富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

シルクカントリーぐんま「シルク博in下仁田」で世界遺産・絹遺産伝道活動

2018年08月29日 10時07分15秒 | 世界遺産伝道師協会

   シルクカントリーぐんま「シルク博in下仁田」で伝道活動

 

8月25日(土)・26日(日)、下仁田町で開催されたシルクカントリーぐんま「シルク博in下仁田」では、第5回全国風穴サミットも同時開催されて全国から風穴関係者が多く訪れたなかでの伝道師活動を行いました。

この「シルク博in下仁田」は、群馬県や下仁田町、富岡製糸場世界遺産伝道師協会など9団体が主催したものです。本年は、世界遺産登録4周年を記念し、多くの皆様に楽しくその価値を理解していただくイベントを「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つである「荒船風穴」のある下仁田町の「下仁田町文化ホールと保健センター」を会場として行われました。かつての蚕種貯蔵施設として生糸の大量生産に貢献した風穴の価値を再認識して次世代に受け継ぐとともに構成資産の関係者や風穴を有する関係地域との交流を深め、風穴を生かした地域振興について考えていこうというものです。

 

開会式では、県企画部入内島部長が「来年開設する世界遺産センターを拠点に本県の絹遺産を発信して来訪者の増加につなげたい」また、原秀男下仁田町長は「荒船風穴が自然と人知の融合による産業文化であり、世界の絹産業を下支えてきた」と風穴が果たした役割を強調、富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長は、「春秋館と連携して保存活用を進め、荒船風穴が世界遺産の一つとして浸透行くといい」とそれぞれの思いを語りました。

次に行われたシンポジウムでは「世界遺産荒船風穴の実態と魅力」と題して、下仁田町歴史館館長の秋池武氏が基調講演を行いました。他には、アトラクションとして、地元高校生による荒船風穴についての研究発表やパネルデスカッションでは、群馬、長野、島根県の5人のパネリストによる「今に生かす自然の宝」をテーマにそれぞれの風穴に対する思いを述べました。

 

25日に参加者した伝道師は、近藤会長をはじめ、保健センター会場では、I上(雄)、N島(常)、I川(武)、K井(規)、N屋、Y村、O野(多)、I田、横田の10名の伝道師が参加し、活動内容はパネル展示・説明と座繰り体験、繭クラフト作りでした。

パネル展示・説明においては、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の歴史的価値や国内に与えた影響、生糸の輸出量推移等の専門的な解説で、他には日本遺産やぐんま絹遺産についても解説いたしました。来客者は全国からの風穴関係者も多く、世界遺産やぐんま絹遺産について、真剣に聞いていただきました。座繰り体験では、防村伝道師が優しく上手にハンドル操作を教えると、参加者が器用に鍋の中の煮た繭を右手でかき回しながら左手で座繰り機のハンドルを動かして生糸を引きました。とても初めてと思わないような手さばきでした。繭クラフト作りでは、今回は、全国からの風穴関係者が多いせいか、小さなお子様が少ないようには感じましたが、参加された方は、楽しそうに繭にぐんまちゃんの絵を書いてクラフト作りを行いました。

 

初日の「シルク博in下仁田」では、残暑がとても厳しくイベントを運営するスタッフの皆さんは非常に体力的にきつかったと思いますが、一生懸命おもてなしの気持ちで頑張っていたのは印象的でした。また、昼食に食べた「下仁田カツ丼弁当」もとても美味しくいただけました。今回は、世界遺産、ぐんま絹遺産を全国の風穴関係者に少しでも知っていただけたのは非常に良かったと思います。私としても、これからもどんどん知識を増やして、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の伝道師活動を広めていきたいと改めて思いました。

 (Y田 孝三 記)

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富岡銀座まちなか交流館「平成30年7月の活動報告」

2018年08月23日 10時18分24秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡銀座まちなか交流館「平成30年7月の活動報告」

◯7月1日(日)午後の気温は38℃近くなる猛暑。交流館は本当にオアシスです。涼を求めてか途絶える事なくお客様が立ち寄って下さいました。福岡・富山・宮城等の遠い所からは友人のグループで、東京・横浜からは親子二代・三代で、また、静岡のご夫婦は蚕を受け取りに市役所に来られたとの事で、これから繭になるまで育ててくれるそうです。皆さん説明を熱心に聞いて下さり、一グループの滞留時間が長かったように思います。二年前にも来て二度目という方からは、以前より随分人が少なくなったと言われましたが、関心の高い方は増えているのではないでしょうか。(S藤裕子 記)(活動伝道師 T江 康 N嶋 弘 U原一美 S藤裕子)

🏠宮城・東京2・神奈川・富山・静岡・福岡2・不明(計9名・組)(製糸場入場者2103人)

・世界遺産を見たくて来ました。親である私は蚕を触るのが初めてでした。繭クラフト可愛くてうれしかったです。群馬をもっと知りたいと思いました。(東京)

・仲良し6人で今日は富岡に来ました。思いがけない声をかけてもらい楽しいお土産を作らせてもらいハッピーです~。皆様、富山いい所です。来て下さい。(富山美女軍団)

・今日はお蚕さんを受け取りに来ました。繭になったらまた来ます。(静岡)

・富岡製糸場見学の帰り立ち寄りました。素晴らしいものを手にしました。(福岡)

 

