ヤマセミ親爺の気まぐれ自然ウォッチング

山野草、昆虫、フライフィッシング、鳥見などが主体のアウトドアフリーク「ヤマセミ親爺」が綴るテキトーな自然観察記録。

雨天の極小トンボ

2013-08-03 | 自然観察

ハッチョウトンボは日本最小のトンボであるが、世界でも最小種の一つらしい。
ハッチョウトンボに確実に会える場所は静岡県内では西部の1箇所しか知らない。 ということで8月1日朝イチ出かけたのはいいが
天気予報に反して出発時から雨とはテンション下がりっぱなし。
それでもメゲずに釣用のレインウエアを着込みカメラをポリ袋でガードし、蒸し暑い雨のフィールドに立ったのでした。


このトンボ全長2cmしかない、まさに極小トンボなのだ。 だがフィールドに着くと直ぐに見つかった。
極小だがド派手のためよく目に付くのだ。モウセンゴケの生える湿地にポツポツとその姿が確認できる。


♀の方はちと地味なので♂よりは見つけにくい。


雨のせいか静止している時間が長く、飛んでも近距離ですぐに止まる。


サギソウ等湿地の植物の間を静かに飛ぶ。


黒の隈取が効いた鮮烈な赤色だ。


こちらは未成熟の♂個体。


腹部に白い帯が確認できる。


成熟するとこれが真紅に変身するというわけだ。


飛翔中。


周囲が緑なだけによく映える。


また飛翔。


上空には舞い上がらず地上50cm付近を飛ぶ。


たまに♂同士のバトルも見られる。 ヤンマの様に絡み合いながら一気に上空へ上昇するようなダイナミックさは無いが、
2~3頭でクルクルと回転し合っている様子は箱庭的な面白さが感じられる。


更に飛ぶ。


こんな狭い湿地でも継続的に生存していけるのは、この体の小ささが幸いしているものと思える。


♀の縞模様もなかなかイカす。


赤のビビットさはショウジョウトンボを凌ぐ。

雨にも拘らず目的のハッチョウトンボを満喫でき満足々々。
湿地がなくなればこのトンボもいなくなるだろう。 この湿地は小さいながらも人の管理が入り、湿地維持の活動が
しっかりと行われている様子が感じられた。 裏方さんの努力があって初めて、この宝石のようなトンボが世代交代して
ゆけるという事実を痛感したのだ。

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