ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

【2014 暮らし雑感】 <読む> 文春3月号の「スマホ亡国論」

2014年02月19日 | 【2014 暮らし雑感】

文春3月号に「スマホ亡国論」という寄稿文があった。中高生のスマホ中毒問題を採り上げている。
中毒に向き合い治療しているドクターはアル中治療で有名な久里浜医療センターの桶口院長。ヒゲの殿下のアルコール依存症を治癒した主治医でもある。

● 中高生 ネット依存は50万
スマホ依存症として疑われる中高生の数は52万人に及ぶ。(文春 3月から)
中学生のうち25%、高校生の2人に一人(56%)がスマホを所有。

★ 携帯に やっと慣れたら 皆スマホ
25回 サラ川にあった句。
我々リタイア族はガラケイと呼ばれるその物にさえ十分に慣れていない。


★ 歩いても乗っても食べても見るスマホ
(昨年 クリスマス頃のよみうり時事川柳にあった句)
これから親になる世代がこれだ。
だから中学生が通学中、ベットやトイレでもスマホによりかかるのも無理はない。か?。

昔、三上ということばを教わった。
馬上、枕上、厠上。
「乗り物」「布団で寝ている」「便所の中」が独りで沈思黙考できる場で、良い知恵の生まれやすい場だと。
いまこの場にスマホがお供となる。

三多というのもあって「看多」「做多」「商量多」だそうで、「多くの本を読み、多く文を作り、多く工夫し推敲すること」 だそうだが、こちらは旧い我々ジイサマ世代でもあまり聞いたことは無い。

だが、15歳といえば、昔は就職を考えた時期でもあった。少し上の世代は集団就職の
時代だったから。
多感な青春の門のゲートでは、独りになっての環境も必要だよ。


● せがまれて買ったスマホが仇となり

● そのスマホ 取り上げてみろ大暴れ
買い与えたら1日十数時間やりっぱなし。丑三つ時までスマホを見続ける。
LINE終わればゲーム、ゲーム終わればまたライン。誰もが使う用途なのだがその日常と依存との線引きがない。これがスマホ依存の特徴と筆者。

見かねてこのスマホを取り上げると血相を変える。
「勉強のために検索をしている」が口実だったが、やがて深刻な家庭内騒動になるケースが多いとのこと。


● コントロール できなくなれば依存症
「まあ、まあ少しだけ」から「もう一杯」「もうちょっと」とブレーキが利かなくなるのがアル中。私の身近でも昔、断酒道場の世話になり、筆者の久里浜センターに入院したりした仲間がいた。
依存症とか中毒症とかはいずこも同じ秋の夕暮れの景色だ。
スマホも同じ呟きがでてくると、はっきりと薬物依存症に似てくる。

● スマホ症 気分落ち込み眠れない
「睡眠の質が悪い」「気分が落ち込む」中高生依存症が挙げる典型的症状とのこと。
酒はなくても暮らせる。お酒をゼロにしていく治療はできるが、通話もメールもしないで暮らすことは難しい。


● どなたかに繋がっているからやめられず
独りでテレビやPCを見たりやったりするのとスマホは違う。
「ライン」などで誰かに繋がっている中での自分がいる。会話に入っていないと落ち着かない。
返事を書かないと不安だ。
自分の存在を否定されたくないし、否定されればバーチャルの世界でも耐え難い。
つながっていての自分だから、その場から身をひくことは出来ない。
そういう一方、会ったことすらない相手に恋をする。
画像、メール交換での勝手な思い込みにもハマる。


● 葛藤というプロセスもなきヤングマン
悶々と独りで悩み、明日への答えを出す青春ニキビ時代を体験しなければその先は、どうなる。
答えはラインとメールと画像のバーチャル世界に頼る。

スマホ依存性を高める新商品はいとまなく出てくる。




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