富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

日本絹の里特別企画展「辻村寿三郎人形展VOL.Ⅶ」の開催

2009年01月31日 09時30分18秒 | 世界遺産伝道師協会
日本絹の里特別企画展「辻村寿三郎人形展VOL.Ⅶ」が本日(1月31日)から3月9日まで日本絹の里で開催されています。(群馬県高碕市金古町)

辻村寿三郎さんは、着物の古着を活用して人形を創作する人形作家です。

今回は、新作「雨月物語」中心に寿三郎氏の”妖艶な世界”を表現しています。

寿三郎氏は1974年NHKの「新八犬伝」の人形美術を担当して、有名になった方です。
2月8日には作家によるサイン会も開催されます。午後1時と3時の2回、サインは関連商品の購入者が対象で、色紙の持込はできないとのことです。

入場料・連絡先は

開館午前9時半~午後5時(火曜日休館)

入場料 一般400円、大学生・高校生250円、中学生以下と身障者手帳を持つ人は無料。

問い合わせ先電話027-360-6300日本絹の里
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上州座繰器の発明者「高橋邦七」の墓を訪ねてきました

2009年01月31日 09時26分21秒 | 世界遺産伝道師協会
<トピックス>
上州座繰器の発明者「高橋邦七」の墓を訪ねてきました

 1月29日(木)、座繰り体験で人気のある「上州座繰器」の発明者の一人とされる高橋邦七の墓を伝道師4人とともに訪ねてきました。

座繰器の発明については、我こそが元祖・発明者であると名乗っている者が数名おりますが、その中でも最も資料的に信憑性のある座繰製造業者の高橋邦七は、文化10年に前橋市(旧群馬郡前原村)に生れ明治26年に81歳で没しています。
墓は前橋市青梨子町の清里小学校近くにあり、苔むした墓石には「資生長工芸、創作座繰製糸器、興産利国、其功偉矣」とのみ記されていますが、2年後に亡くなった息子の万右衛門の墓誌には父の業績が詳しく記されています。 

墓誌は風化して判読困難でしたが、資料によると「邦七は安政3年の生糸輸出の開始に呼応して、翌年の安政4年に当時の粗雑な構造のものを工夫改良し新しい座繰器を考案したが、これが上州座繰器発明の先駆けである」と旧碓氷社社長の萩原鐐太郎が撰文し、発明者であるとのお墨付きを与えています。
 
ただ、この碑文には生糸輸出の開始が「安政3年(1856)」と記されていますが、実際に横浜が開港し生糸が輸出されたのは「安政6年(1859)」ですので3年のズレが見られます。 このため、発明したとされる「安政4年」を3年後にスライドさせると、「万延元年(1860)」に上州座繰器が発明されたことになります。
 
一方、座繰りの起源について群馬県蚕糸業史では、歯車の付いた座繰器は享和・文化年間(1801~1818)に考案され、それに山路型振り手の絡交装置と棒先に髪の毛を結びつけた抱合装置の付いた「左手座繰」が天保3年(1832)に発明されたと記述されています。
 
このことから、振り手や毛坊主の付いたほぼ完成型の上州座繰器は、邦七が発明したとされる30年も前に既に作られていたことになります。
 現在のところ邦七が発明したとされる座繰器は具体的にどの部分を工夫改良したものであるかは分かっていません。 
 
しかし、組合製糸の生糸を輸出していた製糸業界の重鎮である碓氷社社長の萩原鐐太郎が墓誌に撰文し、邦七の功績を称えていることから推察すると、それまでの太糸用の「前橋座繰」(繰糸ハンドル一回転当たり小枠加速数4.5回転)を改良して、輸出用の細い生糸の挽ける「富岡座繰」(7回転)を考案したのではないかと想像されるのですが、結論は専門家の今後の研究に委ねたいと思います。

このほかに、座繰器の元祖・発明を名乗っている者としては、松島倉吉(前橋市)や高橋鷲次(安中市)、矢島新三(前橋市)などがおります。(M.M 記)
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旧北橘村の養蚕神社の写真

