宿根木に居たのは正味1時間程。
街並みは見たが、公開民家の2軒、それに千石船「白山丸」も見ていない。
もう一度、ゆっくり訪れなくてはいけない、訪れたい街だ。
花の木へ戻り、朝食を頂きチェックアウト。
コスモスの向こうに柿が実をつける。
佐渡名産「おけさ柿」だろうか?
新潟県といえども、沿岸を暖流が流れる佐渡、
咲いている花々は、大阪辺りと変わらないような気がする。
自転車を返すべく小木を目指す。
小木港には直江津航路のフェリーこがね丸が停泊中。
小木からバスに乗り、佐和田を目指す。
途中、砂金とり体験ができる西三川ゴールドパークへさしかかった時、
川の中で砂金を探している子供たちを発見。
この西三川川での砂金探しは、砂金とり体験の上級コースらしいが、
取れるのだろうか?
佐渡の金銀山の歴史は、平安時代、この西三川川での砂金発見から始まり、
上杉謙信の軍資金となり、豊臣・徳川時代には大量の砂金がとられたらしい。
再び海が見えてきた。
波穏やかな真野湾を北上。
どうしても入っておきたい温泉があり、途中下車。
八幡温泉「八幡館」。
地下1階地上7階建て、松林に囲まれた大きな旅館。
門をくぐってからのアプローチが長い。
車ならあっという間だが、リュックをかつぎ、玄関に向かって歩く客の姿は、
なんだかこの宿にはふさわしくないような感じがして、気後れしてしまう。
ロビーも立派だが、チェックアウト後の時間、ひっそりしていた。
フロントから浴室までは、かなり歩く。
浴室には鍵がかかるロッカーがなく、もう一度フロントへ戻り、貴重品を預ける。
次のバスまで45分。
この間に温泉を楽しもうと思うのに、不親切なフロントだこと。
うむ?これはアブラ臭・・・?
かすかに匂う。
少し塩味があり、つるつる感強い良い湯でした。
内湯も露天風呂も貸切状態だった。
花の木さんの土間に敷き詰めてあった佐渡の赤石だろうか?
源泉名:佐渡八幡温泉
泉温:47.5度 湧出量」75L/M PH=7.8
Na=1577 Cl=2104 HCO3=803.6
成分総計:4631mg/Kg もある立派なナトリウム-塩化物泉。
掛け流しとあるが、ろ過と塩素消毒がなされているのは残念。
保健所のお達しを守っておられるのか?それとも一部循環なのだろうか?
慌しく入浴を終え、佐和田行きのバスに乗る。