湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

くい打ち作業・・・マンション傾斜事件

2015-10-18 17:16:49 | Weblog
本日の産経新聞の記事によれば

「くい打ち施工のデータをすべて精査するのは無理。正直言って仕事が回らなくなる」

全国でマンション建設を手がけるゼネコンの社員の本音だそうです

意味が、今ひとつ、はっきりしません
過去のデータを、これからすべて調べ直すのは無理という意味か
実際の工事現場で、くい打ち施工のデータを精査するのが無理という意味なのか

実際の工事現場では
くい打ちデータの精査は、そんなに難しいことではありません

通常の建物であれば
現場には、くい打ち機は1台しか入りませんから
杭は1本1本打ち込むことになります
それをチェックするわけですから、難しいことではありません

今回の現場のような大きな工事の場合
くい打ち機は何台も入るのでしょうが
現場の監督も、総監督は1人であっても、補助の監督が何人も入ります
その数は、くい打ち機の数よりも多いはずです

つまり、一人の現場監督が1台のくい打ち機に張り付いていれば
データの詳細なチェックはできるのです
そして、当然、そうすべきなのです

くい打ち作業というのは、今回の事件でも明らかなように、重要ですが
工事全体からみると、とてもシンプルな工程です
作業もシンプルですし、通常、同時に他の作業が入ることが無いのです

一般的に、建築工事といえば、多種多様な業者が同時に現場に入るものです
ところが、くい打ち期間中は、他の工事は、ほとんどありません
従って、現場監督は、くい打ち作業に集中できるのです

今回の事件では、現場監督の関与が一切ありません
不正への関与も、作業への関与もありません
データもチェックしていません
何もしていないのです

何故、こんなことになったのでしょう?
忙しいからではありません
これは現場監督気質によるものです
現場監督気質とは

”作業は下請け任せ”そして”見えないところは手を抜く”

・・・というものだからです

実際のところ、設備や内装工事が始まると
多種多様な業者が同時に建築工事現場に入り
業者任せにしなければ、現場は回りません
しかし、くい打ち作業の段階では、これとは正反対の状況なのです
忙しいというのは真っ赤な嘘であり、下手な言い訳に過ぎません






コメント
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