◯7月7日(土)外気は少しムシムシしています。午前中は交流館に寄って下さるお客様は少なかったです。広島県他は数十年に1度の大雨で災害が多発しているそうです。お陰様で群馬県は恵まれた地域です。富岡製糸場が出来た要因ですね。午後は多数のお客様が来館され、うれしい悲鳴です。台湾からのお客様が大変喜ばれて帰られました。日本語で“私あなたを愛します”“謝謝”“感謝”又おいで下さい!!横浜のご夫婦と台湾出身の方が「養蚕をしてみたい。」との事。製糸場で聞いて下さいと伝えました。(M下禮子 記)(K澤壮子 K下部邦彦 U原一美 M下禮子)

🏠群馬2・埼玉・東京5・神奈川3・岐阜・台湾2(14)(1711人)

・製糸場に友達4人で観光に来ました! 皆さん優しく温かい場所でした。有難うございます。(東京)

・初めて富岡に来ました。地域の人達が一生懸命になって取り組んでいると感じました。まちなかも楽しそうなのでじっくりと見て帰りたいと思います。(神奈川)

・7月7日、結婚記念日です。楽しかったです。有難うございました。(岐阜)

・Thank for 富岡製糸場 factory to teach me make a ぐんまちゃん, we will come again as soon as possible(台湾)

 

◯7月8日(日)九州・山陰地方の被害拡大の声が聞こえる中、富岡製糸場にはバス6台来訪、午前中に全て到着との事。K県からの団体は次の予定地の時間を気にしながら解説もうわの空とか…。個人客の人のみの交流館は、何組かのカップルが多く、特にベトナムの留学生を受け入れた家族(ホームスティ)は一時間程色々楽しそうに話されていました。台湾人の奥様を連れてこられた宮城県出身の男性、奥様は日本語がよくわかり、終始笑顔でゆっくりとしていかれました。

埼玉からいらした方は、「前回来たので、他6人と一緒だが製糸場は行かないで交流館で休みます。」と繭クラフトをしてくれたが、「製糸場解説(前回は)なしだったのでつまらなかった(思ったより小さかった)、他の3資産は知らない。」という事なので、パンフレットで説明(パネルも一緒)し、「次回はすべて見て産業遺産の素晴らしさを知ってほしい」と話すと、「レンタカーで来たので、又グループでやって来ます。」と、笑顔で帰られました。(O田三枝子 記)(N嶋 弘 I井規雄 O田三枝子)

🏠群馬・埼玉5・千葉・神奈川(8)(2125人)

・製糸場には初めて来て帰りにこの場所へ立ち寄り、繭クラフトを作らせていただきとても楽しかったです。教えてくれる方も優しくて色々な話を聞かせていただきました。有難うございました。(群馬)

・ベトナム出身VANちゃんを連れてきました。可愛い繭クラフトができました。有難うございました。(埼玉)

・息子の勉強の為に来ました。富岡製糸場のすごさがわかりました。繭でぐんまちゃん、息子達にやさしく教えていただいて有難うございました。いい思い出になりました。(神奈川)

 

◯7月14日(土)本日は朝から焦げるような暑さです。製糸場は9時の開門前に50人程のお客様が並んでいました。交流館は暑さの影響なのか午前中は来館者がありませんでした。ただ長野県上田市から団体のガイドの女性が来て繭クラフトを体験して運転手さんの分もと言われ了解すると感謝して帰られました。午後は午前中と変わり沢山のお客様が見えて大阪や神奈川、北海道からも来られ、皆様大変に楽しい時間が過ごせたと喜んでいました。この暑い中、来館されたお客様に感謝です。有難うございました。まちなかガイドのO様、午後お客様を連れて見えられ花を添えていただきました。(K池 昇 記)近藤会長様が富岡市に会議に来られたそうで、お土産を持って寄って下さいました。交流館の事を気にかけて下さり優しさに頭が下がる思いです。(K澤壮子 記)(K池 昇 K澤壮子)

🏠北海道・群馬・神奈川6・新潟・富山・長野・大阪・奈良(13)(3304人)

・ぐんまちゃんがとても可愛くて、よい思い出になりました。有難うございました。群馬とっても暑いですね~(北海道)

・富山から家族5人で来ました。丁寧な説明と解説、有難うございました。(富山)

・奈良から来ました。あつい! かわいいストラップ、まゆ、ありがとうございます。(奈良)

・素晴らしい1日となりました。(大阪)

 

◯7月15日(日)朝からとても暑い一日でした。連休中日なので、結構、製糸場来場者は多かったようです。交流館のお客様も、いろいろな所からいらしていました。東日本の方が多かったかと思います。交流館内は28℃くらいですが、皆さん口々に「涼し~い」と。外の体感気温は40℃くらいだったのではと思います。午前はわりとゆったりしていましたが、お昼頃3世代大家族さんがいらしてから3時までは大盛況でした。(S田道代 記)(I田みち子 Y村和子 S田道代)

🏠北海道・茨城・群馬・埼玉・千葉3・東京5・新潟・富山2・石川(16)(3149人)

・大きなサナギ当てました☺ 楽しかったー!! (北海道)

・暑い日でしたが、涼しいひとときでした! (埼玉)

・暑い暑い中、群馬県に富岡に来ました。暑いけど楽しい一日でした。(東京)

・初めて富岡製糸場に来ました。これから見学に行きますがとても楽しみです。絹糸がここでできていたのかと思うとワクワクします。(東京)

 

