湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

マンション傾斜事件

2015-10-16 18:05:02 | Weblog
横浜市内のマンションで
杭工事に不正があった事件で
工事を請け負った旭化成建材が、損害を全て保証すると言明し
さらに、過去10年間に関わった工事を
すべて調査するとしたことは評価すべきことです

旭化成建材が責任をとることは、当然とはいえ、大変な決断です
中小企業ならば、倒産してしまう可能性が高いからです
もし、そうなってしまったら
エンドユーザーは、泣き寝入りしかありません

そうしないためにも
そして、本来、こうした責任をとるべきは
最終的には、工事を請け負ったゼネコンなのですから
その点を明確にする必要があります

これまで、ゼネコンは、この種の責任を回避してきました

耐震偽装事件、違法コンクリート事件、防振ゴムの不正・・・
本来、第一義的に責任を負うべきゼネコンは
責任を負わず、マスコミも責任追及をしませんでした

どこの下請けを使ったか、どんなパーツを使ったか
そんなことは、エンドユーザーには関係が無いことです
ユーザーからみれば
総合請負業者たるゼネコンに、直接、責任があるのです

今回の件では
ゼネコンたる三井住友建設は、良心的対応に終始したようです
そうできたのも、旭化成建材が良心的であったからでしょう

販売者たる三井不動産レジデンシャルは
ユーザーからのクレームの矢面に立たされ、苦しい立場でした
本来、彼らも被害者なのですが
耐震偽装事件の時のヒューザーのように、加害者扱いされかねない状況でした

私も、他人事ではありません
事態の今後の推移を、注意深くフォローしたいと考えています

耐震偽装事件では
ゼネコンばかりか、役所も検査機構も責任をとらず
被害者であるヒューザーが責任を負わせられるという
倒錯した司法判断さえありました



コメント
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