『富岡製糸場と絹産業遺産群』企画展での活動報告
【お客様からのご褒美】
企画展第四日目の9月9日(金)I上雄二伝道師とY田が担当いたしました。
本日も10時半頃までは来館者も疎らでしたが、時間の経過とともに次第に賑わってきまして、特に『カイコの一生』の標本の前には人の輪が二重になることもありました。
今日も奈良、名古屋、静岡、福岡、鹿児島など遠方からのお客様が多く、鹿児島からツアーで参加されたというお母さんと娘さんのお二人に井上伝道師が「何泊でこられたのですか、これからどちらに回られるのですか」と声を掛けた処「今夜軽井沢に泊まって一泊で帰ります、富岡製糸場が見たくて来ました」とお聞きし、「それは遠方から有難うございます」とお礼を申し上げましたが、内心とても驚きました。
又、浦安市と相模原市の小学五年生と六年生の二泊三日の修学旅行での見学がありました。プロのカメラマンが同行し、スナップ写真を盛んに撮影する光景を見て、自身の小学生時代とは随分と変わってきたものと感じました。
その小学生が素材見本の『絹』を触って「良い意味で生々しい」と感触を表現した生徒さんがいました。言い表し方もいろいろとあるものです。
12時過ぎて四つの構成資産パネルに足を止められたお客様に対応した時、ちょっと嬉しいことがありました。
東京からお出で下さった年配の男性でしたが、とても熱心に説明を聞いてくださいまして、この製糸場が中心であることは間違いないのですが、他の三つの構成資産を含めた絹産業遺産群が世界遺産なのですとお伝えしました。
「そういうことですか、でしたらこの三遺産の方が価値ありますね、東京の知人たち誰もこのことは知らんですよ」と言われました。
又「こういう大切なことをもっと知らせなくてはいけませんよ」とも言っていただき、私たちはそれを識っていただくために広報活動している団体であることをお伝えしました。
長年世界遺産伝道師として活動を続けてきましたが、こんな風に言っていただいたことは初めてでしたので、少々オーバーな言い方ですが、伝道師冥利に尽きるとでも言いたくなるような心持ちになりました。
時にはこのような出会いがあって、又、気の合ったお仲間に支えられているからこそ、この活動が続けられるのだと改めて感じ入った一日でした。
製糸場のホームページを見ましたら、本日の入場者数は1,860名だそうで、企画展への来館者は1,200名オーバーでしたので、65%の方に見ていただけたことになりました。
(S.Y記)