ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

【2011 暮らし雑感】 師走の記憶 12月16日~12月31日

2012年02月03日 | 2011 暮らし雑感
12月16日
● ホームラン減って歯がゆい年となり
今年のプロ野球。
一昨年には1605本のHRに各地球場のどよめきがあったが、今年は939本となった。


12月17日
● 交付金 返上してからものは言う
民主党の政党交付金は、収入総額の8割超という。
 これでは事実上の国営政党ではないかと共産党にも皮肉られた。 
共産党はびた一文交付金をもらっていない。それでも政党活動を続けているゾ。
増税も避けて通れぬなら、先ず自ら痛みをぬぐう範を政治家は示せ。

増税を求める前に、議員定数削減、公務員給与削減がものも順序では。


2011年 政党交付金

民主党 168億2588万円

自民党 101億1468円

公明党 22億7534万円

社民党 7億6230万円

国民新党 3億9571万円

新党日本 1億3574万円

みんなの党11億1630万円

新党改革 1億1941万円

たちあがれ日本 1億9659万円
      資料 ウィキペディアから



12月18日
よみうり時事川柳から
★ 文系の頭ヒッグス重くする
ヒッグス粒子「発見」の期待 宇宙の謎に迫る最後のパーツ、とニュース。
ビックバンの直後、あらゆる素粒子は光速で飛びまわり質量はゼロとなった。
100億分の1秒後にヒッグス粒子で充満 → 素粒子をジャマし、動きにくくし
重力から質量が生まれる。かくて星と銀河が生まれる・・・・ 
あたまがいたくなってきた。



12月19日
● 赤信号 ユーロと渡れば怖くない
戦後、奇跡の繁栄を遂げてきたクール・ジャパン。
その経済神話にはだれもが仰天し、世界中が驚いた。
そうした成長期にわれわれもいた。
だが、しかしである。

下の表の数字がすべての今を語っている。
経済神話は崩壊しつつあり、野田ドジョウガ天岩戸を開けようとしても閉門中だ。

債務という国の借金は1000兆円を超え日本国債暴落の足音が聞こえはじめている。

子らの世代への巨大なツケを一体どうするか。
現世代、現政治家の避けて通れない重い課題だ。
千年に一度の大災害の起こったこととあわせ、与野党ともひとつになってこの課題も解決すべきだ。
手続き論ばかりいって反対している谷垣・自民党を見ているとムカムカしてくる。
巨大なツケを積み重ねてきたのは一体どこの政党だったのか。



日本と欧州諸国の経済指標比較
     日本   フランス  ドイツ  イタリア  ギリシャ 
債務残高 1000兆円  160兆円  200兆円  180兆円  30兆円

債務残高 216.3%   82.3%  83.2%    118.4%  144.9%
GDP比較

財政赤字
のGDP比 10.3%   7・1%  4.3%    4.6%   10.6%


消費税    5%    19・6%  19%    23%    23%
(読売 の表)


12月19日
● 幾星霜 看板アナのむせび泣き
2011年12月17日午前8時30分、野戦列車で金正日が死んだ。
朝鮮中央TV看板アナのおばさん、今日は黒い民族衣装をまとい、普通のおばさんの泣き顔に代わっての哀悼のニュースだった。
あの攻撃的な口調の響きはなかった。

12月19日
読売俳壇から
★ 衣被(キヌカツギ)するっと抜けて酒二合

★ ボロ市や叩けば動き出す時計

★ 冬の鯉沈めるものをふと煽る

★ 梟としずかに同じ闇にいる

★ 灯台の灯が木枯の行方追ふ

★ 片脚に寒さ預けて鶴眠る

★ 故郷の枯野に泣きに来りけり

12月20日
よみうり時事川柳から
★ イラク戦どこにも凱旋門がない
イラク戦争は勝者なき戦いでエンド。
4500人が戦死、アメリカは62兆円以上をつぎ込んだ。

同じ職場にいて今年訃報となった西井記者が
「大量破壊兵器が、もし見つからなかったら、米軍のこの戦争は一体どういうことになるんだよ」とあの開戦当日に言っていたことを思い出す。


12月21日
● 仲悪き間柄でも礼は礼
冷え切っている日朝国交でも弔問外交があってもよかったのではないか。
小泉首相はかって訪朝もした。
小さなピンポン玉から米中の国交正常化も生まれたこともある。

あの日、北朝鮮の「特別放送」があると知りながら野田首相は街頭演説に向かい、山岡国家公安委員長は安保会議に遅刻。
双方、感覚が鈍い。
北朝鮮には日本を標的にできる弾道ミサイルもあり、今後、さまざまな危機が生まれるかも知れない。
だが、首相が今回哀悼の意を示しても、混乱はない。
そのくらいの度量を示す国であって欲しかった。



12月21日
● 老いらくの恋は、はじけた年となり
読売人生案内1年の回顧記事に目がとまる。
潜在的だった高齢の恋や性の話がはじけて紙面に出てきたと。
「60代後半にして女の喜びを知った。」とか、昔のこのぐらいの年齢は枯淡の境地だったが、今やこの世代が性の総決算みたいだと。

12月21日
● 決めた道 歩め大関 稀勢の里
「俺は自分の決めた道に旅立つ」中学の卒業文集に決意を託して10年目の稀勢の里。
17歳で十両 20歳直前で三役になった男が、初場所には大関になる。
少年に「類い稀なる勢い」を感じて親方の元横綱・隆の里が稀勢の里と名付けた。
中学は野球部の4番でエースだった。
稽古場の石には「自分の頭で考えろ」「宴はいつまでも続かない」の文字。
出身は茨城・牛久。私の育った土浦とは地縁が深い。
がんばれ! 横綱になってくれ!