2009年01月29日 12時07分54秒 | 世界遺産伝道師協会
富岡製糸場世界遺産伝道師協会近代化遺産WGの世話人Y.Iさんから、群馬県渋川市北橘町(旧北橘村)の養蚕神社の写真が送られてきました。
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本ブログ「富岡製糸場世界遺産化情報」が800号を超えました

2009年01月28日 19時59分26秒 | 世界遺産伝道師協会
皆様に読んでいただき、声を掛けていただき、支えられながら、本ブログも800号を超えることができました。お世話になりましてありがとうございました。
ブログはどのように発信すればいいのか皆目見当もつかず、恐る恐る書き始めたのですが、読んでいただける方の数も安定してきて、それなりの数を数えられるようになりました。出来るだけこまめに更新しないと読んでいただく方々にも、申し訳ないと思い更新を心がけているのですが、思うようには出来ていません。伝道師協会のかたがたには、今後ともご協力いただければと思います。

今後も、群馬県における世界遺産運動の状況を、お伝えできればと考えております。

大沢群馬県知事が昨年、関係市町村の首長さんを集められて、群馬県の世界遺産運動を共に展開しましょうと呼び掛けられ、事務方の会議も継続して開催されています。

富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産が、出来るだけ早くまとまり、いい形での推薦書の作成に取り掛かれるよう、関係市町村にはお願いしたいものです。

トップセールスを旨とする大沢知事さんが先頭にたって動いてくださっています。県が本気で取り組み、国も共に動いています。関係市町村も積極的に関わっていただき、群馬県の宝を“世界の宝に”と実現していただきたいと願って居ります。

富岡製糸場世界遺産伝道師協会の機関紙「伝道師通信」も40号になりました。活動報告等中身の濃い啓発活動がまとめられています。運動も広がり深化してきました。今後ともブログをお読みいただき、私たちの活動をご支援いただきますようお願い致します。
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群馬県磯部温泉・舌切り雀の宿磯部ガーデン協力者会新年会で「世界遺産講演会」

2009年01月25日 14時16分02秒 | 世界遺産伝道師協会
1月22日(木)磯部ガーデン協力会の依頼で、新年会で世界遺産の講演を近藤会長が1時間で行ってきました。100人を越える人数だったと思いますが、熱心に聴いていただき、終了後の懇親会でも多数の人が来て下さって、意見交換ができました。

世界遺産とは、産業遺産とは、日本の世界遺産への取り組みの現状、世界遺産への手続き、富岡製糸場と絹産業遺産群について、等をパワーポイントを使いながら、1時間で話をさせていただきました。

「富岡製糸場の価値について良く分かった」とか「碓氷社の建物の持つ意味をはじめて知った」とか、地元の人でも、そうした反応がありました。

どんな所でも、要請があれば、話しをしていくことに、大きな意味があります。起業の研修会でも、業界の研修会でも、ロータリークラブでもライオンズクラブでもいけるところには、伝道師協会はできるだけ参加させていただき、話をさせていただいております。
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近代化を支えた村の風景が百年の時を越えてよみがえる「島村の歩み写真展」

2009年01月24日 11時50分39秒 | 世界遺産伝道師協会
群馬県庁で今日(1月24日)まで、県民ホールで「目で見る島村の歩み写真展」が開催されています。

日本の3大蚕種生産地のひとつといわれた、境島村で、田島弥平が蚕種を収穫するのに蚕を「清涼育」という方法で飼育するのが効果的である。という研究成果を発表し、空気の流通の良い家屋構造として「越し屋根」(櫓、天窓)を持った大型農家を作った。この、農家の構造は、後の高山長五郎の「清温育」とともに広く各地に広がり、日本の標準的な養蚕農家の構造になっていく、そうした大型養蚕農家での養蚕の発達、島村の蚕種を村人がイタリア・ミラノで直接売りさはいたことによって、西洋の文物がストレートに村に入ってくる様子なども分かる貴重な写真展になっています。

