水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

「手の変幻」の授業 第1段落(1)

2019年04月10日 | 国語のお勉強(評論)
「手の変幻」の授業 第1段落(1)


一段落(1~3)

① ミロのビーナスを眺めながら、彼女がこんなにも〈 魅惑的 〉であるためには両腕を失っていなければならなかったのだと、僕は、ふと〈 不思議な思い 〉にとらわれたことがある。つまり、そこには、〈 美術作品の運命 〉という制作者のあずかり知らぬ何ものかも、微妙な協力をしているように思われてならなかったのである。

Q1「魅惑的」と「魅力的」の違いを説明せよ。
A1 魅力的……人の心をひき付ける力がある
   魅惑的……人をひきつけて心を惑わせる

Q2「不思議な思い」とあるが、具体的にはどう思ったのか。40字以内で抜き出せ。
A2 彼女がこんなにも魅惑的であるためには両腕を失っていなければならなかったのだ

Q3「美術作品の運命」とあるが、何がミロのビーナスの運命だったのか。20字以内で記せ。
A3 両腕を失った状態で発掘されたこと。

 ミロのビーナスが両腕を失う
   ∥
 美術作品の運命
   ∥
 制作者のあずかり知らぬ何ものかの協力

Q4「不思議な思い」とは、どういう点が「不思議」なのか。60字以内で記せ。
A4 両腕が失われるという
   本来なら作品の価値をおとしめる不幸な出来事によって、
   かえってその魅力を高めているように思われる点。


 美術作品の一部の欠損 → 価値が下がる      〈通説〉
     ↑
     ↓
 ミロのビーナスが両腕を失う → こんなにも魅惑的 〈逆説〉

  急がば → 近道 〈通説〉
      ↑
      ↓
  急がば → 回れ 〈逆説〉 para(逆の・遠い)doxa(説)
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