ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔読後のひとりごと〕【幕末歴史散歩 東京篇】、【日常生活で英語”感覚”を磨く】、【いまどきの新書】

2006年12月30日 | 2006 読後のひとりごと
【幕末歴史散歩 東京篇】一坂 太郎 中公新書。【日常生活で英語”感覚”を磨く】笹野 洋子 講談社プラスα新書。【いまどきの新書】永江朗 原書房 の3冊を読む。  . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【老いて賢くなる脳】【日本語のうまい人は英語もうまい】【日記力】

2006年12月21日 | 2006 読後のひとりごと
【老いて賢くなる脳】エルコノン・ゴールドバーグ/著 藤井留美/訳 日本放送出版協会。【日本語のうまい人は英語もうまい】角行之 講談社α新書。【日記力】阿久 悠 講談社α文庫の三冊。 師走も半ば、外は静か。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【液冷戦闘機「飛燕」】渡辺 洋二 文春文庫

2006年08月12日 | 2006 読後のひとりごと
●少年時代にゼロ戦遊びをしない男の子はいなかった。模型飛行機や紙飛行機をそれに見立てて遊んでいた。「零戦」とか「隼」とかの名前ははっきり記憶に残っているが、「飛燕」というのは聞いたような聞かないような印象でしかなかった。今夏、突然僚友だったYから郵送で「飛燕」本を送ってきた。すすめられるままにこの本を読んだ。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【世界を動かす石油戦略】、【快楽の脳科学】

2006年08月08日 | 2006 読後のひとりごと
日々の原油高が自動車のガソリン高にはね返ってわれわれの生活にも強い影響が出はじめている。自営の息子の仕事は車を使うことが多い。この先、どうなる?。そこで手にしたのがこの本。題名「世界を動かす石油戦略」にまず惹かれた。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【日本経済の明日を読む 】みずほ総合研究所 東洋経済新聞社

2006年07月19日 | 2006 読後のひとりごと
「つばめが低く飛ぶと雨」「猫が前足で顔をふくと雨」ということわざがあって、明日の天気はけこう当たった。幼いときには、下駄を放り投げて翌日の天気を占ったが、外れても誰も文句も言わないから、結局どうだってよかった。しかし、みずほ総研の主任研究員が総力を挙げて世界経済の動向を見据えながら日本経済の明日を読むとなると、その書いていることは気になってくる。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【我、拗ね者として生涯を閉ず】本田 靖春 講談社

2006年07月04日 | 2006 読後のひとりごと
平家に非ずんばの言葉がある。Y新聞社のなかで「社会部帝国主義」という言葉が一時行き交った時期がある。銀座旧社屋時代だった。本田記者ほか社会部の力が黄金のように輝いていた時の社内嫉妬が言わせたことばだったかもしれない. . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【円生と志ん生】 井上ひさし 集英社

2006年06月25日 | 2006 読後のひとりごと
円生と志ん生と満州とを結べば、2人が苦しい生活のなかで同居し、涙と笑いの日々のなかでそれぞれの芸風を磨き、敗戦を迎え、ほうほうのていで帰国したという話を思い出す。森繁がこれに登場し劇中に絡んでいれば更に面白くなるゾ。と思ったら少し勝手が違った。   . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【獄窓記】山本 譲司 ポプラ社

2006年06月17日 | 2006 読後のひとりごと
菅直人の公設秘書から都議となり衆院議員2期目のとき、山本は政策秘書盗用事件で実刑判決を受けた。筆者の433日の獄中体験が綴られているが、こういう人には、もう一度立候補してもらって福祉政策の立法に尽力してもらいたいと正直思った。本はすでに10刷を重ね、この本を読んだ柳葉敏郎は「原作を読んで泣いた」とし昨年春に「獄窓記」はテレビドラマ化された。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【対談 笑いの世界】桂米朝 筒井康隆 朝日新聞社

2006年06月15日 | 2006 読後のひとりごと
乱歩に認められ作家生活入り、93年に「言葉狩り」の自主規制に反対し断筆し2006年に作家活動を再開した筒井康隆と、滅亡寸前の大阪落語を松鶴、春団治、文治らと復活させた上方落語のリーダー桂米朝が「酒も飲まずにろくにものも食わずに何時間も楽しいお喋り」した9時間に及ぶ「笑いの世界」対談を読んだ。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【不良定年】嵐山 光三郎 新潮社

2006年05月25日 | 2006 読後のひとりごと
 仕事ができた男は不良定年をめざすそうだ。不良学生が平凡社に拾われ36歳で雑誌「太陽」の編集長になる。38歳で退職し東京五反田の裏町に7人の仲間と小さな出版社を立ち上げた。其の後、作家となって自らの歩みと不惑も還暦も過ぎた現在の年齢になって「不易流行」不良定年の生き方の意味を確かめる。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【談志の迷宮 志ん朝の闇】立川 末広 夏目書房 

2006年05月11日 | 2006 読後のひとりごと
姓は立川、名は末広。と、くれば、落語はもとより立川流で、談志の弟子かなんかに当たる人で、名前は寄席のスエヒロからとって「立川末広」としたんだと勝手に作者の身の上を想像した。読みはじめたらホイ違った。作者が文筆家としてデビューしたのは談志が落語協会と対立し、脱退した83年より10年は遡っているとのこと。この作者は某地方の遊郭近くの女医の息子。患者に娼婦が多く、竹馬の友は遊郭内の飲み屋の息子だったというめずらしい環境で育った御仁であの「同棲時代」(上村 一夫)が掲載された漫画雑誌の編集者もつとめたことのある人。その人が談志と志ん朝と落語の薀蓄を語った。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【閑のある生き方】中野 孝次 新潮社 

2006年04月27日 | 2006 読後のひとりごと
中野さんが四十代の甥っ子に老いへの準備をすすめる形をとって「心身永閑」を説く。1992年に「清貧の思想」を著した。当時はポストバブル時代の警世指南の書としてブームとなった。あの「清貧」から「国家の品格」藤原正彦著(新潮新書)登場まで、すでに14年の歳月が流れている。拝金主義、市場原理主義、アメリカ文化追随の色合いが強くなる分、日本的清らかさかは一層縁遠くなってきている。中野さんは2004年7月に亡くなった。 . . . 本文を読む