◯7月16日(月)東京都町田市から見えたファミリーは、繭クラフトに挑戦しながら館内で約1時間過ごされていきました。3年生の娘さんは学校で蚕を育てていて、知識もあり疑問も持っていました。疑問については除村伝道師が適切に答えてくれ、更に生糸について興味を持ったようでした。2年生の息子さんは、自分からカッターで切り込みを入れるぐんまちゃん作りに集中して取り組みました。母親は「普段、宿題もやらないんですよ。」と一言。「そんな風にはとても見えないですね~。」と私。母親からは荒船風穴についての質問が出たり、生糸への興味について思いを話されたりという交流が生まれました。父親は、以前、アメリカ・ボストンで勉強していた事もあり、蚕への興味を持った二人の子のために富岡へ行ってみようと誘って連れてきたとの事でした。ステキな時間を過ごされているファミリーに、家族の在り方を教えてもらった気がします。外は40℃近くの高温でした。N島副会長様より冷菓の差し入れをいただきました。有難うございました。(O形榮一 記)(Y村和子 I川武男 O形榮一)

🏠埼玉3・東京6・神奈川(10)(2069人)

・初めて富岡製糸場に来ましたが、蚕(絹糸・生糸)を作る事がこんなにも大変で苦労があった事を知る事が出来ました。そして楽しく繭玉体験をする事が出来ました。有難うございます。(埼玉)

・かぞく5人で、きました。たのしくつくれてうれしいです。かわいくつくれてよかったです。(埼玉)

・繭玉って、魅力ですね。(東京)

 

◯7月21日(土)朝から気温はかなり上がり、富岡製糸場の門前では、お昼の時点で41℃まで上昇していたそうです。交流館の前の道を通る人が本当に少なくて、一日通してもあまり寄られる方はいませんでした。日本に仕事で来ている中国の方が寄って下さいましたが、「日本に来て24年目になりますが…」と、流暢な話し方で、富岡製糸場の素晴らしさに感動していました。日本の人は優しいと、まちなか交流館の様にくつろげたのは本当に良かったと話されました。(M寺清江 記)(K渕秀子 U原一美 M寺清江)

🏠福島2・埼玉2・東京2・神奈川(7)(1361人)

・初めての「ぐんまちゃん」かわいく出来ました!! また群馬に遊びに来ます💛(福島)

・「富岡ウォーキング」で製糸場を見学した後、寄ったら、友人の知り合いの方とめぐり逢い、又、繭クラフト作りをさせていただきました。皆さん親切で楽しかったです。(埼玉)

・娘のリクエストにより寄りました。楽しく作る事ができて良かったです。(東京)

 

◯7月22日(日)今日も猛暑となり、暑い中涼みに立ち寄る方がいらっしゃり、午前中から家族連れが何組か訪れて、2~3人ずつしばらく賑わって解説もできました。夏休みに入ったためか、若い人、ご家族連れが多く来館されたようです。これ程暑いと、「とにかく休憩したい。」という感じで入ってきた方に、まず席に座る事をお勧めして、落ち着いた頃に、「繭クラフト作りませんか?」と、声をかけると、わりとすんなり作って頂けたように思います。荒船風穴の解説に、皆さん力が入っていた感じでした。(M田夕香 記)(I井規雄 U原一美 M田夕香)

🏠群馬・埼玉2・千葉3・東京4・神奈川2・静岡2(14)(1538人)

・繭が思っていたより、しっかりしていました。(埼玉)

・むずかしいと思ったけどかんたんでした。来てよかったです。また来たいです。(埼玉)

・暑さしのぎに寄らせていただきました。かわいい繭クラフト有難うございました。(千葉)

・本物の繭に触れられて、有難うございます。皆さん親切で、楽しいひとときでした。(静岡)

 

◯7月28日(土)台風12号が来ていて朝から大雨! 富岡まつりも中止になりました。午前中はほとんど寄られる方はいらっしゃいませんでした。正午近くになると雨は止み、ここ交流館は何人か寄っていく家族連れがいて、遠くからの方々が多く感じられました(東京、千葉、三重県など)。電動バスに乗りたいと待っていても満員で乗れず、とても残念がっていた方がいらっしゃいました。また、富岡まつりを楽しみに来られた方が中止になって残念がっていました。(M寺清江 記)(K澤壮子 N嶋 弘 S藤和男 M寺清江)

🏠群馬・東京・千葉2・福岡(5)(1568人)

・3人で来て自分のが一番かわいくできた。良い旅の思い出を作る事が出来ました。有難うございます!! (群馬)

・皆さんにとても親切にしていただきました。貴重な体験有難うございました。親子共々とても楽しめました!! ☺ ✿(千葉)

・ぐんまちゃんがとってもかわいかった。(福岡)

 

◯7月29日(日)台風のなごりで雨が降っていた。10時頃から晴れ、蒸し暑かった。雨の為か、お客様の数も少なかった。遠方の長崎よりいらっしゃったお客様には時間がないという事でお土産として繭クラフトのぐんまちゃんをさしあげました。(S川文子 記)(T江 康 N嶋 弘 S井広志 K澤壮子 S川文子)

🏠茨城・群馬・神奈川2・新潟2・長野・島根2(9)(2046人)

・かわいいぐんまちゃんが作れてよかった。(神奈川)

・初めて繭に触って、楽しかったです。ありがとうございました。(新潟)

・夏休みの良い思い出になり、楽しかったです。(長野)

・とっても楽しかったです。(島根)

 

◎お客様の都道府県内訳:北海道2・宮城1・福島2・茨城2・群馬8・埼玉14・千葉9・東京25・神奈川17・新潟4・富山4・石川1・長野2・岐阜1・静岡3・大阪1・奈良1・島根2・福岡3・台湾2・不明1(計19都道府県+不明1+台湾 計105名・グループ)