島村が、群馬の絹産業遺産群の世界遺産運動に欠かせない農村集落であることを歴史的な写真で確認していただきたいと思います。

今回見逃してしまうという方は、2月28日から3月3日まで東京・銀座のぐんまちゃん家(ぐんま総合情報センター)でも開催いたしますので、是非ご覧ください。
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富岡実業高の生徒が富岡製糸場の新紙芝居を製作

2009年01月20日 10時55分56秒 | 世界遺産伝道師協会
上毛新聞1月19日の記事によれば、富岡実業高校の草花部の生徒たちが、富岡製糸場を世界遺産に!と園児や児童向けのイラストを多用した易しい解説の紙芝居の新版を作って、活動していることが紹介されています。

説明文を簡単にし、カラフルで楽しいイラストを多く使って、富岡製糸場の歴史や価値をわかりやすく、”世界遺産登録に向けて、若い世代が興味を持つきっかけになれば・・”との期待をこめて、手作りしてきたとのことです。大きめのサイズで、紙芝居の舞台も繭型にして、興味を持てるように工夫されているようです。

富岡市の園児たちに幅広く見ていただけるといいですね。
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安中市秋間の蚕神

2009年01月19日 20時42分57秒 | 世界遺産伝道師協会
富岡製糸場世界遺産伝道師協会の近代化遺産WGのY.Iさんから、次のような情報が届きました。

「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今でも地元民に愛されている蚕神です。馬に乗り繭も見えます。」

安中市秋間地区には、とてもいい石像がいくつもあります。
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大日本蚕糸会が新規に養蚕を開始する人に支援金

2009年01月18日 10時49分10秒 | 世界遺産伝道師協会
209年1月17日の読売新聞に「養蚕やるならお金やります」との見出しで、大日本蚕糸会(高木賢会頭)の新たな養蚕助成策が紹介されていました。

中国産の易い生糸に押され、養蚕農家の高齢化や後継者難から、日本のよう産業は瀕死の状態に追い込まれていますが、日本が育んできた伝統的に貴重な産業であり、日本の近代化を支えてきた養蚕業が消え去らないようにと、財団法人:大日本蚕糸会が新しい助成事業を始めることになりました。

新しい助成事業は、養蚕農家で見習いをして、養蚕業の基本を身につけてから、独立して新規に養蚕業をはじめようとする人に対して、桑畑や蚕室を用意する費用を最大80パーセントの助成を行うとしていて、年齢制限などはありません。

製糸・機織をやりたい人には簡易な器械の購入費も助成対象になります。

返済は、途中で事業をやめてしまったりしない限り免除されます。大日本蚕糸会では従来の事業を廃止したために寄付されることが予定される3億5000万円を財源に充て、年間2000~3000万円の助成金の活用を期待しているということです。
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桐生市「本一、本二まちづくりの会が重伝建に向けた相談センターを開設

2009年01月10日 11時23分39秒 | 世界遺産伝道師協会
 桐生市本町1、二丁目の家並を重伝建で残して活用しようという動きが、市議会で条例を作って保存を図ろう、という段階まで進んできました。長い時間がかかりましたが、関係者の努力でここまでこぎつけました。

 重伝建が、ここまで現実味を帯びてくると重伝建になることで、改築はどうなるのだろう?耐震対策はどうすればいいのだろう?、活用に向けての賃貸借などはどうすればいいのだろう、といった不安や疑問も身近なものになってきている方々も居られます。そこで、「本一、本二まちづくりの会」では毎週土曜日”しんまちさろん”で敷地・建物に関する相談センターを開設することになりました。

 本日10日が第1回で午前10時から午後3時までです。会の役員が待機し個別相談にあたり、相談は無料。問題によっては専門家の助言も。ということになっているようです。

 会場の”しんまちさろん”は北小学校入り口の信号の付近です。2月からは、ここで毎週日曜日に買場紗綾市の出店メンバーが出店予定で来街者の拠点になることも期待されています。
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