Wilhelm-Wilhelm Mk2

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それぞれの悟り

2022-11-19 | Weblog
儀式に従う、言われるままにお布施をはらう、奉仕作業をする、死後も子孫が儀式を続ける。奴隷だ。思考停止だ。ロボットた。仏陀は苦行の末に菩提樹の下で悟りを開くのだが、それはあくまでも「仏陀個人の悟り」でしかなく、その悟りが万人に当てはまるものではない。仏陀自身もそれに気づいており、悟りで得た平穏さを他人に伝えるのは不可能だと考え、最初は伝導を拒否したりする(そこに神が現れて、衆生を救ってくれと促す)。
人間はそれぞれ違う。体力も頭脳も見た目も健康も全て違う。社会的環境も違う。何一つ不自由のない富豪の家に生まれる人もいれば、餓死が頻発する極貧環境で生を受ける人もいる。そのような多様性のるつぼの世界で、画一的な悟りなどがあるはずがない。それぞれの個人が、自分の人生の中で自分用にカスタマイズして悟るべきなのだ。既存の宗教からの取捨選択でもいいし、自分の人生の中で発見したものでもいい。自分専用の悟りをもつべきだ。「カスタム悟り」を作り上げるべきだ。そしてそれこそがORE教(教祖は俺、信者も俺)の神髄なのだ。