新居では普通の水道水のほかに、水道設備としての浄水器を設置し、浄水専用の蛇口をつけた(私個人は、そこまでこだわらないんだけど)。
せっかくなので、飲料や料理には浄水を使っている。
浄水器はもちろんメンテ費用がかかり、年1度の交換で1万円を超える。
こんな高価な設備なのだから、水質が水道水と違ってもらわないと困る。
正直、飲み比べても違いが分らない。
なので、例によって水質検査をした。
水道水と浄水のそれぞれサンプルを取り、
まずは残留塩素、pH,Mアルカリ度を測る。
結果はともに、0.0,6.5,80とまったく同じ値。
まぁ、このへんは違いが出なくてもよろしい。
次に電気伝導度(≒ミネラルの溶存度)を測る。
水道水は21.9μS,浄水は21.3μS。ほぼ同じ。
まぁ、浄水は”ろ過”をしているだけなのだから、水道水より伝導度が上がることはない。だから、浄水の方がミネラルが豊富ということにはならない。
ちなみにこれらの値は、旅先の水道水と比べるとかなり低く、純水に近い。
強力な浄化処理の結果だろう。
また浄水器は、もともと少ないミネラル分は除去していないことも分る(パンフでもそう謳っている)。
いよいよ最後の酸化還元電位。
水道水は+426mV,浄水は+249mV。
ここで明らかに差がついた。
電位は+に高いほど酸素が多く、-に高いほど水素が多い。
自然水の平均は+320mVで、+200以下が「還元水」といわれる。
殺菌処理が強いと+に大きくなる。
+426という水道水の値は、引越前の家の水道水+600よりは低い。
水道の浄水場が異なるためか(金町⇔朝霞)。
わが家の浄水器は、強く殺菌された水道水を還元水(水素水)方向に変換していることがわかった。
その値は、私が今まで測った水でいえば、奥武蔵の「吾野湧水」(+240),茶臼山高原の「矢作川水源水」(+270)に近い。いずれも人がポリタンク持参で有り難がって給水していく水場だ。
というわけで、浄水効果は合格点を与えよう。