富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

【学校キャラバン】大泉町立南小学校での活動報告(9/8)

2024年02月15日 11時30分52秒 | 世界遺産伝道師協会

【学校キャラバン】大泉町立南小学校での活動報告

令和5年9月8日(金)大泉町立南小学校で四年生3クラス96名対象の学校キャラバンを行いました。

当校は明治六年開校の歴史ある小学校で群馬県南東部【鶴舞う形の群馬県】の鶴の首部分に位置して、県内では一番人口の多い町です。

現在の児童数は580名、児童の23パーセントは外国籍で、国籍は12か国に及ぶという国際色豊かな小学校です。

当日は生憎台風13号の通過と重なってしまいまして、道中は風雨が吹き荒れ、初めて訪問の学校でしたので校内への出入り口が分からず、又、雨の中での機材搬入となりました。

本日は3クラス96名の児童を二つのグループに分けて、講話は視聴覚室で、座繰り体験は学習室で交替して行いました。

廊下で座繰り体験のための煮繭を行っていました処「これは何ですか」「何しているのですか」と不思議そうに何人もの児童が話しかけてきました。「皆さんは何年生ですか」と聞いてみますと「四年です」と答えが返ってきました。「四年生でしたら今日これからやる座繰り体験のために繭を煮ているところですよ」と答えますと「どうして煮るのですか」とか「えっ、煮ちゃうのですか」中には「味つけするのですか」と驚くような質問で積極的に話しかけてきました。

そうこうしている内にチャイムが鳴って皆さんは教室に戻って行きました。

10時15分の開始に向けて座繰り担当者は学習室に二台の座繰り器を設置して、講話担当者は視聴覚室でパソコンやプロジェクターの準備をしました。

講話担当のS場さんとY沢さんは共に富岡製糸場の解説員としても活躍していまして、豊かな経験から学校キャラバンでの児童向けに自作した映像を使って、世界遺産となった四か所の遺産群について分かり易く解説しました。

子どもたちは富岡製糸場以外三か所の遺産群の解説を聞き、特に興味を持ったのは荒船風穴でした。皆さんは昨年お蚕を育てていますが、体験したのは四齢から繭になるまでの過程でしたので、種紙に産み付けた卵があのお蚕になることがとても不思議そうでした。

座繰り体験は急遽一名の担当者が都合で不参加となってしまったため、H岡さん、N木さん、S沢さんで二台の座繰り器に分かれて指導しました。

 

 

 

予めの説明は最小限にして早速糸引き体験をしてもらいました。N木さんは繭から一本の繭糸を引き出して見せて「見えますか?これが繭糸で髪の毛の約三分の一の細さです」と示しました。渋沢さんは糸口を出した繭を接緒して見せて「こうして繭を足します」と話しながら、H岡さんは座繰り器の仕組みを説明しながら進めました。講話担当のY澤さんとS場さんも交替で座繰りのお手伝いをしてくださいました。Y澤さんはみご箒を使って糸口を出して見せて、S場さんは予め学校に送ってあった【子供用パンフレット】を使って補足説明をしていました。

児童の中には小枠から切り外した生糸を背中に回して「白髪になりました」などと、子供の発想はとてもユニークです。又「ブラジルとネパールのおばあちゃんに話します」と言う女児もいました。

3・4校時を使ったキャラバンは無事終了して「有難うございました」と大きな声でご挨拶をしていただきました。

全員で手早く後片付けを済ませて職員室にご挨拶をしてから、夫々労いの言葉を交わして帰路につきました。

朝の激しい風雨とはうって変わって台風一過のカラッと晴れ上がった空はとても爽やかでした。

本日の担当はH岡・S場・Y澤・N木・S沢・Y田の六人の伝道師でした。皆様大変お世話になりました。  (Y田:記)

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