 早い梅雨明け後の猛暑、西日本豪雨と台風12号、そして連日の溽暑と、気候の厳しい7月でした。各地からいらしたお客様有難うございました。交流館スタッフの皆様お世話になりました。(上原一美)

 

 

 

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アンテナショップ「ぐんまちゃん家」(東京・銀座)での活動報告

2018年08月21日 15時25分08秒 | 世界遺産伝道師協会

アンテナショップ「ぐんまちゃん家」での活動報告

 

8月19日(日)群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」(ぐんま総合情報センター)一階イベントスペースで体験活動を行いました。

「ぐんまちゃん家」は銀座5丁目から7丁目に移転し、県産食材を使った二階レストランを含め7月25日にグランドオープンしました。新店舗の一階では6月12日に先行オープンし、名産品・特産品やオリジナルスイーツなどの物産販売を始めました。

参加者はK藤会長、A海玲子、K下部と世界遺産課高橋次長の4名でした。  10時までに入場して準備を行い、「繭クラフト体験」を11時から16時まで行いました。

 

11時のオープン待ちを多くのお客様がされたのにビックリ、入場すると早速「繭クラフト体験」にも参加いただきました。繭玉に鉛筆でカット場所の下書きをし、カッターナイフとハサミでぐんまちゃんの髪方と顔形を作り、リリアンの希望色を選び、最後に目と口とくち回りを書いて完成です。参加者は親子連れや家族連れ、女性同士グループなど子供から大人までが休む間もない程でした。中には「父へのプレゼントにする」という女性もおりました。

どちらからですか、とお聞きすると都内・横浜・川口・王子・北区・茨城・札幌・沼田などで、生まれをお聞きすると県内では上野村・桐生市・川場村・岩島村など、昔は養蚕をされていたとの話を懐かしそうにされた方もおりました。

16時過ぎまで休む間も無い位で、繭を見るのも触るのも初めてという方が多く、怖がる方は1~2名で、皆さんとても喜んでくれ、繭から出てきた蛹の数は55個と多くのお客様に参加頂きました。

 

作成中に世界遺産のパネルを見て頂いたり、4資産の構成であることや価値の説明を聞いて頂き、皆様にパンフも受け取っていただきました。

11時半にぐんまちゃんの出演があり、多くのお客様を引きつれ賑わいを盛り上げ、「繭クラフト体験」にも参加されました、お客様は満足そうに記念撮影をされました。

担当の飯塚佑介主任から、多くのお客様が参加され大変喜ばれたことのお礼をいただき、今後ともご利用くださいとの言葉をいただきました。昼食は4人で一緒に普段の活動では味わえない二階のレストラン「銀座つる」で楽しませていただきました。

20時過ぎに帰宅すると、飯塚主任からお礼のメールが既に届いていました。

ぐんまちゃん家の職員の皆様には大変お世話になりました。次の時にもよろしくお願いします。       (K下部 邦彦)

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はにわの里夏まつり」で世界遺産・絹遺産伝道活動

2018年08月21日 12時01分25秒 | 世界遺産伝道師協会

「はにわの里夏まつり」で伝道活動

 

 8月19日(日)、「上毛野はにわの里公園」で行われた「はにわの里夏まつり」で伝道活動を行いました。

 今回は協賛団体の一つとして名を連ねての参加で、繭クラフト体験、パンフレット配付、パネル解説とヘリテイジ仮面ショーで会場を盛り上げました。

 今年の夏は、早々と梅雨が明けて7月以来の猛暑が続いておりましたが、この日の気温は30度下回る、これまでと打って変わって“涼しい”一日となり、さわやかな風が吹く中でメインズテージのすぐ左隣りの絶好の場所のテントをお借りして、設営を手際よく行い午前11時から活動を開始しました。

 この夏まつりは午後1時からの開会式でスタートですが、それを待たずにすでに公園内をぐるりと取り囲むようにゲームコーナーや模擬店等々が店開きをしており来場者が続々と集まりを見せております。

 まずパネル解説ですが比較年配の方々が多く立ち寄ってくれましたので、様子を見ながらパンフレットを渡してじっくりと「世界遺産」を始め「ぐんま絹遺産」、「日本遺産」と長話をしたり、また、手短に話をしたりと、それぞれに対応をしました。

 テント内の「繭クラフト体験」は、小さな子供連れの若い夫婦が数多く立ち寄って体験を楽しんでいる様を見ることができました。

ここ旧群馬町一帯は、かつて養蚕の盛んな土地柄でしたが、今では「桑の木」一本目にすることがありませんので、当然のことながら若い方たちには「蚕」は勿論のこと「繭」自体を見たことがない世代です。と、言うことで、ここは「ぐんまちゃん作り」もさることながら、かつて養蚕が盛んな頃の話から始めて、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産」に至るまでの話をすることも出来ました。

午後2時を過ぎると会場内では乳製品、赤飯、梅ジュース、野菜苗や野菜の無料配布と

焼肉(豚肉)の試食もあり、一段と入場者が増えてきました。

もてあます暇もなく活動をしましたが、気が付けば午後の4時半となっており、早速の店仕舞いです。

午後5時からのステージでは「ヘイテイジ仮面ショー」が行われました。

事前に地域の各家庭に配布された「まつり」の案内チラシにはヘリテイジ仮面の写真付で“ヘリテイジ仮面”がやって来る!と印刷がされてありました。

ステージ前は、それはそれは何と表現したらいいのか分かりませんが、これが本当の“黒山の人だかり”と言うのでしょうか、約30分に及ぶヘリテイジ仮面ショーに見入っておりました。

