吉川弘文館の国史大系「徳川實紀 第二篇」中、文恭院殿御實紀巻67に天保3年の記録があった。中で、気になっていた男の晩年が記述されていた。
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最寄の図書館にあった「徳川十五代史 6巻」。著者の内藤という人は水戸藩士で会沢正志斎、藤田東湖に学ぶ。
藩校弘道館の教授を経て、明治期には帝大教授。
文恭公記から天保元年の記録をメモ。 . . . 本文を読む
天保七年、大飢饉の年に甲州騒動が勃発した。後に江川太郎左衛門と剣客の斉藤弥九郎が刀剣商人に扮して甲州巡察にでかけたことは先の「天保期の方々」で記した。
ただ、この甲州騒動のことや、天保期の史資料を読んでみたくなり本を探した。
「日本庶民生活史料集成」は格好のものだったが地元の図書館にはなく熊谷図書館にあって取り寄せてもらった。 . . . 本文を読む
なによりも本の扉後にある27枚の口絵がいい。
文中の人間崋山の生きように触れた折々、その絵が解説されていて大変参考になった。
文末にある40頁にまたがる「注釈」のほか崋山の参考文献、索引もしっかりしている。 . . . 本文を読む
【江川坦庵全集】戸羽山 瀚 巌南堂書店
● 湛山は大先生と目標に
石橋湛山という敬愛すべき政治家がいた。
戦前には「東洋経済新報」で長期戦争化を戒める論陣を張り、戦後には
第一次吉田内閣で蔵相を務めた人だ。この人事、吉田茂の慧眼と思う。
昭和30年8月、湛山は鳩山内閣で通産大臣を勤めていたがその大臣室で「江川担庵 そのニ」への序文を起こしていた。
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著者は草フランス座の宣伝部にいて作家になった人。経歴の点では井上ひさしさんによく似ている。私の高校時代の恩師も同じような道を辿って教師になった人。毎年の賀状交換ではいまもお元気でおられるのががうれしい。
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清張の天保図録は昭和38年週刊朝日に連載されたという。ちょうど東京オリンピックを翌年に控え東京では建設への槌音がどこからでも聞こえはじめた頃だったと記憶している。司馬遼太郎の「国盗り物語」が世に出たのもほぼ同じ頃だったはずだ。
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昨年は文政時代を「江戸城からの遠眼鏡」としてウオッチして楽しめたが、今年は天保の時期を探訪してみたい。
内憂外患といわれたこの時期は、なんとなく金融危機が襲っている平成二十一年の新春と重なりあっているなにかがありそうだ。
天保期の人々や風俗や政治などを、自分なりに垣間見てメモ録脳トレとしよう。 . . . 本文を読む