情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

保安検査官が現場を離脱したのは3月12日午前4時~菅首相が現場に行くことが発表された一時間後だった

2011-08-20 05:10:02 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 東京電力福島第一原発に駐在している原子力保安検査官7人が、全員、事故後、事故現場である原発から離れ、オフサイトセンターに移動していた件について、その移動時間を確認したところ、最初の移動は3月12日午前4時であることが分かった。午前4時といえば、菅首相が現場を訪問することが発表された午前3時の一時間後だ(※1)。現場の役人が、首相の訪問を待たず、現場から移動するというのはよほどの事態だと思うが、当時、この重要な事実は発表されなかったはずだ。もし、その事実が発表されていれば、その後の避難のあり方はずいぶん変わっていたのではないか?そして、もう一つの疑問は菅首相はこの保安検査官7人が移動した事実を知らされていたのだろうか?当時、菅首相の行動はパフォーマンスだと批判されたが、保管検査官が現場を離れるような事態であるにもかかわらず、現場を訪問したとすれば、それは単なるパフォーマンスではなく、それだけの何らかの理由があった勇気ある行為だっということになる。逆に、知らされていなかったとすれば、それは官僚が事故を小さなものだと首相に見せかけようとしたということになろう。

 ※1 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html

 この一事からでさえ、原子力村の情報操作の根深さを感じられるとともに、菅首相がそこに所属していなかったことの意義の重要性に思い至らせる。

 菅首相が退陣することは、情報を一緒に隠すことに抗った首相を失うという意味があるように思う。

 今後、新政権がいったい、市民への情報公開を継続的に行ってくれるだろうか?政府・東電の統合会見が新政権発足後も行われるのだろうか?

 それ以外の会見、例えば、官房長官会見のフルオープン化(これには現在、マスメディアに執筆実績のないフリーは参加できない)を実行するだろうか?

 あるいは、さまざまな関係委員会の公開をこれまで以上に推進してくれるだろうか?

 この辺りをチェックし、もし、現状から後退するようなことがあれば、直ちに抗議をする必要がある。


 なお、保安院の時系列的な説明は以下のとおり(再掲)。
 ニコ生 http://live.nicovideo.jp/watch/lv59686263?ref=top 33分あたり

 事故時3月11日7人
 事故直後4人+3人(オフサイトセンターへ)
 12日0人:7人(オフサイトセンター)
 13日:4人+3人(オフサイトセンター)
 15日:0人+7人(オフサイトセンター県庁へ移転)
 22日2人+5人(オフサイトセンター)
 4月9日3人+?人
 現在3人(夜間1人)+1~5人、ジェイビレッジ2人


 以上に関連して、補足質問したところ、12日に現場が0人となったのは午前4時、15日に現場が0人となったのは正午であることが分かった。
 さらに、スリーマイル島の事故の際、米国の公務員の現場への投入数の推移について、日本の保安検査官が現場を離れた理由、そのことを菅首相が知っていたかどうかについて補足質問し、回答を待っている。




 
※ 下記アンケートへのご協力ありがとうございました。

 【アンケート】原発事故に関する統合会見をお盆で休んだ理由、現地への配慮というのは納得できる? http://ow.ly/62vQP
 

 

●日本、特に東北・関東の保護者必読の書●

「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,1,html)

「緊急時被ばく状況における人々に対する防護のための委員会勧告の適用(仮題)=109」
(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15290,76,1,html)

アメリカ科学アカデミーの文献「BEIR-VII」(Biological Effects of Ionizing Radiation-VII、電離放射線の生物学的影響に関する第7報告)
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf



◆東電本社の記者会見は、午前11時~正午から始まる単独会見、午後5時ごろからの統合本部会見の2回となっている。インターネットで生中継と録画配信されている◆

 → ニコ生 http://live.nicovideo.jp/ 

   岩上さんのサイト http://ow.ly/4wCEr





◆以下参考◆


原子炉建屋とタービン建屋の図。クリックで拡大できます。

   ↓

 


【日弁連の東日本大震災・原発事故災害復興支援活動】
→ http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/higashinihon_daishinsai.html





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Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.

Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko


At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8



 ●今回の原発事故から、原子力村の実態、大手マスメディア経営陣がそれに取り込まれている実態が明らかとなりました。この実態を打破するための仕組みを紹介した拙著を紹介させていただきます。もし、このブログをお読みの方でまだ、これらの本に目を通されていない方は、最寄りの図書館にリクエストしてお読みください。外国でどのような対策が実行されているかがお分かりいただけると思います。今後、3・11の再来を防ぐための具体的な方法のいくつかだと確信しています。








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