【大本営参謀の情報戦記】 堀 栄三 文春文庫
情報を無視した戦略は多くの犠牲と失敗を招く。
この本はレイテからルソン島で対米戦略をたてた若き日本軍の情報参謀の記録。
米機や戦艦を「撃墜せり」という現地での幻の戦果が、大本営を通じてかくかくたる戦果として流される。
米国の日系人囲い込みの新の狙いが日本への情報の遮蔽にあった。
太平洋を面でとらえ制空権の確保をめざした米国と25の諸島を点と点 . . . 本文を読む
風船を利用した日本の爆弾があったことは少年時代に母から聞いた。
この本は目次も小見出しもなく、戦時下のその事実が発掘され、それを時系列に追っている。
解説の三國一朗は、筆者を気鋭の作家として1行の紹介をしているだけで、思えば不思議な本だ。 . . . 本文を読む
兄夫婦や娘家族と今夏(1982年)、会津へ行った。
翌日、別行動をとって兄夫婦と飯盛山へ上った。
碑を読んで女房にミニ解説をしていると郷土史家らしい解説員がやってきて、しばし雑談。
「西郷頼母と隆盛に姓以外のどのような関係があったのか?武田惣角という男と西郷従道の関係は事実か。講道館に入門した西郷四郎はその後、どうしたのか。」
史家らしい男は残念ながら惣角を知らなったし、頼母の武道家としての顔も知っていなかった。 . . . 本文を読む
3巻は日露開戦となって、日本陸海軍の足跡を辿っている。
読んでいて少年の日の1頁がよみがえった。
将棋好きな豆腐屋のおじいさんがいた。
凛とした風貌で日露戦争に参戦していたという。 . . . 本文を読む
相撲通の元週刊サンケイ記者が書いた本。
「飛行機にのせてやる」千代の山が北海道巡業中の漁村で中学生を相手に口説いた。
磯舟1艘に一家の生計を託している家で、中学生はこの「飛行機」の言葉に強く惹かれた。 . . . 本文を読む