本日の参加者は、O田(三)、J保(千)、T比地、K川、N島(進)とN島副会長率いるヘリテイジ仮面隊でした。                    

(N島  進 記)

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第15回シルクカントリーぐんま世界遺産キャンペーン

2018年08月18日 18時00分19秒 | 世界遺産伝道師協会

第15回シルクカントリーぐんま世界遺産キャンペーン

 

 平成30年8月4日(土)~5日(日)2日間 イオンモール高崎1階セントラルコートにて活動。明治150年となる今年は、近代化の礎となった世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」、あわせて「ぐんま絹遺産」等、群馬の絹産業や絹遺産の価値をひろくPRすることにより、群馬が世界に誇る絹に関する歴史や文化の未来への継承に貢献することを目的に開催されました。

4日は無料体験コーナーにて赤岩重伝建保存活性化委員会の組紐,紺周郎とお蚕さまについて語る会の繭クラフト、高山社顕彰会の座繰り、富岡製糸場世界遺産伝道師協会の桑の木クラフトがあり、展示解説販売コーナーでは、赤岩、荒船風穴、田島弥平、島村関連,永井紺周郎、糸関連、高山社、桐生新町重伝建、新町紡績所関連パネルがずらりと並び、それぞれのグッズ販売もあり、そのとき渡される抽選補助券でお楽しみ抽選会ができるため売上も良かったようです。

店内6カ所を回る絹遺産に関するクイズラリー参加で1回抽選できるので家族参加の長蛇の列に加え良い賞品を当てた人に鐘をならすとそれにつられ集まって来る人や、体験できて持ち帰り出来るとあって順番待ちが出来ていました。1階通路での生きた蚕の展示、まぶし、生糸にも、たくさんの人が足を止め、質問をしたりと、それぞれの興味、関心の高さが垣間見られました。一番人気は生きた蚕で子供たちは夢中、お母さんは遠目で待機、最近のお父さんも虫類は苦手の人が多いようです。パネル展示においても長時間聞いてくれる人と一度行ったからと断る人とそれぞれです。4資産の関連についてもまだまだ伝えなくてはならないと感じます。記念撮影コーナーも人気の一つでしたが工女ぐんまちゃんの登場時間を聞いてくる人も多くみられました。

群馬県公式アプリ「きぬめぐり」での周遊チャレンジは少なかったようです。参加者はK下部、I井(規)、N島(進)、I上、H岡、N屋、A見、N嶋(弘)U原、O田(三)の10名の各伝道師。5日は11時、13時30分からの2回ご当地ヒーロー「ヘリテイジ仮面」ショーN島副会長率いる世界平和劇団の熱演に大きな拍手喝采で黒山が出来ていました。ストーリーが幾つもあり以前より迫力が凄かったです・

明治期に生まれた養蚕唱歌の披露、紙芝居「赤れんが物語」の時も観客席は満杯でした。シルク縁日の繭釣り302個、工女ぐんまちゃんの「ぬり絵」、体験コーナーでは伝道師協会の繭クラフト210個、桑の木クラフト2日間で170個が完成して持ち帰り、それぞれ個性的に出来上がり、楽しいひと時を過ごされたようです。

NPO産業観光学習館の手作りハーバリウム体験コーナー、前橋おやこ劇場子ども夢ひろばのシルクを染めてアクセサリーをつくろうでは女の子の体験で賑わっていました。工女ぐんまちゃんの着ぐるみをはじめお富ちゃん、シルキーちゃんと写真撮影等お客様とのふれ合い、PRの実施完璧です。会場に隠された繭入りの宝箱にあるキーワードを完成させるたから探しゲームも先着200名も何人かはお断りするほどでした。

参加者はK下部、T比地、A見、K島、N嶋(弘)T山、M山、S田、H破、M下、M田(悟)O田(三)の12名の各伝道師でした。群馬県事務局の上原世界遺産課長、佐藤係長、池田さん、辰野さん、石原さんには大変お世話になりました。シルクカントリーぐんま連絡協議会会長の富岡製糸場世界遺産世界遺産伝道師協会会長も開会前の挨拶に両日とも顔を出し午前中はkぁ津d峰を見守っていました。共催のイオンモール、イオンリテール株式会社にお礼申し上げます、その他各団体の皆様、早朝からお疲れ様でした。伝道師の22名の方々

お世話になりました

                            O田三枝子

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絹遺産研究会 8月例会報告

2018年08月16日 11時09分04秒 | 世界遺産伝道師協会

絹遺産研究会 8月例会報告

 

 久しぶりの本格的な雨降りで涼しくなった8月7日(火)、午後1時30分より4時まで絹遺産研究会の8月例会を県庁10階の101会議室で開催しました。

 

 今月の例会は3部に分けて行いました。

 

第1部はK川尚允伝道師による「富岡製糸場西置繭所の保存修理状況について」約1時間30分の報告です。

 はじめに、明治35年から40年ごろの間に、原富岡製糸所時代に撮影された富岡製糸所全景写真は竹材の使用し数十メートル組み上げた櫓から撮影されたと、最近入手した写真を紹介されました。

 つづいて過日、富岡製糸場解説員に対して開催された現地説明会から、現在の保存修理状

況は杮葺きが終わり、砂漆喰が置かれた上に瓦を葺いていると写真を交えながらの報告で

した。

 なお、西置繭所の保存修理工事の見学は2019年3月で終了し、その後は非公開となると

の情報提供がありました。

 

