富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

伊勢崎市ふくしプラザ「健やか学級」で講話

2023年06月28日 16時49分49秒 | 世界遺産伝道師協会

伊勢崎市ふくしプラザ「健やか学級」で講話

 6月19日(月)午前9時30分から伊勢崎市ふくしプラザ「健やか学級」で『富岡製糸場と絹産業遺産群』~絹の文化を伝承する~と題した講話を行いました。昨年はコロナ対策のため大ホールで行いましたが、今年はセミナールームのため受講者の反応も感じることができました。

 当日の講義参加者は約20名です。冒頭に県内4資産の見学状況を聞いたところ、すべて訪問した人はほんのわずかで、富岡製糸場はおよそ半数、地元の田島弥平旧宅は3割程度の状況でしたので、今回の講話をきっかけに、各資産へ足を運んでいただけるようお願いしました。

 講話は第1部『「富岡製糸場と絹産業遺産群」の概要』では、各資産の概要を説明するとともに4資産で成り立っている世界遺産としての価値について「生糸の大量生産技術」、「技術革新」と「技術交流」などについて話し、その意義を伝えました。

 小休憩の後、第2部『“絹の文化”は物語る』では、「日本遺産」、「ぐんま絹遺産」の概要とともに伊勢崎市内にある6つのご当地ぐんま絹遺産を紹介しました。また、これらに含まれないものの地域に眠る絹遺産として日枝神社境内の蚕神碑(山王町)及び徳江製糸場(曲輪町)について話しました。蚕神碑の碑文を解説し天候に左右された養蚕の様子も伝わった様子で、身近なご当地の絹遺産には興味関心を抱いたようです。後で行ってみたいとの声も聞こえました。

 最後に、伝道師協会の活動を紹介し、7月開催の伝道師養成講座もPRしました。休憩を含め約2時間の講話でしたが皆さん熱心に聞いていただけました。(K原 実)

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「田島弥平旧宅・世界遺産登録9周年記念フェスタ」で広報活動

2023年06月22日 13時20分17秒 | 世界遺産伝道師協会

「田島弥平旧宅・世界遺産登録9周年記念フェスタ」で広報活動

 

 6月18日(日)、標記の記念フェスタが、田島弥平旧宅と周辺地域、田島弥平旧宅案内所で開催されました。コロナ禍で4年ぶりの開催です。梅雨の中休みで暑い一日でした。

伝道師協会には「座繰り体験」の依頼がありました。会場は、田島弥平旧宅案内所(旧境島小学校)の1階左奥の多目的室です。昨年11月の「田島弥平旧宅秋の普及公開」イベントで「繭クラフト体験」を行った部屋です。この部屋には、島小学校の沿革や昔の学校用具、古い養蚕農家の修理の過程、国登録有形文化財になった養蚕農家のパネル等が展示され、脇の棚には世界遺産関連の図書が並んでいます。

 8時40分頃から座繰り器のセッティングを行いました。ちょっとした電源のトラブルに見舞われ、参加者が大慌てする場面もありましたが、無事準備が完了しました。  

西隣にある体育館で9時45分から開会式が行われ、続いて八木節、獅子舞、フラダンス、和太鼓演奏など各種の芸能発表がありましたが、見に行く余裕はありません。校庭には、飲食やハンドメイド・ワークショップのテントが約50店、キッチンカーが10台ほど並び壮観でした。田島弥平旧宅では「上段の間」の特別公開、高校生による書道パフォーマンス、島村・深谷・本庄のゆるキャラ撮影会が行われ、周辺の5軒の蚕種製造民家の特別公開もあり、多彩な内容に来場者は楽しんでいたようです。

座繰り体験は奥まった部屋なので、来場者がどの程度入ってくれるか心配でした。しかし、会場にはご夫婦や親子連れ、友人同士でと人の出入りが常にありホッとしました。座繰りを初めて見る方も多く、湯の中の繭から生糸が小枠に巻き取られる様子を感心しながら見つめていました。

 

途中、笠原副会長が、奥様と座繰り体験会場にも顔を出してくれました。当日は、境町駅と島村を繋ぐ無料シャトルバスが6便運行され、座繰り体験者には、このバスで来場された方もいました。

来場者は、伊勢崎を始め太田、桐生、前橋、高崎、富岡など県内からが主でした。県外では本庄、深谷など埼玉県から訪れる方が多かったです。驚くことに、伊勢崎から初めて島村を訪れたという方もいました。多くの蚕種製造民家を見学できて良かったという感想でした。4資産のうち、これまでに訪れたのは2箇所という方が多く、荒船風穴は遠いということもあり、見学した方は少数でした。

養蚕経験者や関心のある方とは、話が弾み情報の交換もできました。かつて富岡製糸場に勤めていたという女性のお話も聞けました。製糸場にあるブリュナ・エンジンの複製を作ったグループの一人という方の苦労話も聞くことができました。

蚕を学校で飼っていて可愛いという小学生、サナギが怖いと目をそむけるお母さん、体験者には自分で小枠に巻き取った生糸を差し上げ、とても喜ばれました。キラキラ光る生糸はとても魅力的に映ったようです。

午後3時の終了間際には、養蚕農家群を巡るクイズスタンプラリーを考案・実施した横浜国大大学院の学生3人が来場、熱心に座繰り体験に取り組んでいました。

参加伝道師も和やかな雰囲気の中、活動を楽しんでいました。充実した一日だったようです。座繰り体験者は53人ほどでしたが、笑顔で礼を述べて帰られる姿に心が癒やされる思いでした。

来場者が島村の魅力を知人などに伝え、後日案内しながら島村を再訪されることを願いました。 

 この日は、何と前橋が全国最高の35.5度を記録していたそうです(伊勢崎35.3度)。

 暑さにめげず精力的に活動された伝道師の皆さん、お疲れ様でした。今回の活動参加者はO田(三)、S澤、A井(春)、K暮(和)、I上の5名でした。

 最後に、田島弥平旧宅案内所の解説員の方々に感謝いたします。館内で活動する伝道師に対して、終始便宜を図ってくださいました。

 そして、この活動を伝道師協会に依頼してくださったフェスタ実行委員会、伊勢崎市の文化財保護課長、世界遺産係のK係長、Y主任に感謝いたします。

            (I上 雄二 記)

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令和5年度 伝道師養成講座 受講生募集中

2023年06月14日 19時42分29秒 | 世界遺産伝道師協会

令和5年度 伝道師養成講座(7月22日開催) 受講者募集中!

(募集期間 ~7月14日まで)

 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」や日本遺産「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」、「ぐんま絹遺産」などの普及・啓発活動を中心とするボランティア活動へ一緒に参加しませんか。

 新型コロナで制限されていた活動も動き始めました。また、来年は、世界遺産登録から10年の節目の年となります。

 県内各地のイベントや学校キャラバンなどもあり、世界遺産と共に身近な絹遺産の価値を伝えることで、地域の活性化を目指しましょう。

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