12月23日
● 大堰に一万匹のサケ遡上
サケ遡上 一万5000匹。
利根大堰 震災、東北で捕獲されずのニュース。
大堰は83年にはたった21匹だったが魚道改修。稚魚も放流。
前年比68%の大幅増、過去最多だった09年比でも60%増だ。

12月23日
● 来る春に今年のことは託したい

読売読者が選ぶ重大ニュースが発表された


① 東日本大震災、死者・不明者約2万人

② サッカー「なでしこジャパン」世界一

③ 福島第一原発事故で深刻な被害

④ 大相撲で八百長発覚、春場所中止に

⑤ 新首相に野田佳彦氏

⑥ スカイツリー「世界一」634メートルに到達

⑦ 大型台風上陸相次ぎ記録的被害

⑧ 大阪ダブル選、「都構想」で共闘の橋本氏が大阪市長、松井氏が府知事に初当選

⑨ テレビ放送が地デジに移行

⑩ 節電の夏、37年ぶり電力使用制限令

以下略


12月24日
● ドジョウ先ず鯉の気概を見習えと

「ドジョウからコイに跳ね上がって」と中曽根氏が求める。
「ドジョウ政権だと言って泥の中に隠れたりしているが、政権を危なくする問題も突破していく気力を持ってほしい。そろそろコイの段階に跳ね上がってもらいたい」と。

12月25日
● 桃ちゃんが駒の世界で大健闘
将棋界の初代女流王座に16歳の加藤桃子ちゃんが着座した。
5歳で将棋を覚え、11歳で男女を問わないプロ資格(四段)を目指し、奨励会入り。
。ライバルには1級で関西奨励会に在籍する里見香奈女流三冠がいる。
里見さんは桃ちゃんより3つ上。
あのきびしき奨励会に女性がいるとはすごい。
これからが楽しみの2人だ。


12月26日
読売俳壇から
★ 原発のビル壊れゐる寒さかな
この寒さには、心を冷え冷えとさせるものがある。

★ 忽然と人現れぬ枯野道

★ 藁敷いて吾が菜園の冬支度
我が八十坪の畑のほうは、未だ手つかず。ハクサイをヒモで縛っているだけ。
ブロッコリー、キャベツは寒さに負けず順育している。

12月27日
よみうり時事川柳から
★ 北の国悲しみ組もあると見え
かって「喜び組」ということばが紙上に行き交ったことがあった。


12月27日
● 誰よりも逃げ足速い保安院
原発事故調査中間報告を読んだ。
事故当時、福島原発には4人の検査官がいた。
3月12日 am5:00 一度退避
3月14日     原発離れた
保安院から東電への指示の殆どが「正確な情報を早く上げて」だけ
「現場の意思決定に影響を与えることは、ほとんどなかった」(報告書)

人災 安全神話の中で保安院の危機感、使命感がない。
11万以上が原発事故避難を強いられる悲劇のなかの同時進行喜劇だ。

官邸 → 東電 →注水中断を現場に指示
→ 「止めれば危険」と判断、芝居を打ち注水は続行して危機を救った人もいた。
吉田昌郎所長 56歳。



12月28日
 ★「たんぽぽや焦土にいのち灯が点る」
角川春樹、69歳 震災句集から
魂の一行詩人は言っている
「3月11日の夜、人々の悲鳴が聞こえて眠れなかった。詠まねば
ならないという切迫感を感じた」

12月28日
★ 頭巾から耳取出すや夜の音 /野坡
読売「四季」から 長谷川さんの評
頭巾をとったとき澄みわたる冬の夜のもの音がはっきりと聞こえる


12月28日
よみうり時事川柳から
★ トラの尾に瓦礫が載ったままで暮れ
あの日からの9か月 これからの40年


12月29日
● ドジョウとはやはりウナギになれぬもの
指導者の力量と資質は組閣人事にある。
防衛大臣は外務とならぶ国の顔で、重鎮だ。
誰をどういう風に選ぶか注目してきた。
この大臣を選んだことで、かすかな期待が今や失望に変わってきた。
泥鰌から鯉に跳ね上がってと思ったが・・・
「政権与党というのはつらいテーマ、苦しいテーマから逃げないことだ」
「この国の将来のために避けて通れないテーマに結論を出そう」
そうだ、その通り。その言葉に賛意を送り異議はないのだが。


12月29日
● サンバ国 GDPで英を抜く
かって最大の債務債権国であったはずのブラジルが英国を抜いてGDP6位に浮上 11年の英民間調査機関レポから

1位 米国 2中国 3日本 4ドイツ 5仏 6ブラジル 7英国


12月31日
●逃げ出して きずな求める新政党
 民主党へ離党届を提出した衆院議員9人が、新党名称を「きずな」とした。
岡田幹事長が集団離党を批判
「増税反対を切々と訴えた記憶がないし、党行政改革調査会にも来ていない、党内で全く発言していない」

絆ではなくキズのなめあいか。
震災からうまれた尊いことばに泥をかけるな。




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