 第2部はM田睦伝道師による「韮塚富岡製糸場保存修復状況について」約30分間の報告

です。

 韮塚富岡製糸場は覆い屋を架けられた中で保存修復工事が行われておりますが、その状

況についての報告です。

 現在、屋根の瓦は撤去され、柱や梁が良く分かる状態で、櫓(天窓)が撤去された痕跡が

残されていたことが判明。野地板は全面的に葺かれていたところとスキマを開けて葺かれ

ている部分があったが、何のためかは現在のところ不明である。また、繰糸機の設置状況が

わかり、今まで伝えられていた設置台数が変わる可能性があるとのお話です。

 

 第3部はフリートークで、「観光と文化遺産について」、「富岡製糸場の桑園内にある木祠

について」など、それぞれの思いを約30分間語り合い午後4時に散会しました。

 

(T比地規雄)

 

 

 

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世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」広報活動 in群馬サファリパーク

2018年08月16日 10時31分55秒 | 世界遺産伝道師協会

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」広報活動

in群馬サファリパーク

8月11日(土) 群馬県富岡市サファリパークで世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産」広報伝道活動を行いました。

 

活度場所は食堂とお土産売り場の間の「お客様無料休憩所」の前面テーブルをお借りして、

「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」のコーナーを作成致しました。

・まゆクラフトぐんまちゃん無料体験コーナー 

・チラシカタログご自由にお持ちくださいコーナー

・世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産パネル解説コーナー・・・を 設置致し

担当部所を決め9:30活動スタートいたしました。

 

この活動は毎年、夏休み期間訪れる お子様連れファミリーのお客様を対象に、「世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産」の価値等のお話をさせて戴き、お子様の皆さんには、夏休みの宿題と勉強になると、毎年、好評いただいております。

 

広いお客様駐車場も初めはガラーンと空いていましたが、10:00になると満車になってしまいました。

「伝道師協会コーナー」には お子様連れのお客様でいっぱいです、担当伝道師はうれしい悲鳴で、大奮闘です。

まゆクラフトで、カットしたまゆから出て来るサナギに驚いてキャーの悲鳴も ときどき上がり、伝道師の説明に心おちついて、ぐんまちゃん作り楽しんで行かれました。

 

どらから おいでですかと、お尋ねしますと、千葉県・神奈川県・東京 横浜 埼玉県 とお答えがありました。

WEB特別限定サービスデーがあった神奈川県・千葉県民の来場が多いようでした。

お客様は まゆクラフト終了後

・富岡製糸場まで時間はどれくらいかかりますか?

・道を教えてください!

・荒船風穴は車で行かれますか?

・・・のご質問が多かったようです。

盛況のため 昼食は交代でいただき、お客様のおもてなしに努めさせていただきました。

 

サファリ周遊バス・餌やり体験バスの乗り場は長蛇の列、 

昨夜は、雷と大雨が降りましたが、本日も温度計は37℃に上昇して、熱い日差しが、ギンギンと照り付けます。

15:00終了させて戴き、サファリパーク様のご配慮でサファリ周遊バスに乗車させて戴きましたが、ライオンやホワイトタイガーなども、暑さにダウンしてるようでした。

 

16:30見学を終了いたしました。

ありがとうございました。

本日の活動伝道師は I田みち子・Y井恵美子・O田三枝子・I川武男4名でした。

(I川武男)記

群馬サファリパークとは

名称:野生の王国 群馬サファリパーク

所在地:群馬県富岡市岡本1番地

敷地面積:36万平方メートル

頭数:1,000頭羽

種数:100種

サファリ周遊バスは アメリカゾーン→日本ゾーン→ウオーキングゾーン→アジアゾーン→トラゾーン→ライオンゾーン→バードパーク 等々 窓ガラス一枚の先にはライオン・トラ・シマウマ・キリン・水牛・サイなどすぐ目の前と リアルな世界が広がります。

他にも、餌やり体験周遊バスもあります。

1979年5月1日 日本国内5番目にオープンした、東日本では初の本格サファリパーク。

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第18回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座 受講者募集

2018年08月02日 16時57分42秒 | 世界遺産伝道師協会

第18回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座

受講者募集

 

【期日】   平成30年9月1日(土)、2日(日)の2日間

      (原則、2日間の受講が必要です。各日とも9時から17時頃までを予定)

【主な講座内容】

9月1日(土)  会場/県庁昭和庁舎26会議室(前橋市大手町)

    講義「富岡製糸場の歴史と文化」

    講師 富岡製糸場名誉顧問兼総合研究センター所長 今井 幹夫 氏

そのほか、伝道師講師による各種講義(詳細は裏面参照)

2日(日)  会場/県庁昭和庁舎26会議室(前橋市大手町)

    講義「養蚕の歴史と現状-蚕の生態も含めて-」

講師 (公財)群馬県蚕糸振興協会 町田 順一 氏

講義「蚕糸業から考える かかあ天下」

    講師 共愛学園前橋国際大学名誉教授  宮崎俊弥 氏

    そのほか、伝道師講師による各種講義(詳細は裏面参照)

 【定員】   20名

【受講料】  5,000円

【主催】   富岡製糸場世界遺産伝道師協会、群馬県

【受講資格】 富岡製糸場世界遺産伝道師協会(要年会費)への入会を希望する方

【申込方法】 ①往復はがきに、住所・氏名・電話番号・勤務先・性別・年齢を明記の上、お申し込みください。(返信面には、郵便番号・住所・氏名をご記入ください。)

       ②E-mailにて、上記の項目を漏れなく記入の上、下記アドレスにお申し込みください。

応募多数の場合は、抽選等により受講者を決定し、結果をお知らせします。

【申込締切】 平成29年 8月17日(金)必着

【申し込み・問い合わせ先】

富岡製糸場世界遺産伝道師協会事務局(群馬県世界遺産課内)

