする。数々のミュージカル化、映画化がなされてきた古典ロマンス。

「ニュー・シネマ・パラダイス」その2
映画ファンにこよなく愛される名作中の名作を、デジタルリマスター版にて再視聴。映画の盛衰とともに過ごした少年と老技師との交流を描く。 .

「ラジオ・デイズ」
アナログ放送終了記念。ウディ・アレン監督作品。1940年代半ば、ラジオが団欒の中心だった中流階級の家庭をコメディタッチで描く。

「幸せのレシピ」
「マーサの幸せレシピ」のハリウッドリメイク。厨房だけが我が人生、堅物の女性シェフが、料理の他に生きがいを見出すハートフルドラマ。

「ハンサム★スーツ」
料理はうまいけど、モテない君は、夢のスーツでハッピーライフを手にするか?  笑撃のラブコメディ。

「仕立て屋の恋」
誰かを犯罪者に仕立てた男、それとも誰かに仕立てられた男? 孤独な中年の恋を巡るサスペンス。

「リトル・ミス・サンシャイン」
人生の勝利者を目指して、ワゴン車はひたすら走る。ミスコンに出場する女の子と、風変わりな一家の野望と挫折をめぐるホームドラマ。


【その他の特選映画レヴュー一覧】

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漫画『京四郎と永遠の空』第三巻 | TOP | 自転車受難の時代 »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 映画──社会派・青春・恋愛