        〒371-8570 前橋市大手町1-1-1

        電話:027-226-2326

E-mail:sekaiisan@pref.gunma.lg.jp

【入会後について】

       2日間の講座修了後に伝道師として協会へ入会となります。入会後に現地での研修を行っていただきます。(9月9日を予定。詳細は、入会後にお知らせします。)

 

【参考】富岡製糸場世界遺産伝道師協会

「 富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座 」の修了者によって組織された

ボランティア団体です。平成16年8月30日設立。

「 富岡製糸場と絹産業遺産群 」を世界遺産に登録するための広報活動を行っ

てきました。登録後も県民に世界遺産の価値を正しく伝えていくために精力的

に活動しています。平成28年度の伝道活動回数は、220回です。

ぐんまちゃん

 

富岡製糸場世界遺産伝道師協会の活動については、伝道師協会のブログに掲載して

います。【ブログURL】http://blog.goo.ne.jp/whtomioka/

 

第18回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座講 座 日 程

 
   

 

 

9月1日(土)

内容:講義 会場:県庁昭和庁舎26会議室

 
   

 

 

9:45 開校式

10:25 講義1「世界遺産の基礎知識と日本の世界遺産」   講師:伝道師協会

11:35 講義2「文化財保護法の概要と近代化遺産」     講師:伝道師協会

13:10 講義3「『富岡製糸場と絹産業遺産群』の価値と概要」 講師:伝道師協会

14:20 講義4「富岡製糸場の歴史と文化」

   講師 富岡製糸場名誉顧問兼総合研究センター所長 今井 幹夫氏

15:50 講義5「世界遺産センターについて」        講師:県世界遺産課

16:50 講義6「伝道師の心得について」          講師:伝道師協会

 

 
   

 

 

  9月2日(日)

内容:講義、実習 会場:県庁昭和庁舎26会議室

 
   

 

 

  9:00 開講

9:20 講義7 オリエンテーション            講師:伝道師協会

       伝道活動について(パネル解説、上州座繰り器、繭クラフトの実習)

                               講師:伝道師協会

10:30~12:00 講義8 「養蚕の歴史と現状-蚕の生態も含めて-」

       講師 (公財)群馬県蚕糸振興協会    町田 順一 氏

13:00~14:30 講義9 「蚕糸業から考える かかあ天下」

       講師 共愛学園前橋国際大学名誉教授  宮崎 俊弥 氏

  14:40 テスト

  16:30 座学終了、解散

 

 

※日程、講座内容については変更になる場合があります

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さいたま新都心「コクーン」で世界遺産”富岡製糸場と絹産業遺産群”の伝道活動

2018年08月02日 16時34分20秒 | 世界遺産伝道師協会

「コクーン」で伝道活動

 

 7月29日(日)、さいたま新都心駅に隣接するコクーンシティ(片倉工業が施設所有・管理するショッピングモール)の「コクーン2」で、昨年に続き伝道活動を行いました。

家を出発する頃は、逆走という異例のコースをとる台風12号の雨に降られましたが、高崎駅あたりからは雨にも遭わず過ごせた一日でした。

活動場所は、3階のエービーシー・マート前のスペースです。9名の参加者は9時に集合、同じ電車で参加された伝道師協会事務局の石原さん、コクーンの営業担当の高橋さんと簡単な打ち合わせのあと、事前に届いていた資材の梱包を解き、会場作りを行いました。

活動内容は、パネル展示・解説、生きた蚕・繭・生糸・まぶしの展示、繭クラフト、世界遺産クイズ、パンフレット配布です。

午前10時、開店とともに活動もスタートです。

夏休み中の日曜日でしたが、関西方面に向かった台風の影響もあってか、来場者の出足は今ひとつでした。それでも徐々に親子連れや友人同士などの姿が増えてきました。

一番人気は、5齢の生きた蚕です。懐かしがる年配の方、珍しがる若い方、手に乗せてあげようとすると後ずさりする子供などで常に賑わっていました。繭クラフトはどこでも人気がありますが、ここでも作成に取り組んでいる親子連れが常にいました。世界遺産クイズは2択形式で5問題です。学校のテストの答案用紙のように、赤ペンで丸をつけ、100点と書いて返すと、子供も大人も大変喜んでくれます。

パネルや伝道師の熱心な解説にしばらく足を止める方が結構いました。パンフレットも時には、「知り合いにもあげたいので何枚かいただけますか」という方もいました。

富岡製糸場に行きましたという人の割合は以前より大分多くなっている気がします。

「富岡製糸場は夏休みで混んでいませんか」、「ブリュナのエンジンはいつでも見られるのですか」、「富岡の駅から簡単に行けますか」などと聞かれます。ただ、他の3資産に関心を示す方は少なめなので、解説にも工夫がいります。

時折は群馬県の方もいて「こんなところまで来てPRやるのですか。頑張ってください」と声をかけていただくこともありました。参加者は、阿吽の呼吸で担当箇所を適宜変えていきます。

「この施設のある場所は1972(昭和47)年まで片倉の製糸工場だったところで、コクーンは繭という意味です」という伝道師の説明に、多くの方は「へー、そうなんですか。知識が増えました」と驚いたり喜んだりしてくれます。

時間の過ぎるのは早く、予定通り午後4時で活動は終了し、資材の片付けに入りました。

今回の参加者は、K下部、O田三、I井規、K林春、N塚、T越、I田、O野恭、I上雄の9名でした。充実した活動に加え、来場者と有意義な交流もでき、参加者は満足そうに帰途に就きました。積極的に活動された参加者の皆さん、お疲れ様でした。

最後に、今回の伝道活動について、活動の機会を与えてくださったコクーンの皆様、テーブル・椅子等を提供し、活動を見守ってくださった営業担当の高橋さん、緻密な準備と当日も一緒に活動された事務局の石原さんに感謝いたします。

 

            (I上 雄二 記)

 

 

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第2回現地研修会「栃木県・茨城県の絹産業遺産を訪ねる」

2018年08月02日 15時50分40秒 | 世界遺産伝道師協会

第2回現地研修会「栃木県・茨城県の絹産業遺産を訪ねる」

 

7月19日(木)8時、会員20名がバスにて高崎駅東口を出発いたしました。今回は、宇都宮市・小山市・結城市・野木町に係わる絹産業関連施設の研修会です。

 

バスは一路宇都宮へ、車中ではI上伝道師から本日の訪問先について、到着までの時間を惜しむように行程全体について熱心なレクチャーを頂きました。

 

最初に訪れた宇都宮市の石井河岸は、宇都宮城外港河岸であり、鬼怒川水運の拠点です。幕府勘定所御用達の豪商・川村迂叟(うそう)は、対岸の広大な土地を開墾して養蚕をはじめ、明治4年、石井大嶹商舎(おおしましょうしゃ)を創設しました。栃木県初のイタリア式器械製糸所で、速水堅曹の関与もあります。近くの自治会館にて、石井河岸菊池記念歴史館の菊池芳夫館長はじめ地域の要職の皆様からの歓迎を受け、川村迂叟のご子孫・川村伝二郎様(T14年生)からは、「川村迂叟伝左衛門もさだめし喜んでいるであろう、今日を記念の一日としたい」との大変有難い謝辞を頂きました。菊池館長より石井河岸と大嶹商舎についてのご講義を頂き、その後石井河岸現地に赴きました。対岸にあった大嶹商舎は30町歩の敷地を誇り、グラント将軍も訪問したとのこと、その歴史を伝えるのも伝道師の使命と思います。

 

 

鬼怒川の流れを辿るように、次に向かったのは小山市の「延島新田」です。鬼怒川堤防にて、小山歴史研究会の大島満雄副会長より、江戸期における結城地方一帯の蚕種本場としての隆盛と洪水による打撃、明治期の添野覚平を中心とする蚕種製造の再興と田島弥平・武平の入植と協力についての解説を頂きました。添野は製茶や製糖も手掛けているとのこと、国益と困窮者救済のために働いた添野と島村の蚕種家が密接に関わっていることを詳しく知ることが出来ました。当地には「桑村」「絹村」、合併して「桑絹村」という素晴らしい地名が残り、車窓から見える学校名や標識を楽しみました。

 

次に向かったのは、隣接する結城市の「本場結城紬郷土館」です。1階の資料室で郷土館の方の解説を頂いたあと、2階の工房で実演を見学しました。重要無形文化財としての結城紬の条件は真綿を手で紡いだ無撚糸を使うこと、絣くくり、地機織とのことです。真綿つむぎは指先につける人の唾液が命とのこと、絹の不思議を実感しました。また実演していらっしゃる織り手の方によりますと、腰を使う地機織については「機が持ち上がるくらい引っ張れ」と言われているそうです。実際の工程を見て、素晴らしい仕上がりに至る過程に感動しました。

 

 

お昼でしばし歓談をした後は、国指定重要文化財「野木町煉瓦窯」に向かいました。真夏の陽射しの中、正16角形の窯と34.7mの煙突の赤煉瓦が映え圧倒されます。H23年~H26年で修復工事を終え、H28年から公開となっております。2班に分かれ、野木町煉瓦窯を愛する会の小村敏雄会長他解説員の方より、修復の様子、ダンパ―の開閉を巧みに操り乾燥と余熱・焼成・冷却を調整するホフマン窯の仕組み等を詳しく説明頂きました。現存は東窯1基ですが、大正12年の関東大震災で西窯が倒壊するまでは2基で操業、明治23年から昭和46年までの約80年煉瓦を製造し続け、現存する4基のホフマン窯で円形はここだけだそうです。

 

最後に訪れたのは、同じ野木町の「新井家ふるさと記念館」です。新井家が明治12年に創業した新井製糸所は、富岡製糸場にも学び、明治39年には女工230名が働く県内随一の製糸所でした。敷地内の事務室、漆喰蔵、煉瓦蔵、3棟が登録有形文化財に登録されております。中でも煉瓦蔵は、新井家18代当主が下野煉瓦製造株式会社の顧問であったことから、品質検査ではねられた煉瓦を使用して職人養成を図ったものです。新井館長は手づくりにて養蚕、製糸、煉瓦の展示を揃え、地域の歴史の伝承について長年に渡り活動していらっしゃり、その思いの伝わる解説を頂きました。

 

どちらの研修先も、もっとお聞きしなければならないお話が沢山あり、1日かけてじっくり研修したい場所ばかりでした。各訪問先の皆様のご熱意に心より敬意を表し、絹遺産、近代化遺産でつながるご縁が今後とも末永く続きますことを心より祈っております。

 

帰路は全員が感想や思いを発表、またM田伝道師からは延島新田と島村についての詳しい説明を頂き、社内に大きな拍手が響きました。最後に、入念な準備をしてくださり、進行にお骨折り頂いたI上伝道師に感謝致します。

 

(記 K池志津子)

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